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ホイールの振れ取り

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投稿者:mechanic

ホイールの振れ取り

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ホイールは使用し続けると必ずスポークテンションが緩んできて、ホイールの振れが発生します。スポークテンションは勝手に締まることはなく、必ず緩む方に振れが発生するので、基本的な調整は締めるように行います。ホイールが振れると、ひどい状態だとブレーキシューに当たってしまったり、場合によってはスポークが折れてしまうといった問題が発生します。振れは放置していると徐々にひどくなっていくので、振れが認められた場合はなるべく早く調整するようにしましょう。今回は、ホイールの横振れの取り方を主に説明していきます。

準備するもの

・ニップル回し

ニップルにはサイズに違いがありますので、適正のサイズを使用してください。下の工具は4つのサイズがセットになっています。
ニップル回しは、精度の良し悪しが非常に重要視される工具でもあります。精度の悪いものを使用するとニップルがなめる(つぶれる)ことがあります。

SHIMANO PRO(シマノ プロ) TOOLBOX (ツールボックス) ハードケース付き 自転車工具セット

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ホイールの振れ取りの手順

振れの確認

まずは、リムとブレーキシューとの隙間の距離を確認します。その際、ホイールの固定が斜めになっていないかに気をつけてください。また、ブレーキキャリパーがホイールに対して真ん中に固定されているのかも確認します。
この確認を怠ると、振れの有無や程度を正確に把握できなくなります。
次にホイールを空転させ、左右の隙間の間隔が波打つように変化していないかを確認します。
下図は空転させてもブレーキシューとリムとの間隔に変化はなく、左右均等になっているため、振れはありません。

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下図の方は右側の隙間が左側に比べて狭いため右に振れています。
ホイールを空転させると、波打つようにブレーキシューとの間隔が変化しているようなら振れています。

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緩んだ部分のスポークを締める。

今回の場合、ホイールは右側に振れているので左側のスポークが緩んでいます。
自転車のホイールは、スポークが左右から引っ張るようにしてできています。
左右の引っ張る力の均衡が崩れた状態が、”振れ”という状態です。
正常なホイールは、ちょうどリムが真ん中になるよう左右のスポークテンションのバランスが取れている状態です。
スポークテンションが勝手に締まることはなく、衝撃や長期使用などで次第にニップルが緩み、振れが発生します。

今回は、図の②のスポークのテンションが緩んでいたので、テンションを上げる必要があります。

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ニップル回しを使用して図の方向に回し、スポークテンションを上げます。
ペットボトルのキャップを緩めるように回せば、スポークテンションが上がり、
スポークの引っ張る力が増した状態になります。

ニップルレンチでニップルを回す際には、ニップルを4分の1回転ぐらいで少しずつ回し、調整結果を少しずつ見ながら調整していきます。

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また、振れ取り台を使うことでより正確に振れを取ることが可能です。

MINOURA ミノウラ 箕浦 RIM TRUING STAND SET FT-1COMBO (リム振れ取り台セット FT1コンボ)

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左右のダイヤルでホイールの振れを確認できて、真ん中の目盛りでホイールのセンターが分かります。

ホイールの振れには縦振れと横振れがあり、ダイヤルでは横振れを、真ん中の目盛りは縦振れを確認する際に使用します。

ホイールのセンターが出ているかどうかは、真ん中の目盛りがホイールの真ん中と一直線上になっているかで確認することができます。ホイールの真ん中が、センターケージから左や右に部分的でなく”全体的に”ずれているようであれば、センターが出ていないという状態になります。例えば、左側にホイールが寄っているようであれば右側のスポークの張り具合が全体的に緩いということになります。張る方向でセンターを出すのか、緩める方向でセンターを出すのかなどを考え、適宜スポークテンションを緩めたり締めたりします。

また目盛り(センターケージ)を見ながらホイールを空転させたとき、間隔が波打つように、部分的に縦に動いているようであれば、縦振れが出ている状態だといえます。ほかの箇所と間隔が同じになるように、反対側のスポークテンションを調整します。ここでいう反対側とは、時計で例えるなら3時に対する9時のような意味です。

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確認

ホイールを回して振れが取れているか。また、ほかの部分は振れていないかを確認します。ホイールが真直ぐに回れば作業完了です。空転させ、正面から見たときリムが縦にも横にも振れず、一本の棒に見えるのが理想です。

 

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mechanic

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京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。

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