こんにちは。
自転車のきゅうべえonline shopの吉仲です。

まずは、こちらの写真をご覧ください。



これ、何だと思いますか?

ローラー台とロードバイクであることは見ての通りですが、
ただのトレーニング設備ではありません。

なんと、VRゲーム用の設備なんです。




京都では毎年「BitSummit」という
インディーズゲームのイベントが開催されているのですが、
これはそのイベントに出展されていた
「VR CYCLING」という個人開発の作品です。




プレイヤーはローラー台に固定された自転車に跨り、
VRヘッドセットを装着します。
ペダルを回し始めると、後輪のサイコンによって速度が、
ハンドルと車体に取り付けられたセンサーによってコーナリング角度が伝わり、
ゲーム内でのサイクリングを楽しめるという仕組みです。

今回は僕がこのゲームを実際にプレイしたときのレポートを
簡単に書かせていただこうかと思います。

なお、プレイしたのは数年前のため、
思い出しつつ書いていく形になります。
貧弱な記憶力ゆえの間違いが多々あるかも
しれませんが、ご容赦ください。




「BitSummit」はデジタルゲームのイベントなので、
こんな感じで多数のゲームが展示されています。

どれも気鋭のゲームクリエイターさんたちが
創意工夫を凝らした作品で、インディーズ
ならではの個性と魅力に溢れています。

しかし、その中でも"自転車そのもの"が置かれている
「VR CYCLING」はひときわ目立っていました。

見かけた時点で別の展示会に迷い込んだかと思うほどの
衝撃だったのですが、プレイしている人を見て
これもゲームハードなのだということを理解しました。

自転車×ゲーム×最新テクノロジーという最高な組合せ。
迷わず試遊を申し込みました。

しかし、このときの僕はVR初心者にしてローラー台未経験者。

一抹の不安を抱えつつも、自転車に跨り
VRヘッドセットを装着すると、
眼前に広がったのは、なんとサイクリストの憧れ
「鈴鹿サーキット」が再現されたステージ。

まさかリアルよりも先にバーチャルで
走ることになるとは思いませんでした。

ハンドルを握り、いざ漕ぎ始めたときに事件は起こりました。





凄すぎる、違和感。


考えてみれば、そもそもローラー台は
「ペダルは回せるが自転車は前に進まない」ことが売りのシロモノ。

その状況に、VRの「あたかも前に進んでいるかのような景色」が
上乗せされるため、「走っているのに止まっているけど走っている」
とも言える意味不明な状況。

僕の脆弱な脳はテクノロジーにリンチされた末、
完全にパニックになってしまいました。

バランス感覚もわからなくなりガタガタと震えていると、
見かねた開発者さんが声をかけてくれました。

「手に力が入りすぎているので、落ち着いて漕いでみてください。」




本当にどうでもいいことなんですが、
景色は流れているのに声だけは常に隣から聞こえるので、
「神が脳内に直接語りかけるやつ」みたいで面白かったです。

数分後、開発者さんからのアドバイスのおかげも
あって、普通の自転車と同じように漕ぐことが
出来るまでになりました。

慣れてしまえばもうこっちのものです。
違和感の宇宙を抜け出し、バーチャル鈴鹿サイクリングの
爽快感そのままに試遊を終了。

この過程がまるで初めて自転車に乗れるようになった時のことを
再体験をしたような不思議な感覚で、試遊が終わるときには
バーチャル世界への名残惜しささえありました。

会場内には他にもVRのゲームがいくつか出展されていましたが、
色々遊んだ結果最もインパクトがあったのはこのゲームかもしれません。

VRそのものだけでなく、室内トレーニング環境
にも無限の可能性を感じました。




写真を見返していて気づいたのですが、よく見ると
ローラー台がダンシング構造でおなじみ「KINETIC」のものでした。

開発者さんのブログを拝見したところ、よりリアルな
没入感を追い求めた結果、車体を傾けることが出来る
KINETICのローラー台を選択したのだとか。

実走感を追求した構造をこのような形で利用するとは…
開発者さんの発想力に感心してしまいますね。

写真のものとは違いますが、きゅうべえonline shopでも
ダンシング可能なKINETICのローラー台を取り扱っています。

トレーニングやzwiftといった利用は
もちろんのこと、これからの技術展開への
投資という意味でもおすすめしたい商品です。


KINETIC T-7000 R1 ダイレクトドライブ式スマートトレーナー


また、KINETICのローラー台でトレーニングする際は、
前輪ブロックも使用するのがおすすめです。



KINETIC 前輪ブロック ダイレクトドライブ式・固定式ローラー台用


前輪の揺れに対応して回転するだけではなく、
タイヤのセッティング向きを変えるだけで
車体の傾斜を4段階選択することができます。

これからローラー台を購入される方はもちろん、
トレーニング環境をアップグレードしたい方もぜひ!


体験レポートは以上です。

現在、このようなVRとローラー台の組合せで
実際に製品化に至っているゲームや
トレーニングプログラムは無いようですが、
いずれ家の中に居ながら現実では走れないような場所を
サイクリングできたら楽しそうですよね。
空中や海底を自転車で疾走してみたい。

これを見ているゲーム開発者の人がいたら、
ぜひ実現をよろしくお願いします。





もしもCINEMA


最近、自転車の「二人乗り」ってほとんど見かけなくなりましたよね。

もちろん公道での二人乗りは基本的に条例違反なので
見かけないのは良いことなのですが、
なんとなく青春的なロマンは感じてしまいます。

でも二人乗り専用の自転車ってあったような…?
気になったので調べてみました。



これだ!
「タンデム自転車」という車種だそうです。

無知ゆえに、「ギャグアニメのおバカな敵キャラたちが乗ってるやつ」
という感想が出てきてしまいましたが、二人の力で漕ぐという構造上
出力パワーに対する空気抵抗が少ないため、高速走行には有利なんだとか。
ナメた口きいてすみませんでした。

法令上の取り扱いは府県によって異なりますが、
解禁の流れが広がっており、現在24の府県において
一般公道走行が解禁されているそうです。
(Wikipedia情報)

学生服のカップルが乗っていたら
シュール過ぎることは間違いありませんが、
これで二人乗りすればきっと絆は深まるはず。


さて、ようやく本題ですが、
タンデム自転車について調べていたら
ある映画を思い出したのでご紹介したいと思います。


「パシフィック・リム」


この映画のテーマは単純明快。
「巨大ロボットvs巨大怪獣」です。

深海から突如として現れた怪獣。
人類は滅亡の危機を脱するため、パイロット二人が
ペアとなって操縦する巨大ロボット
「イェーガー」を建造し、怪獣に立ち向かいます。

スクリーン狭しと暴れる巨大ロボットと怪獣。
さながら小学生の脳内のような光景が、ハリウッドの
VFX技術によってド派手に繰り広げられます。

さて、ここまでの要素であればただの
B級映画止まりですが、「パシフィック・リム」には
そこで終わらない魅力が隠されています。

そう、ロボットに「二人乗る」という点です。
これがアツいんです。

巨大ロボット「イェーガー」を操縦するには、
二人以上のパイロットの脳を神経接続する必要があり、
それに伴って自分自身のあらゆる記憶や感情を
お互いに共有することになります。

つまり、うまく操縦するにはパートナー同士の
信頼関係が何よりも重要だということ。
この設定が登場人物たちの間に多くのドラマを生んでおり、
バディものとしても完成された映画へと昇華させているのです。

また、作品随所に日本カルチャーからの影響が
見られるのも特徴の一つです。
監督自身もウルトラマンやゴジラといった作品を
参考にしたと明言しており、そういった特撮や
アニメを好きな人が見ると、「これってあれじゃん!」
と叫んでしまうような描写がたくさんあります。

特に僕が好きなのは、主人公機である
「ジプシー・デンジャー」の出撃シーン。
出撃前、パイロットはまず分離した
ロボット頭部のコックピットに乗り込みます。
その後ロボット胴体に合体することで準備完了
となるのですが、これがただの合体ではありません。
直立している胴体の首部分めがけて、
真上から頭部を結構な勢いで落とします。

マジンガーZのパイルダーオンっぽいですよね。
これ意味あるか?というツッコミは無粋です。ロマンがあるので。

アイアンマンもそうですが、メカが出撃に備えて
組み上がっていく様子って、どうしてこうも美しいんでしょうか。





これ、自転車でもやりたい。


そう思いませんか?

想像してみてください。
出かける前に「パイルダーオン」がある生活…

シンプルを突き詰めた乗り物である
自転車にそのようなことは不可能?

いえいえ、ご安心ください。
「自転車専用パイルダーオン」、ご用意しました。


SHIMANO RC5(SH-RC500) SPD-SLビンディングシューズ



SHIMANO PD-ED500 両面SPDペダル クリート


そう、ビンディングシューズ&ペダル。
自転車にはこれがあります。

靴底のクリートをペダルにカチッと
固定する様はまさにパイルダーオン。
愛車が体の一部になったかのようなダイレクトな走り。
自分の力で動かす乗り物だからこそ感じることの
できる「人車一体」を、ぜひお試しください。

さらに、これからの季節キャンプ用品を多めに
積んでアウトドアに出かけたい方には、
こちらのパイルダーオンもおすすめです。


TOPEAK Super Tourist DX Tubular Rack



SHIMANO PD-ED500 両面SPDペダル クリート


一見すると普通のリアキャリアとバッグですが、
この2つには、ワンタッチでの着脱を
可能にする「クイックトラックシステム」
という規格が施されています。

バッグ下部の金具をキャリアのレールに
沿わせてカチッとするだけで固定完了。
ストラップや荷ひもで縛る必要はありません。

固定できるバッグは様々なバリエーションが
ありますので、是非自分に合った
組み合わせを見つけてみてください。

以上、「パシフィック・リム」+商品のご紹介でした。
他にも語り尽くせぬほどの魅力があるのですが、
なにはともあれ是非観てほしい作品です。

また、この映画で監督を務めたギレルモ・デル・トロが
製作・脚本に関わっているホラー映画
「スケアリーストーリーズ 怖い本」が現在公開中です。

こちらも氏のクリーチャー愛が存分に
発揮されているため、大変おすすめです。

「やばい屋敷からやばい本を持ち出した少年たちが
化け物に襲われる」という王道的なストーリー。
怖がらせ方もオールドスクールな感じですので、
「ミッドサマー」で心に傷を負った方は逆に
セラピーとして観てみるのもいいかもしれません。

レイトショーで見に行くと帰り道が怖くなるので、
高出力のライトもお忘れなく。


LIBIQ NYX LIGHT 800ルーメン






【今週の1台】

最近かなり暖かくなってきましたね。

世間が混沌としたままでも普通に春は
来てしまうんだな…と、当たり前のことにも
違和感を覚えたりしてしまう妙な気分です。

満員電車を避けるため…といった理由抜きにしても、
これからの季節、自転車はとても便利です。

通勤・通学にこんな1台はいかがでしょうか?


GIOS 2020年 FELUCA PISTA


ロードバイクもカッコイイですが、
街乗りにはやはり小径車が最適です。
ストップ&ゴーが多い路地でもラクラクですよ。

現在、新生活を応援するキャンペーンとして、
対象の自転車を購入いただいた方に
12,000円分のアイテムセットをもれなくプレゼントしています。


キャンペーン対象自転車はこちら >


スポーツバイクに乗り始めるなら必須ともいえる
「フロントライト」「ワイヤーロック」「フロアポンプ」
の3点が全てついてくるお得なキャンペーンです。
春からの自転車通勤・通学を考えている方はお早めに!





【あとがき】


メルマガを書かせていただくのは
今回で2回目なのですが、
僕の生活が空虚すぎるせいで早くも
書くネタが無く、昔に行ったイベントと
昔に観た映画の話をするだけの
回になってしまいました。

このままでは僕の書く回のメルマガだけ
「今日食べたおやつ紹介」とかになってしまう
恐れがあるので、何か春らしく
アクションを起こしていきたいと思います。


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最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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