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第55回★オリンピック

投稿者:DJ GALAPA

第55回★オリンピック

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みなさんこんにちは!DJがらぱです!

オリンピックすべての自転車競技が終了しましたね。
それぞれの選手が今できるだけの最高のパフォーマンスを発揮して挑んだ北京。
私には、仕事柄、とても身近な選手たちが北京入りしていたこともあり、ドキドキする毎日でした。

そんな中、他の競技も含めて見ていて思ったのは、中継でしっかりとルールと、この選手のこのタイムは、この走りは「どこがどうすごいのか」を伝えて欲しいなあということ。

見ている人(視聴者)はシロウトなんだから、例えば北島康介のタイムはどのくらいすごいのか、ということを、一般の生活をしている中に還元して(正確には無理にしても、どのくらいの運動強度がある、とか、どれだけ選手は練習してこのタイムにたどりつくか、なんていうことを教えてもらえれば、もっと身近にすごさがわかるのにな、などと思います。

自転車で言えば、時速50キロってどんなくらい?とか、トラック競技の1キロタイムトライアルってどのくらいのタイムが出たらすごいの?とか、言ってくれなきゃわかんないものってたくさんあります。

たとえば「時速30キロ」を伝えようと思ったとき、私がよく使うテは「商店街とかでおばさまが思いっきりベルを鳴らし捲くりながら鬼コギしているくらいの速さ」とか言ったりします(笑)。リアリティ重視で。あとは秒速に換算する、というもわかりやすい。1秒でどのくらい進むか、ということで速さにリアリティが出ます。でも、それをあえてコトバにしなければ、伝えなければわからない、何がどうすごいのかがわからない、ということも往々にしてあると思うのです。

メダルを取ったケイリンも「競輪」とは全然違う競技。
カタカナになってもこれは日本がお家芸だろう、と思うと大きな間違いと言えます。

実際外国の選手は「日本人は競輪選手が出てくるから、トラック競技は恐れるに足りない」と明言する選手もいるほどです。

何が違うのか?

まず、外国で行われるトラック競技は日本のバンクと一周の長さが違います。
日本のトラック競技はほとんどが競輪場を使うため、一周が333mか400mか500m。

でも、海外のレースでは1周250mのバンクを使います。

この短いバンクは短い分カント(コーナーでついている角度)が非常にきつく、すり鉢のようになっていて、競輪場でいう直線の部分も角度がついている感じ。
展開が速く、めまぐるしく状況が変わり、日本人はまずその速さに驚くそうです。

そして、身体の作り方も、全く違うそうです。
しかも、競輪選手にとって、競技をする、ということはその間開催には出られないということでもあり、仕事との両立ということでいえば、サラリーマンよりも厳しい現実と常に向かい合っているということにもなります。

競輪ではラインを組み、ある程度レースの組み立ても得意のパターンの中で最後の短いスプリントの中で番手から捲くるか、先行で逃げ切るか、戦法を組み立てていく、ということになるでしょう。
見ていればなんら競技と変わらないように見えますが、走っていると全く違う競技だといってもいいそうです。

使う自転車も仕上げ方、使うパーツなどが違ったり(ディスクホイールを使ったり、など)、競輪をやっている選手のトラック競技へ向かう苦労は想像以上、だと思われます。

ジャパンの三浦カントクが、「日本のトラック競技は30年前のタイムを更新できないというのが現状だ」と私に話してくださったことがあるのですが、それだけ競技レベルを向上させる状況が整いにくい厳しい状況だとも言えるのかもしれません。

そんな中でのケイリンでのメダルは、本当に試金石になるのでは、と思えます。

でも、日本に伝わる報道では、なかなかそういう側面は見えてこない。

トラック競技だけでなく、全体に言えることのように思います。
永井選手はまだ競技を続ける、と明言しているよう。
これをはずみに日本での自転車「競技」を取り巻く環境や状況が変わってくればいいのにな、と思います。

そういえば、9月にある今年の全日本実業団トラックは伊豆のCSCの250mバンクで行われます。
日本でもっともっと250バンクでのレースが増えることもトラック競技では大切かもしれません。
私自身もマイクを持つ身として、いろいろ考えることも多かった今回のオリンピック(放送)。
もっともっと自転車競技を身近に感じてもらえるように、さまざまな発信をしていきたいなと思っています。

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