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タイヤの選び方(MTB編)

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投稿者:mechanic

タイヤの選び方(MTB編)

MTBは、装着するタイヤによってその性格を大きく変化させることが出来ます。山遊び用、ツーリング用、街乗り用でタイヤを替えることでより快適なライディングを楽しむことが出来ます。タイヤの交換方法は「自転車のタイヤ着脱」を参考にしてください。

きゅうべえ取り扱いのMTB用タイヤ

目次

オンロード用/スリックタイヤ

MTBで舗装路を軽快に走りたい方のためのタイヤです。MTBをツーリング車、通勤車にされている方に強くお薦めです。路面状況に対して寛容なので、ロードバイクに比べて余裕を持って走行できます。

きゅうべえ取り扱いのMTB用オンロードタイヤ

  • 太めのタイヤ
    26×1.75以上のスリックタイヤは、ショック吸収性と対パンク性に優れているので、ツーリングや快適に走行したいときに有効です。また、MARATHONのように優れた対パンク性を売りにしている商品もあります。
    チューブも対パンク性を優先して肉厚なものがいいでしょう。SCHWALBE(シュワルベ) MARATHON(マラソン)
  • 細めのタイヤ
    26×1.5前後のスリックタイヤは、軽快な走行感とクイックなハンドリングが特徴です。街乗りにおすすめです。チューブはタイヤの性能を引き出すため軽量なものが合うでしょう。

    ※MAVICなど、一部のホイールは26×1.5以下のタイヤの装着を推奨していません。装着される場合はそのホイールの仕様をよく確認されることを推奨します。

    Panaracer(パナレーサー) CLOSER(クローザー)
    MAXXIS(マキシス) XENITH 26×1.5 for CITY

オフロード用/ブロックタイヤ(チューブド)

MTB本来のフィールドである山道、ダート走行に適したタイヤです。太さはクロスカントリーでは2.1インチ前後、オールマウンテン/フリーライド/トレイルでは2.3インチ前後が主流です。レースでなければ太いタイヤのほうがより扱いやすく、おすすめです。
きゅうべえ取り扱いのMTB用ブロックタイヤ

ブロックタイヤには、大きく分けて

の三種類があります。走行する地形に合わせて選択してください。一般に細いものは走行抵抗が少なく、太いものはグリップ、安定感に優れるとされています。ブロックタイヤはブロックパターン、コンパウンド(ゴムの種類)、サイド、組み合わせるチューブなどにより性格が大きく変わるので、いろいろなタイヤを試すのも楽しいでしょう。
また、26×2.3以上の太さのタイヤは、一部のXC車に装着することが出来ませんので注意してください。また、ダウンヒル、ダートジャンプ用の特別なタイヤも存在します。

(参考)タイヤパターンから特性を見る

MTBタイヤは個人の好みに関わるところが多く、「乗ってみるまではわからない」というのが実情です。しかし、パターンの形から大まかな特性を推測することはできます。

  1. タイヤとブロックでできるタイヤ形状が丸に近いほど素直な挙動、四角に近いほど直進とコーナリングではっきり違う挙動
  2. 大きな四角ブロックがまばらに配置されていれば滑っても制御しやすく、泥に強いが、乾いた路面では遅い
  3. サイドにブロックが大きく張り出していれば車体を倒しても滑りにくいが、1)との関係で癖が出る
  4. サイドウォールが薄く、柔らかいものはグリップはいいがコーナリングでたわむ

非常におおざっぱには、「シンプルな形の物は扱いやすく、複雑な形の物は特定の環境で高性能」ということです。日本のトレイル / オフロードは、北米などと比べて滑りやすく、細かなコーナーが多い、と言われていますので、そこも念頭に置いておくと間違った選択はしにくいと思います。

ブロックタイヤ(チューブレス)

一部の高級車種やホイールには、チューブレスタイヤが採用されています。これらは、車のタイヤと同じようなシステムで、専用のホイールとタイヤを組み合わせて利用します。グリップ力に優れ、パンクに強く、低圧でも軽く転がるのでレースでは一般的に採用されます。
パンク時やタイヤ交換時に面倒なので、一般向けにはまだあまり採用されていません。また多少ですが重量がかさみます。

装着にはコンプレッサーがあった方がよいですが、タイヤとホイールの相性によっては通常のフロアポンプでも装着できます。

ブロックタイヤ(チューブレスレディ)

一般的なチューブドタイヤは扱いやすいが、チューブレスの性能もほしい、という声から開発されたのがチューブレスレディ(TubelessReady / TLR)です。

構造はクリンチャータイヤとほぼ同一ですが、ビード部分がチューブレスタイヤのように密閉できる構造となっています。シーラント(これ自体はクリンチャータイヤのパンク対策にも用いられます)を使ってタイヤの密閉性を高めなければ空気がすぐ抜ける代わりに、非常に軽量です。

取り付けられるホイールはチューブレス対応のものですのでご注意下さい。また、チューブレスタイヤと比べてビードが柔らかく、コンプレッサーで一気に空気を入れないとビードが上がりませんので、普段使いには扱いにくい面があります。

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投稿者情報:mechanic

京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。

質問・コメント一覧

  • 2016/11/08 - 深見 明彦

    パナレ-サ-MTB用タイヤ2.00購入しようと思いますが
    今のタイヤ1.95ですが、問題ないですか

  • 2016/11/09 - mechanic

    深見 明彦様
    お問合せありがとうございます。

    ホイールのリム幅にも関係してきますが、
    1.95から2.00でしたら問題ございません。
    宜しくお願い致します。

  • 2018/01/07 - 中田 侑樹

    タイヤを交換しようと思うのですが、2.0から1.5にすることは可能でしょうか?(同じホイール)

  • 2018/01/08 - mechanic

    中田 侑樹様

    お問合せありがとうございます。
    タイヤ幅2.0から1.5ですが、タイヤのリム径が合っていれば装着可能です。
    ただ、標準サイズから2.3サイズ以上離れてしまうとパンクが多発したりなど、安全性に問題が出たりする場合がございます。

    自転車探険!という他のサイトとなってしまいますが、こちらに詳しい記載がございます。
    http://www.geocities.jp/jitensha_tanken_2/tire_size.html
    こちらを参考にタイヤをお選びいただくのが良いかもしれません。
    宜しくお願い致します。

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