メンテナンスアイテム

どんなに高級なパーツを使っていても、組付け・調整・メンテナンスが不十分だと満足な性能は発揮できません。
洗車、ネジの緩みチェック、注油など、ちょっと気を使うだけで愛車の性能がグンとアップして、快適な乗り心地が長持ちします。

ポンプ
ヘッド用工具
ホイール用工具
クランク用工具
チェーン用工具
スプロケット用工具
BB用工具
ペダル用工具
その他専用工具
携帯工具
六角レンチ
スパナ類
ドライバー
ワイヤーカッター
その他一般工具
洗車用品
ケミカル類

工具の選び方

まずは、自分の自転車メンテナンススキルと、メンテナンスを行う頻度がポイントとなります。
多くのスポーツバイクはアーレンキー(六角レンチ)と+(プラス)ドライバーがあれば、わりと多くの部分の整備・調整を行う事ができます。それに加え、スポーツバイクを楽しむ為の必須アイテムであるフロアポンプが必須と言えます。
あとは、自分のバイクメンテナンスへの興味に応じて、作業する箇所に合った工具を揃えていくとよいでしょう。選ぶのが面倒な方には一式セットなどもありますが、自分には必要の無い工具が入っている場合も多いので、必要なものを都度揃えるのもお勧めです。

ポンプの選び方

先ず大切なのは自分のバイクのバルブに適合するかどうかです。
多くの競技用スポーツバイクはフレンチ(仏式)バルブを装着していますが、MTBやBMXにはアメリカン(米式)バルブを採用しているモデルもありますし、街乗りを意識したモデルにはシティサイクルと同じウッズ(英式)バルブを採用しているモデルもあります。
最近のポンプは3種類のバルブに対応する便利なポンプもあります。
ポンプの選び方

フロアポンプ

同じように見えるフロアポンプでも、ハンドルの高さ、メーターの位置、ホースの長さ、ヘッドの形状など使い勝手を左右する違いがあります。
MTBなどではポンピング時のエアボリューム、競技用ピストバイクやロードバイクなどでは高圧の使用可否なども重要なポイントです。
有名ブランドなどではパッキンやホースなどの補修部品もラインナップしてますので、そのあたりも永く使うには重要なポイント。

携帯ポンプ

練習やツーリング時に必携なのが携帯ポンプ。
サイズが小さいものは携帯に便利ですが、いざというときにポンピング回数が多くなったり、高圧のエア注入には対応できない場合もあります。
小型フロアポンプのタイプは携帯には少々不便ですが、トラブル後も指定の空気圧でしっかりと走れるのが魅力です。

ケミカルの選び方

メンテナンスの基本は注油と掃除。バイクを綺麗に保って、ケミカルで潤いを与えることで、いつまでもバイク本来の性能を発揮し、その性能を永く保つことができます。
大別すると、潤滑と洗浄の機能にわけられ、それぞれに使用箇所・シチュエーションなどにより細分化されます。
バイクのカテゴリ、また自分の用途にあったケミカルを使用することにより、愛車の性能を100%引き出すこともできるくらい重要なアイテムです。

潤滑油・ルブリカント

液体状の潤滑材(オイル)で、主に負荷の小さい部分や出来るだけ抵抗を少なくしたい箇所の潤滑に用いられます。
チェーンに塗布するのもこのカテゴリのケミカルなので、最も出番の多いケミカルになります。
粘度(ドロドロorさらさら)と性質(オイルorワックス)など色々な種類があるので、耐久性・用途に応じて選びます。

グリス

どろどろの半固体(マヨネーズ状)の潤滑剤をグリスと言います。
BBやハブ等のベアリングに封入されたり、MTBのサスペンション摺動面などに塗布されたり、比較的高負荷の箇所の潤滑に用いられます。
またシートピラー挿入部やネジなどの焼き付きや錆の防止に塗布されます。
用途や使用する箇所の素材に応じて、粘度(硬さ)や素材を使い分けます。

ディグリーザー・クリーナー

メンテナンスの初めの一歩である掃除に必須アイテムで、スポーツバイクでは避けることのできない油汚れも、楽に掃除できるケミカルです。
ベアリング部の汚れたグリスや、チェーンの汚れなどを取り除くには力強い威力を発揮します。
油を分解する程強力なものなので、商品によっては樹脂パーツや塗装面に悪影響を与えるものがあります。使用前にしっかりと確認が必要です。

ワックス

愛車はやはりいつまでも美しく保ちたいもの。
塗装面の表面に被膜を形成して艶を与えるワックスを使う事で、新車の輝きを永く保ったり、古くなったバイクにも新車に近い輝きを与えることができます。
中には汚れをとる性能や、微粒コンパウンドを配合することにより微細な傷を消去するものもあり、愛車の状態や、自分の求める作業性に応じてチョイスするとより高い効果が期待できます。

その他ケミカル

近年、テクノロジーの進化により、カーボン素材や油圧制御など様々な新しい素材や機構がスポーツバイクに採用されています。
それら最先端テクノロジーは、より細分化した性能をケミカルにも求めます。
パーツの組み付けやメンテナンス時には、メーカー指定の性能を持ったケミカルの使用が必要です。

工具の使い方ワンポイントアドバイス

なじみのある工具も、実は正しい使い方を知らないことがあります。
正しい使い方をしないと、部品や工具に破損や寿命の短縮といった悪影響を与えるばかりか、場合によっては作業中の怪我につながることもあります。

ドライバーの使い方

ドライバーの使い方

ドライバーはネジを回す為の工具ですが、大切なのは
「回す」こと以上に「押しつける」こと。
ネジの頭から工具が浮き上がるカムアウトによって、ネジの頭を痛めてしまい、緩める(締める)ことが出来なくなってしまいます。
「回す=3、押しつける=7」位の意識で力の配分をするのがお勧めです。

ハンマーの使い方

ハンマーの使い方

釘をハンマーでたたこうとして、指をたたいてしまった経験はありませんか?
スポーツバイクでは釘を打つことは有りませんが、スターファングルナットの打ち込みや、固着したパーツに打撃でショックを与えるなど、時々ハンマーを使用します。
ついつい力みがちですが、脇をしめて肘を支点にして振りおろすと安定して打撃できます。