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【雨ニハ負ケマス】雨天走行後のメンテナンスの方法 【ロードバイクのメン…

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投稿者:mechanic

【雨ニハ負ケマス】雨天走行後のメンテナンスの方法 【ロードバイクのメンテナンスのやり方】

トレーニング中や通勤・通学途中、雨の日には自転車には乗らない!という人も、
急に雨が降ってきて自転車が雨ざらしになってしまった、という経験はないでしょうか。
自転車はたくさんの金属パーツや樹脂、ゴムで構成されています。
それらをきちんとメンテナンスしてあげないと、すぐにパーツが錆びてきたり、
動きが悪くなったりします。

(※金属部が錆びた自転車の画像※)

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目次

◇雨の後必ずしたいメンテナンス◇

 砂、泥を飛ばす

まずはフレームについた泥を水で吹き飛ばしましょう。いきなり布で水気をふくと、砂や泥をこすりつけることとなり、フレームに傷が入ります。
その後自転車全体を乾いた布で拭いてあげましょう。
※BBやヘッド、ハブは高水圧をかけると中に水が浸透、または中のグリスが流れ出してしまうので、高水圧はかけないように注意が必要です。

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■水気を飛ばす

雨水に濡れたまま放置しておくと、ボルトやネジが錆びてきます。

特に、駆動系、チェーンやディレイラー周りの水分は飛ばしてあげましょう。
チェーンなどは雨水に晒されるとすぐに錆びてしまいます。
布で拭くだけでも、寿命はかなり変わってきますので、しっかりと掃除をしてあげましょう。

 


水抜きをする

雨天走行後には、自転車の中にも水が入ってしまいます。
自転車にはその水を逃がしてやるための小さな穴があります。

IMG_0234_2 IMG_0231_2
その穴を下にしてしばらく置き、中の水を抜いてやりましょう。
ない場合には、シートポストを抜くことで水を抜けます。


■汚れを落とす

雨天走行後は土や砂を巻き上げ、自転車全体が汚れてしまいます。
タイヤについた泥や土は拭きとってあげましょう。
走行中ずっと動いているチェーンにもたくさんの砂や泥が詰まっているので、
パーツクリーナーやディグリーザーなどを用いて汚れ取り除いてあげましょう。
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砂や泥は研磨剤のようにパーツをじわじわと削っていき、パーツの寿命を短くしてしまいます
ゴムに土がついたまま放置しても、劣化が早くなります。
ブロックタイヤの隙間などにある泥や汚れは、タワシを使ったり、
歯ブラシなどで掻きだしてやるのも効果的です。

 

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チェーンの洗浄について、より詳しい解説も行っていますので、ご参照下さい。

 

■注油

雨に晒されると、チェーンのオイルも流されてしまいます。
このまま放置すると、チェーンが錆びやすくなり、また動きも悪くなります。
しっかりと水分を飛ばした後、注油をしてやることで、
以前のようなスムーズな動きを維持することができます。
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メンテナンスに使えるオイルなどもこちらで紹介しています。

 

■グリスアップ

自転車には、回転するパーツがかなりの数あります。
その回転する部分さえ綺麗にしておけば、走行性能は維持できるともいえます。
そしてその回転する部分には、グリスと呼ばれる粘性のあるものが塗布されています。
グリスは砂埃や雨水を防ぐだけでなく、スムーズな回転を維持する潤滑剤の役割も果たしています。

最近の自転車は、水がかかるぐらいでグリスが流れ落ちるような構造にはなっていません。
しかし長期間雨天走行を続けていると、どうしてもグリスは流れ落ちてしまいます。
ヘッドセット、ボトムブラケット、シートポストなど、水の侵入を防がなくてはならない部分に雨の中を走る機会の多い人はグリスアップをしてみましょう。

グリスアップについての詳しい記事も掲載しているので、併せてどうぞ。

◆まとめ

スポーツサイクルは、細いタイヤや高精度のパーツなどによって、乗り手のパワーを
余すことなく推進力に変え、前に進むことが出来ます。
しかし、自転車と乗り手の間に汚れやパーツの摩耗などの壁があると、
せっかくのパワーを効率よく伝えることができません。
気持よく、快適かつ安全に自転車に乗るために、メンテナンスを行いましょう。

 

◇さらにメンテナンス◇

ホイールのリムと触れることでブレーキをかける、ブレーキシューにもメンテナンスが必要です。
雨天走行後には、ブレーキシューが砂などを拾ってしまっています。
そのまま走行すると、砂でリムを傷つけたり、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。
またシューの溝にもゴミが溜まりやすいので、それも取り除いてあげましょう。

◆プーリー

自転車にはクランク、ペダル、ホイールなど、回転する部分がたくさんあり、
それらをメンテナンスすることで走行性能を維持できます。
では、自転車の中で最も回転している部分とはどこでしょうか?
それは、リアディレイラーのプーリー部分です。

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プーリーは、変速時にチェーンの位置を動かしたり、チェーンの張りを調整する歯車です。
雨天走行後、プーリーにはすぐに泥が溜まってしまいますので、布でおさえて
クランクを逆回転させるなどして泥を取り除いてあげましょう。
変速性能にも大きく関わる部品なので、しっかりと綺麗にしてあげましょう。

 

 

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投稿者情報:mechanic

京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。

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