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エンデュランスロードバイクとレーシングロードバイク

投稿者:マツオ

エンデュランスロードバイクとレーシングロードバイク

レースとエンデュランス

最近、新しいロードバイクがほしいなと思っているマツオです。
ロードバイクを買おうといろいろと調べていると、よく目にするのが「レース用、レーシングバイク」や「ロングライド向き、エンデュランスバイク」という分類ワードです。
最近はグラベルも多いですね。
言葉だけでも、「レースに使うといいんだな」とか「ロングライドにいいんだな」というのはわかりますが、実際にどこが違うか細かく調べている方は少ないのではないでしょうか。
そこで、マツオが自分の新車検討のために調べた「エンデュランスロードバイクとレーシングロードバイクの違い」をみなさんにも共有したいと思います!


今回は下の2つに分類して違いを見ていきたいと思います。
・レーシングバイク
・エンデュランスバイク
この2つはよく使われていますが、基本的にはブランドが自ら分類して名乗っていることが
多いので明確に定義されているわけではありません。
明確なポイントがあるモデルもあれば、下に挙げた特徴のうち相反する要素を兼ね備えたモデルもあります。
これがあれば、絶対こっち!という基準があるわけではないのでご注意を。

剛性

自転車のレビューなどでもよく使われる「剛性」
ペダルを踏み込んだときの感じ方や、実際のフレーム自体のたわみを指して使われます。

レーシングモデルは、上記のどちらの点でも「剛性が高い」と言われる事が多いです。
「硬い」という表現をされることもあります。

新しい自転車に乗り換えるときに今乗っているフレームと比較して「硬い」フレームが欲しい、といった
希望がある場合には要注意です。

特に近年のカーボンフレームは部位ごとにカーボンの種類を最適化して生産されているため、
一見して硬そうと思うようなゴツい見た目でも想像より硬くない、ということもあります。

乗車する人の体重やパワーによる感じ方の違いもありますので、
ウェブサイトやカタログで比較しただけではわかりません。欲しいモデルの候補が定まってくれば試乗してみたほうが良いですね。

ジオメトリ

さて、ここからはカタログ上でも比較できる項目です。
レーシングバイクとエンデュランスバイクではジオメトリが違う設計であることが多いです。

ジオメトリとはフレーム各部のサイズのことです。
きゅうべえでも掲載しているサイズ表に詳しく各部のサイズが示されています。
各部分の長さやサイズが違うことで、「低いポジションが可能」や「高い直進安定性」などの特徴が現れます。

ジオメトリだけでも、かなり細かな違いがあり、全て網羅すると膨大な量になってしまうため
ここではわかりやすい部分を1つ紹介します。


スタックとリーチ

スタックとリーチ

いきなり専門的な用語が現れましたが、ここでは簡単に「ハンドルの高さと遠さ」だと思ってください。
レーシングバイクとエンデュランスバイクで同じサイズを比較すると下記のようになります。

レーシングバイク = ハンドルが 低い遠い
エンデュランスバイク = ハンドルが 高い&近い

なんとなくイメージとも一致するのではないでしょうか。
レーサーは体を折りたたんで低い姿勢で走っていますよね。


実際のモデルで比較してみましょう。

モデル例
【レーシングバイク】

Bianchi(ビアンキ)2022年モデル OLTRE XR4 DISC(オルトレXR4ディスク)ULTEGRA Di2

→サイズ53
スタック 524mm
リーチ 385mm

【エンデュランスバイク】

Bianchi(ビアンキ)2022年モデル INFINITO CV DISC(インフィニートCVディスク)ULTEGRA Di2

→サイズ53
スタック 553mm
リーチ 376mm


スタック差
524mm(Oltre XR4) – 553mm(Infinito CV)
= –29mm

リーチ差
385mm(Oltre XR4) – 376mm(Infinito CV)
= –9mm

比較してみると、同じBianchiの同じサイズでもスタックが約30mmリーチが約10mm変わることがわかります。

もちろんこれは同じブランドの同じサイズで比較した場合ですので、
他のブランドのモデルや、サイズ違いで比較するとこの限りではありません。

また、フレームで決まるのはステムを固定するフォークコラムの位置になるので
スペーサーを入れたり、ステムやハンドルを交換することでレーシングバイクでも高く近いハンドル位置、
エンデュランスバイクでも低く遠いハンドル位置を実現することは可能です。

このようにハンドルの高さ(スタック)と遠さ(リーチ)がわかるスタックとリーチですが
最近では多くのブランドでジオメトリ表に記載があるので、これを比較するだけでもその自転車のおおまかなハンドル位置がわかります。

また、残念ながらジオメトリ表に記載がないブランドもありますし、スタックとリーチだけで
レース向きか否かがすべて決まるわけではないのでご注意ください。

パーツスペック

フレーム自体の違いはもちろんですが、完成車の場合には装着されるパーツのスペックも違いが大きい部分です。


タイヤ幅

タイヤ幅の比較

まず、最近多いのがタイヤ幅の違いです。
ロードバイクも新車ではディスクブレーキが主流となり、レーシングバイクでも28Cのタイヤを使うモデルも増えてきましたが
エンデュランスモデルではさらに太め30Cや32Cタイヤを装着しているモデルが多いです。

タイヤは細いほど重量も軽くなるため、ペダルを踏み込んだときの加速に優れます
その分、空気圧は高くする必要があるので、さらに太いタイヤと比較すると乗り心地は良くないことが多いです。

逆に太いタイヤは重量は重くなってしまいますが、接地している面の幅が広くなるので、コーナーでのグリップが高まり安心感があります
また、必要な空気圧が細いタイヤより低い空気圧になるので、荒れた路面や段差でも乗り心地が良くなります。


モデル例
【レーシングバイク】

FELT(フェルト)2021年モデル FR ADVANCED (FRアドバンスド) 105

Vittoria Rubino IV、700x25c

【エンデュランスバイク】

FELT(フェルト)2021年モデル VR ADVANCED (VRアドバンスド) 105

Vittoria Rubino Pro IV、700x30c

レーシングバイクでも、フレームが許容すれば32Cなどの太いタイヤを使うことができる場合もありますし、
エンデュランスバイクのタイヤを25Cなど細いものに交換することも可能です。

標準装備とは違う幅のタイヤを使いたい場合には、フレームの「最大タイヤ幅」にご注意ください。


ギア歯数

クランクセットの画像

もう一つ、大きな違いがクランクスプロケットといったギアの歯数です。

レーシングバイクでは高速で走行することを目的としていますので、
クランク:52-36T
スプロケット:11-28T、11-30T
といったギア構成であることが多いです。

逆にエンデュランスバイクでは、無理せず長く走れるように軽めの
クランク:50-34T
スプロケット:11-32T、11-34T
といったギアが装着されています。

ギアが違うとどれくらい違うのか?ということですが、
厳しい登りなどで使う最も軽いギア、インナーローのギア比で比較してみましょう


レーシングバイク例

クランク:52-36T
スプロケット:11-28T

の場合 ギア比 = 1.28

エンデュランスバイク例

クランク:50-34T
スプロケット:11-34T

の場合 ギア比 = 1.0


となります。
このエンデュランスバイクの例の場合、レーシングバイクと近いギア比になるのは
34T/27T = 1.25のときで、これは34Tから2段重い側へ変速したときのギアになります。

36T/28T = 1.28 レーシングバイク(最も軽いギア)
34T/27T = 1.25 エンデュランスバイク(3番目に軽いギア)

つまり、例のような構成の場合は、エンデュランスバイクはレーシングバイクに比べて
2段分軽いギアの余裕があるということににあります。

すべての車種が上記例の構成というわけではないですし
クランク(チェーンリング)やスプロケットはあとから交換することも可能です。
しかし、構成によってはディレーラーまで変更しなければならなかったり、対応するパーツがない場合もあり
費用がかさんでしまうこともあります。
自分の必要なギアがわかる場合はこちらもしっかりチェックしていただくのがおすすめです。

レーシングバイクとエンデュランスバイクの違いまとめ

ここまで挙げてきたレーシングバイクとエンデュランスバイクの
違いをまとめると、下記のようになります。

レーシングバイク
・高い剛性
・低く、遠いハンドル
・重めのギア

エンデュランスバイク
・高すぎない剛性
・高く、近いハンドル
・軽めのギア

繰り返しになりますが、全体として上記のような傾向はあるものの、ブランドやモデルによって違いも大きく、
パーツで調整可能な部分も多いので、これだ!という一目惚れしたバイクがある方はあまり気にしなくても大丈夫です。

今のロードバイクの、ポジションやパーツが合わないかも…という方は自分のロードバイクの上記のポイントをチェックしてみると
解決のヒントが見えてくるかもしれません。

今後のバイク選びで迷った際は参考にしていただければ幸いです!

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投稿者情報:マツオ

ロードバイクでツーリングを楽しむきゅうべえスタッフ。
最近はグラベルロード購入を計画中。

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