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変速ワイヤー、ブレーキワイヤーのグリスアップ
雨天走行の後や、長期間乗ったとき、ブレーキングやシフティングがかなり重くなることがあります。これはワイヤー内から油分がなくなってしまったからで、放っておくとブレーキが正常に利かなくなったり、変速できなくなったりするので、定期的にグリスアップしましょう。
用意するもの
- オイル、水に触れる箇所はグリス
- ディグリーザー
- アーレンキー(六角レンチ)
- ワイヤーカッター
- (必要なら)ペンチ、ドライバーといった一般工具
- ウエス(なければキッチンペーパーでも代用できます)
- 耐油性のグローブや、使い捨て手袋もあれば手が汚れません。
ブレーキワイヤのグリスアップ
- リアブレーキ
- インナーワイヤー(鉄やステンレスでできたコード)が露出しているものは、簡単にグリスアップできます。ブレーキワイヤーのグリスアップには、グリスもしくはメンテルーブを使います。
- フロントブレーキ、もしくはフルアウター
- これらはアウター内に十分グリスを流し込めないので、一旦ワイヤーを外して作業します。Vブレーキならこちら、キャリパーブレーキならこちら、カンチブレーキならこちらを参考にしてください。
- ブレーキワイヤーを外す
上に挙げた記事を参考にインナーワイヤーを外してください。
このときワイヤーほつれ防止用のインナーキャップもペンチなどで外してしまいます。
- アウターを外す
そのままアウターを引き抜きます。
- グリスアップする
グリスなら、インナーワイヤーとアウターワイヤーが触れる箇所に薄く塗り、オイルならアウター内に直接スプレーします。
- 元通り組みなおす
ワイヤーを、元通り固定します。しっかり固定しないと外れる場合があるので注意してください。
- ブレーキワイヤーを外す
シフトワイヤのグリスアップ
シフトワイヤーのグリスアップには、シリコングリスやシリコンオイルを使います。
- フロント
-
- ワイヤーを弛ませる
シフトワイヤーを簡単に外すために、一度アウターギアに変速し、クランクを止め、そのままインナーに変速することでワイヤーを弛ませます。
- シフトアウターを外す
シフトアウターを外します。外したら、決してクランクを回さないで下さい。ワイヤーの弛みが取れて面倒なことになります。
- グリスアップ
ブレーキワイヤーと同じように、インナーワイヤーにグリスかオイルを塗ります。
- 元通り組みなおすシフトアウターが固定しにくかったら、フロンとディレイラーを手でアウター側に寄せてください。
- ワイヤーを弛ませる
- リア
- ワイヤーを弛ませる
シフトワイヤーを簡単に外すために、一度ローギアに変速し、クランクを止め、そのままトップに変速することでワイヤーを弛ませます。
- シフトアウターを外す
シフトアウターを外します。外したら、決してクランクを回さないで下さい。ワイヤーの弛みが取れて面倒なことになります。
- グリスアップブレーキワイヤーと同じように、インナーワイヤーにグリスかオイルを塗ります。二箇所以上あるので注意して下さい。
- 元通り組みなおす逆順に組み上げて、アウターをアウター受けにセットします。
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投稿者情報:mechanic
京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。
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