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【簡単・時短で】FINISH LINEケミカルで
ロードバイク洗車【メンテナンス】
ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどの自転車は、道を走っている以上、徐々に汚れていきます。自転車が汚れていると、 多くのデメリットがあります。つまり自転車は定期的に洗車をする必要があります。
特にチェーン等の駆動系は走行により、オイルやグリスに砂や汚れが付着して溜まります。この駆動系を定期的に掃除してきれいにすることで新車のような性能を維持・取り戻すことができます。
めんどうなクリーニング、時短でもっときれいになるお掃除術をご紹介します!
目次
駆動系の汚れ
リアディレイラー・フロントディレイラー・クランク周り・チェーンなどの駆動系は、自転車のパーツの中でも特に汚れが溜まりやすい箇所です。
駆動系に汚れがたまると、走りが重くなる、変速性能が悪くなる、パーツの消耗が激しくなる、不具合があっても発見しづらいなどの問題が発生します。
リアディレイラー・フロントディレイラー・クランク周り・チェーンなど、自転車が進むために駆動しているパーツ(ドライブトレイン)は、ペダルから入力された力をクランクに伝え、そしてチェーン、変速機、ホイールと、パワーの伝達を行い、自転車を前に進ませます。
その駆動系が汚れていると、そのパーツ間にスムーズな走行を妨げる抵抗、パワーロスが生まれてしまいます。その結果いつもと同じスピードを出すのにより多くのパワーを必要とします。
駆動系を掃除することで、走りが軽くなり、変速も確実に行えるようになることが体感できます。しかし、これは性能が上がったのではなく、本来の性能を取り戻したということがポイントです。
新車の時の走行の軽さは、乗っているうちに感じられなくなります。もちろん、性能に慣れてしまうのも原因のひとつですが、汚れがたまって本来パーツが持っている性能を発揮できなくなっていくというのが一番大きな原因です。
定期的に駆動系を掃除することで、音鳴り、不具合を未然に防ぐだけではなく、スポーツバイク本来のスピード感あふれる快適な走りを楽しむことができます。
クリーニング手順
駆動系をきれいにするには、きれいにしていく順番が大切です。最も汚れている部分をまず掃除しないと、きれいにした部分に再度汚れが付着してしまいます。
駆動系で最も汚れているのはオイルを塗っているチェーンです。その後、プーリー、クランク、スプロケットへと進めていきます。
今回は下記順番で行いました。
1、チェーンのクリーニング
2、ディレイラー、クランクのクリーニング
3、スプロケットのクリーニング
4、フレーム、ホイールのクリーニング
5、 チェーン、可動部への注油
日々のちょっとした時間に行うチェーンのお手入れは下記を参考にしてみてください。
洗車の準備
今回クリーニングのために用意した道具は、トッププロチームも使用するFINISH LINE(フィニッシュライン)の製品5つです。
下記のアイテムが全て揃うセットはこちらから
①チェーンに取り付けて簡単にクリーニングできるプロチェーンクリーナー
②フレームやホイールの汚れを落とすスーパーバイクウォッシュ
③チェーンやスプロケットの汚れを落とすエコテックバイクチェーンディグリーザー
④自転車のあらゆる部分に注油できるドライバイクルブリカント
⑤細かい部分の掃除に便利な グランジブラッシュ
たくさんあるように見えますが、汚れを落とすために必要なケミカルはたった2つ!②と③だけなんです。あわせて、2つの便利な洗車ツールとチェーンオイルを用意しました。
2つの必須ケミカルのセットはこちら
これ以外に、 拭き取り用の古布またはウエスを使います。他にもチェーンキーパーやメンテナンススタンドがあるとより洗車しやすくなります。
チェーンの洗浄
プロチェーンクリーナーは内部のブラシとスクレーパーがしっかり汚れを落としてくれます。
チェーンクリーナーの使い方
プロチェーンクリーナーを使用しての掃除は、
①ディグリーザーを入れる
②チェーンにセットする
③クランクを回転させる
④クリーナーを外してチェーンを拭き上げる
という順番で行います
ディグリーザーを入れてチェーンにセットしてクランクを1分間回転させるだけで汚れがみるみる落ちていきます。汚れが落ちたら古布やウエスで拭き上げましょう。
拭き上げるとこんなにきれいになりました。
前後ディレイラーの洗浄
ディレイラーにはグランジブラッシュを使います。ディグリーザーを含ませてブラッシングすることで簡単に汚れを落とすことができます。
リアディレイラーのプーリーは汚れが溜まりやすい部分です。ギアの歯を拭き上げて隙間をブラッシングしましょう。
かなりきれいになりましたね。
クランクの洗浄
クランクも、手の届きにくい隙間が多いのでグランジブラッシュにディグリーザーを含ませてブラッシングしていきます。歯先や2枚の隙間の汚れをしっかり落としましょう。表面は古布やウエスで拭きあげると良いでしょう。
スプロケットの洗浄
スプロケットの掃除を行う際には、リアホイールを自転車から取り外して行うとスムーズに作業を行えます。
スプロケットもグランジブラッシュとディグリーザーを使いましょう。ディグリーザーを含ませたブラシでのブラッシングだけでもご覧の通りかなりの汚れを落とすことができます。完璧にきれいにしたい場合はスプロケット自体を外してしまう方がいいでしょう。
フレーム、ブレーキ、ホイールの洗浄
駆動系がきれいになったところで、フレームやホイールにも汚れが溜まっている場合は一緒にきれいにしてしまいましょう。
フレームやホイール、ブレーキのクリーニングにはこちらのスーパー バイクウォッシュを使用します。ゴムや塗装面にダメージを与えず、ノンシリコンのためブレーキ面等への使用にも安心です。またサドルやバーテープ、ブラケットの汚れ落としにも使用可能です。
FINISH LINE (フィニッシュライン)スーパー バイク ウォッシュ
使い方は簡単です。汚れを落としたい場所に吹き付けて、水で流すもしくは拭き上げるだけ!水なしでも使えるんです。
フレーム
汚れの気になる箇所に吹き付けて、古布やウエスで拭き取るだけで汚れをおとしてくれます。
溜まったブレーキダストや泥汚れがこんなにきれいになりました。
ブレーキ
汚れの溜まりやすいブレーキまわりにも吹き付けて拭き取るだけでクリーニング可能です。ゴムにダメージを与えないのでブレーキシューに吹き付けても問題ありません。
ホイール
最後にホイールです。シリコン等が入っていないのでリムへ吹き付けてもタイヤやブレーキングに悪影響はありません。
つづいてなかなか掃除しづらいハブもクリーニングしていきます。もちろんハブも吹き付けた後拭き取るだけです。
注油
仕上げに、パーツにオイルをさします。
チェーンにはもちろんチェーンオイルをさせばよいのですが、ディレイラーにも潤滑剤をさす必要があります。
フレームやホイールの洗車も行う場合は注油する前に行いましょう
チェーン
一コマずつ丁寧に注油していきます。
ディレイラー
リアディレイラーとフロントディレイラーは、それぞれ8ヶ所の可動部があります。
この可動部にオイルをさします。余計なオイルは布で拭き取ります。ディレイラーを手で動かせば、可動部が分かりやすいです。オイルをさすことで、スムーズにパーツが動いてくれるので、まるで新品のようなキビキビとした動きを取り戻すことができます。
FINISH LINE(フィニッシュライン)ドライバイクルブリカント
今回使用したオイルは、FINISH LINE(フィニッシュライン)のドライバイクルブリカントです。チェーンはもちろん、自転車の様々な所に使えるオイルです。
これで自転車全体の洗車が完了です!自転車をキレイにしても、本来持っている以上の性能を得ることはできません。しかし、パーツの本来持つ性能を取り戻すことができるので、新車に初めて乗ったときの感動を再び味わえるかもしれません。ぜひ週末にあなたの愛車を洗車してみてください。
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投稿者情報:mechanic
京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。
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