ANCHORを詳しく解説

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ANCHOR(アンカー)について


日本最大の自転車ブランド「ブリヂストン」がプロデュースするレーシングバイクブランドがANCHOR(アンカー)。 我々はペダリングスキル、ライディングポジション、最大酸素摂取量といった要素を、社内の研究施設「アンカーラボ」において測定し、科学的に解析する。 その数値化されたデータは、走行パフォーマンスを高めるためのライディングフォームと、フレームジオメトリーの追求に生かされる。 欧米人よりも身長は低く、胴体と手足の比率の小さな日本人は、小さなフレームサイズと短いトップチューブが必要となる。 一般的な700Cホイールよりも小径な26インチを用いると小さなフレームサイズを設計しやすいが、アンカーは最適な走行性能とパーツの互換性に配慮して700Cサイズにこだわる。 それは最適なトップチューブ寸法の確保と走行性能のバランスをより難しくするが、巧みなフレーム設計により乗り越えた。 ライダーを中心にすえ、バイクとの高度なマッチングを問い続けるアンカーだからこそできる。






RS9s

RS9s

RL9

RL9

RS6

RS6

RT9

RT9




ロードレーサー




RL6

RL6

RL3 DROP

RL3




フレームセット


RL9

RL9

RS9

RS9

RNC3

RNC3




アンカーの思想


フレームサイズに合わせた4種のフォーク



アンカーは、それぞれのフレームサイズに合った設計の(オフセット値の)異なるフォークを4種用意する。
一般にフレームサイズが変化することで、操作感が変わるという特性がある。
これはハンドル操作に関わるキャスター角度(ヘッド角度)が、フレームサイズにより変化するからだ。
キャスター角の異なるフレームすべてに同じフォークを装着すると、それぞれ操作感が変わり、狙った乗り味が損なわれてしまう。
そこで4種のフォークをフレームサイズごとに使い分け、『トレール値』という操作感を左右する数値を同じくし、どのサイズでも適切な操作感を得られるよう設計した。
このトレール値の基準も、アンカーの長い経験が生んだものだ。




日本人向けのフレーム設計、サイジング


Anchor アンカーは、すべての乗り手が適切に乗れるフレーム作りを目指している。 その表れのひとつとなるのが、母国である日本の人々をはじめとする東洋人の体形に合ったサイズを基にしたジオメトリーを設計し、用意していることだ。 例えば女性用ロードバイクでは、390mmという小さめのフレームサイズを用意し、身長145cmのライダーにも適切なポジションと走り心地を提供できる。 またネオコットフレームでは、490mmから550mmまで10mm刻み、550mmから590mmまで20mm刻みでのフレームサイズを用意し、好みに合わせた選択が可能である。 下に挙げたのは、最適なサドル高を股下サイズから算出できるアンカー独自の計算式だ。 これも東洋人の体形を基にしたものである。



『物理現象を数値として捉え、再現する』仕組み



Anchor PROFORMAT(プロフォーマット)とは『推進力最大化解析技術』の英語名称を短くした呼び名だ。 その名前だけでは『解析の技術』となるが、それが目的としているのは、『この解析技術を使った、自転車+人を前に進める技術の研究開発』である。 自転車の推進力を最大にするために、ペダルを踏んだ力を無駄なく前へ進む力に変えるため、PROFORMATは、走りの無駄を一つ一つそぎ落としていく。 その結果、同じ距離ならより速く到着し、同じ時間ならより長い距離を走ることができ、同じ人が乗るならより疲れにくい、ということになる。 解析するのは、伝達効率、素材、空力、形状、寸法、人、強度、剛性、そして重量といった、走りに関係するさまざまな要素。 これらを計測し、分析し、そしてシミュレーションを行って、自転車フレームを作り上げていくのだ。 その過程は大きく3つ、計測、シミュレーション、分析に分けられる。