
GTを詳しく解説

GT(ジーティー)
トリプルトライアングルがアイデンティティのGT。
BMXから始まったその歴史はMTBを経てオフロード用のスポーツバイクを得意とするブランドになりました。
ワールドクラスのレースに数多くのモデルを投入しており、開発力の高さからMTBではそのジャンルをリードするブランドとして位置づけられています。
近年ではMTBで培った技術を生かしグラベルロードの分野でも他にはない魅力的な自転車を生み出しています。
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GT Bicycles は、ブランドのルーツであるダート カルチャーとストリート カルチャーを称えることで、ライディングへの情熱を刺激します。
1972 年に GT の最初の BMX バイクを作って以来、GT は、ブランドの基礎となった二輪のストークを共有することに忠実であり続けました。
なぜなら、結局のところ、「GT」なしでは楽しい時間を過ごすことはできないからです。
GT は、パフォーマンスと真剣な楽しみを組み合わせて、バイクがどこに乗っても楽しい時間を提供します。
結局のところ、楽しいことは真剣な仕事だからです。

◆ GT bicycles の誕生
GTの生みの親であるゲーリー・ターナーは、トランペットやトロンボーンのような高度な溶接技術を必要とする楽器の修理職人でした。普段の仕事とは離れて高強度のクロモリ鋼を溶接してドラッグレーサーカーを作る傍らプロのドライバーとしても活躍しました。
1973年、大きくなった自らの息子に最先端のクロモリ素材を使用してBMXレーサーを作ると他の子供からも作って欲しいと要望が殺到し、その噂が一気に広がりました。
同じ頃、後に共同経営者になるリチャード・ロングはカリフォルニア州オレンジカウンティでバイクショップを経営していました。店のお客様がゲーリーのフレームをどんどん欲しがるようになると、彼はゲーリーにリチャードのバイクショップで製作、販売をしようと声をかけました。
ゲーリーは同意し、世界で最も有名なBMX界のパートナーシップが始まりました。彼らはカリフォルニア州サンタアナに工房を構え1979 年にゲーリーターナーの頭文字を取ったGT bicyclesというブランドを設立し世界に向けて販売を始めました。時代とともにBMX人口は増加し、GTは世界的BMX レースのスポンサーになるほどに飛躍していきました。
リチャードはマーケティング、ゲーリーはフレーム製作の天才として才能を余す事無く発揮できるフィールドを見つけたのです。
◆ BMXの頂点へ
1980 年からGT bicycles は毎年すさまじい勢いでフレームを開発し、次々にBMX の領域を広げていきました。例えばFREESTYLE というジャンルを作り上げたPERFORMER というバイクは伝説となり、今日まで続くBMX のカテゴリーになっています。
さらに高性能なフレームを開発、生産する為に会社はカリフォルニア州ハンチントンビーチに溶接作業、倉庫、物流、本社機能を備えたビルを構えました。この間にGT bicycles はBMX レースの上位を独占し世界のGTへと飛躍を遂げました。
◆ MTBの開発
80年代後半にさしかかると、リチャードは多様なフィールドに対応したスポーツMTB の開発に着手、1987 年にGT はネバダ州で行われたインターバイクショーで5 モデルのバイクを発表しました。それから5 年も経たない間にGT bicycles はトリプルトライアングルフレームを開発しBMX 同様にMTB のレース界を席巻し世界を驚かせました。
この時1991 年にアメリカで最初にアルミ素材を使用したMTB を製作し、チタンフレームなど様々な最先端素材をMTBの世界にもたらしました。誰よりも速く走れるバイクを生み出したGT は次々に勝利を収め、世界最速のMTB ライダーを決めるワールドカップでジュリアナ・フルタド選手が現在も破られていない最多記録である28 勝を記録し、男性ではニコラス・ボリオッツがユースワールドカップで勝利を得ました。それ以来たくさんの著名なライダーがGT のフレームを求めて、Team GT bicycle への参加を望みました。GT が抱えるチームは長いMTB の歴史の中で最もパワフルなレーシングチームとなりました。
◆ ナショナルチームへの供給
時を同じくしてロードバイクではProject96が進められ、それは人類史上最も速いトラックレーサーをアメリカオリンピックナショナルチームへ供給する計画でした。その開発には数億円という桁外れの開発費が投じられ、言うまでもなくメダルを獲得しました。それ以来、自転車競技連盟はGTが開発したエアロダイナミクスフレームを使用禁止にしたほどです。
◆ 最高を求めて
1994年にはリアサスペンションを装備したMTBの先駆けとなるRTSを発表。その性能が認められて、アメリカナショナルチームへ供給する事が決定しました。
翌年には世界初の4バーリンケージ方式サスペンションシステムとしてLTSシリーズを発表、1997年、カーボンファイバーの一種であるサーモプラスチックを使用したフルサスペンションMTBを開発、1998年にSTSテクノロジーを応用したダウンヒルレースに特化したLOBODHを完成。さらにGTは現行モデルの原型となる、全く新しいサスペンションプラットフォームi-DRIVEを完成させました。そのプラットフォームを使用した世界最速のダウンヒルモデルDH-iよって、世界チャンピオンの栄光がGTにもたらされました。
◆ さらなる飛躍
2012年からはGTファクトリーレーシングチームに、MTBの歴史上、最も進化しているチームと言われるアサ—トンレーシングが加わりました。
そして2013年、アサ—トンレーシングは新しくなったFURYとともにワールドカップ第一戦、第二戦と連続して兄妹でのアベック優勝という快挙を成し遂げ、快進撃を続けています。
アサ—トンとFURY の地面に吸い付くような走りが世界のダウンヒルマニアの目を釘付けにしています。そのアサ—トンからのフィードバックは、ダウンヒルバイクのFURYだけでなく、定評あるi-DRIVEから更なるブラッシュアップを果たした新しいサスペンションシステム「AOS」、を採用した、New SENSOR、FORCEにも活かされているのです。
このようにGT は常にレースの最前線でトライ&エラーを繰り返し、開発へのフィードバックを続けてきました。世界最高の"FAST"なバイクを創る集団である事がGTの存在意義です。

TRIPLE TRIANGLE
GT独自のリアフレーム溶接技術
フレームの剛性と強度を大幅に向上させる
【機構】
4倍のシートステー接触点
コンパクトなリアトライアングル
ゆるやかなシートステーアングル
【メリット】
フレームのしなりを軽減
ペダルレスポンスの向上
軽量で高剛性
フレーム寿命の向上
路面からの衝撃軽減
AOS (アングル・オプティマイズド・サスペンション)
路面追従性とペダリング効率を極限まで高めた新サスペンションシステム
【機構】
ピボット位置が高いハイピボットデザイン
BB位置が自由に動く「PATH LINK」
全てをライダーの中心に集めた低重心設計
27.5インチホイール専用設計
軽量な中空高剛性リンク
【メリット】
高い障害走破性によるハイスピード走行、サスペンションの動きの良さとペダリングロス排除の両立、ライダーの意のままに操ることができる重量バランス
INDEPENDENT DRIVETRAIN
BBがフレームから独立したサスペンションシステム、ダウンヒルのパフォーマンスを最大化させるための専用設計
【機構】
BB位置がリアフレームにあり自由に動く構造、サスペンションのストロークに合わせた適切なペダルキックバック
【メリット】
路面追従性能を最大化しつつ、ペダリングロスを低減、サスペンションストローク中も強力なペダリングが可能、小さな路面の障害物もしなやかに吸収
C.O.R.(センター オン ライダー)
フレーム素材や製造方法を目的に合わせて最適化する開発コンセプト。ヘッドチューブのサイズやフレームの厚み、カーボン素材の種類を組み合わせることでライダーの目的に最適なフレームをデザインする手法。同じように見える場所も異なる物を採用しています。
GTが採用する3種類のヘッドチューブ
強度と軽さの性能によってカーボン素材を使い分ける
ALUMINUM & HYDROFOMED
高性能なアルミ素材を理想的な形状にするハイドロフォーミング加工
アルミニウムにマグネシウムとシリコンを加える。さらに熱処理を行ったGT独自の6061-T6アルミニウム合金。
FORCE OPTIMIZED 製法
必要な箇所に必要な強度を持たせることが可能な最新の製法「FOC」
想定されたライダーの身長や体重から割り出されたデータを用いたカーボンの積層により必要十分な強度でありながら非常に軽量なフレームになっています。
MOUNTAINBIKE DNA
1973年から受け継がれてきた世界最速のバイクを作るDNA
MTBがまだ世界に無かった時から存在したGTブランド。全てを「FAST」に向かって走り続けてきたGTのDNAがフレームに刻まれている。
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フレンドシップ |
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GT(ジーティー)の取扱いカテゴリ(自転車)
GT(ジーティー)の取扱いカテゴリ(パーツ)
GT(ジーティー)について
溶接工として高い技術をもっていたゲイリー・ターナーが、息子のBMXを制作した事がきっかけに生まれたMTBやBMXをもっとも得意とするアメリカンブランドのGT(ジーティー)。
シートステイをトップチューブまで延長させる独自のトリプルトライアングル機構は、ハードライディングでも壊れにくい頑丈さと剛性を兼ね備え、高い人気を誇った。
GT(ジーティー)の歴史
1973年 | カリフォルニア州サンタアナに工房を構える。 |
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1979年 | ゲーリーターナーの頭文字を取ったGT bicyclesというブランドを設立し世界に向けて販売を開始。 |
1980年 | フレーム開発が勢いを増し、BMXの領域を次々に広げていく。FREESTYLEというジャンルを作り上げたPERFORMERも伝説的なバイクとして認知される。さらなる高性能なフレームを開発、生産する為に会社はカリフォルニア州ハンチントンビーチに溶接作業、倉庫、物流、本社機能を備えたビルを構える。この頃からBMXレースの上位を独占し、世界のGTへ。 |
1987年 | 80年代後半から開発に着手していたMTBを発表。それから5年も経たない間にGT bicyclesはトリプルトライアングルフレームを開発しBMX同様にMTBのレース界を席巻し世界を驚かせました。 |
1991年 | アメリカで最初にアルミ素材を使用したMTBを製作。のちにチタンフレームなど様々な最先端素材をMTBの世界にもたらす。 |
1994年 | リアサスペンションを装備したMTBの先駆けとなるRTSを発表。その性能が認められて、アメリカナショナルチームへ供給する事が決定。翌年には世界初の4バーリンケージ方式サスペンションシステムとしてLTSシリーズを発表。 |
1997年 | カーボンファイバーの一種であるサーモプラスチックを使用したフルサスペンションMTBを開発。 |
1998年 | STSテクノロジーを応用したダウンヒルレースに特化したLOBODHを完成。さらにGTは現行モデルの原型となる、全く新しいサスペンションプラットフォームi-DRIVEを完成させる。そのプラットフォームを使用した世界最速のダウンヒルモデルDH-iよって、世界チャンピオンの栄光がGTにもたらされる。 |
2012年 | GTファクトリーレーシングチームに、MTBの歴史上、最も進化しているチームと言われるアサートンレーシングが加わる。 |
2013年 | アサートンレーシングは新しくなったFURYとともにワールドカップ第一戦、第二戦と連続して兄妹でのアベック優勝という快挙を成し遂げる。レース最前線からのフィードバックを大切にし、最速バイクの開発を続けている。 |
トリプルトライアングルフレーム
「3つの三角形」を持つ、GT伝統のトリプルトライアングルフレームは、強度、乗り心地、パワー伝達に優れた最強のハードテイルフレーム。通常のフレームよりも溶接ポイントを多く設けることにより強度がアップし、地面に対して角度を寝かせたシートステーにより衝撃が緩和され乗り心地がアップします。また、通常のフレームよりもコンパクトなリア三角形によりねじれが抑えられペダリングパワーの伝達率がアップします。強く、高剛性で乗り心地が良いトリプルトライアングルフレームは、GTのアイデンティティーです。
サスペンションシステム
ハイピボットによる高い衝撃吸収性が特徴的です。独自のi-DRIVEやAOSはチェーンリングより高くピボット位置を設定するハイピボットシステムを採用しています。ピボット位置が高いので振り子の原理によりリアホイールは真上ではなく斜め後方へ動き衝撃を受け流す為、失速しにくく衝撃吸収が非常に高い構造です。