【エンデューロ企画2】自転車に乗る人達
前回のエントリーはリサさんが自転車と出会い、きゅうべえsportsに行こうと決心したところまで。
今回は、そのリサさんと自転車乗りたちとの出会いです。
******* 第2話「自転車を決めるということ」 ***************************************
休日。
今日は前々から決心していたきゅうべえsportsに出向く日。
豆餅が美味しい”ふたば”がある出町商店街をぬけ、下鴨神社のすぐそばにあるきゅうべえsportsにリサがあしを運ぶ。
一階の下鴨店の奥までいくとトイレ。
その手前にある階段をあがるとそこはきゅうべえsports。
”敷居の低い”スポーツサイクル専門店とはいえ、初めて自転車店に入るのは緊張する。
「どんな自転車お好きなんですか?」
現れたのはきゅうべえsportsマネージャーの山中店長。
「あ、あの、特に買おうとかじゃなくて前自転車走っててカッコイイなって思って・・・」
緊張してどもってしまうリサ。
「はっははは。じゃあ、まあ、とにかく、ゆっくり、見ていってね~。ところでここにあるのだったらどんなのがお気に入り?でね?」
本気がウソか冗談なのか、その笑顔と泉がコンコンと湧き出るようなしゃべり方にリサの緊張はどんどんほぐれていく。
自転車のあんなことやあんなこと、昔の歴史から現代の最新情報まで自転車のことならなんでもでてくる。
リサは夢中で山中店長の話を聞く。
「こんにちわー」
そこへきゅうべえsports常連のユイコがやってきた。
「おー、ユイコちゃん。今日はどこまで行ってきたん?」
「今日はちょっと琵琶湖大橋まで」
「!!?」
琵琶湖大橋といえばここから片道30km。人力で軽々と走れる距離なのか?
「あのー、すいません。どんな自転車で琵琶湖大橋までいかれたんですか?」
「?!あ、どうも。外に停めて行きましょうか」
なんとユイコが乗っていた自転車は、あの日リサが見かけた自転車、彼女がきゅうべえsportsにきたきっかけとなったカラミータDUE+だったのだ。
「あー!」
驚き、興奮しながらユイコに事情を説明するリサ。
すぐに2人は意気投合し、自転車の話で盛り上がる。
そこへ山中店長が降りてくる。
「せっかくだったらリサちゃん、自分のサイズ測ってみない?」
クロモリに興味を示したリサに山中店長が話しかける。
「自分の自転車買うんだったら絶対測ってもらったほうがいいですよ~」
ユイコものっかり、リサは急遽サイズを測ってもらうことになる。
「じゃあちょっと失礼しま~す」
手際よく測定器を準備しだしたのは、懇切丁寧な説明とやさしい語り口でマダムキラーの異名を持つ、きゅうべえsportsの松浦さん。
乗車の位置、素材のこと、そしてはじめて握るドロップハンドルに興奮するリサ。
よくみるとこの測定器にはPanasonicnのロゴが入っている。
「あの、このPanasonicの自転車?ってなんですか?」
「クロモリ、これはPanasonicさんがだしてるPOSってセミオーダーシステムなのね。クロモリの。ユイコちゃんがのってるのもクロモリね。ちょっとカタログだけ見てみる~?」
ユイコの自転車にあこがれていたリサは、山中店長から、カラーやサイズ、ロゴのデザインまで自分好みにカスタマイズできるPanasonic、POSオーダーシステムの説明をうける。
「クロモリ自転車作ったら一緒にサイクリングいきましょうよ~?!」
冗談めかしてユイコがいう。
リサの脳裏にあの日、走り抜けていった自転車が蘇る。
なにか始めたい。
待っていては何も始まらない。
自分を変えるには自分しかいない。
「(わたしこの自転車に)決めます」
一同驚くなか、リサはPanasonicのクロモリセミオーダーシステム「POS」を注文する。
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次回はPOSオーダーシステムを使った自転車がやってきます。
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投稿者情報:migr_qbei