FULCRUMを詳しく解説
カンパニョーロ姉妹ブランドである、FULCRUM(フルクラム)。フルクラム・ホイール・プロジェクトは、自転車をこよなく愛する若い航空宇宙工学エンジニアたちの革新的なアイデアから誕生しました。カンパニョーロの高い技術力を踏襲しつつ、独自のコンセプトからユーザーのニーズとコストに合わせ最適なホイールを提供するブランドがフルクラムです。
フルクラムテクノロジー
- ダイナミック・バランス・テクノロジー
- 外周の質量をリムの継目と釣り合わせる特別なリム設計。
この技術により、ホイールのダイナミックバランス(動的回転バランス)を得て、スムーズで歪みのない回転を実現しています。 - エアロダイナミックデザイン
- リムに近くなるほど広くなるスポークは空気抵抗の原因となっていた空気渦の減少に成功しています。
- 「CULT」テクノロジー
- グリスのいらないセラミックベアリング。グリスが不要なため、回転抵抗が大きく減少すると同時に、軽量化も果たしています。
wheels
ロード用
FULUCRUM(フルクラム)技術の粋
Racing ZEROシリーズ
Racing1をより進化させたRacing Zero。
これ以上改良の余地がないほどの高い完成度をもったZEROシリーズ。 しかしフルクラムの技術者たちは、満足すること無く技術を高め、ZEROのブレーキング性能を向上させたZERO NITE、カーボンリムを用いて、優れた回転性能を得てさらに軽量となったZERO CARBONを開発しました。
Racing SPEEDシリーズ
エアロダイナミクスに軽量性を高次元でミックスし、より高い巡航性能と加速性能を併せ持ちています。繰り返し行われる風洞実験とプロライダーによる実戦によって並外れた性能が生み出されました。その結果高いリムハイトでも横風のなかでも最高速度、加速性、操作性を獲得しました。CULTを用いたXLRはさらに高い回転性能とパフォーマンス維持力を備えています。
FULCRUM(フルクラム)の歴史
2004年 | 自転車好きの若いエンジニア3人により、航空宇宙技術やデザインを取り入れたホイールを作るプロジェクトがタリア・ヴィチェンツァによって始まる。 |
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2005年 | そのユニークアイデアの特許、継続的な技術の研究、魅力的で奔放なデザインはいきなり初年度から600万ユーロー(輸出70%)を稼ぎだす。トム・ボーネンがフルクラムホイールで勝利。 |
2006年 | フルクラムを使用したパオロ・ベッティーニが世界選手権で優勝。 |
2007年 | 同じくフルクラムを使ったトム・ボーネンがマイヨ・ヴェールを獲得。 |
2008年 | 引き続きトム・ボーネンが活躍。フルクラムの名声を不動のものに当初はロード用ホイールのみを製造、かつ大成功したが 2008年あらたにカーボンファイバーを用いたペダルクランクと、オフロード用ホイールを作り始める。 ジュリアン・アブサロンが北京オリンピックで金メダル。 ディスクローターの固定にAFS(センターでロックするタイプ)を開発。 全てのモデルにチューブラー用とクリンチャー用の2種類を準備。 |