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自転車整備用工具(整備用)
自転車整備に用いる工具には、大きく分けて
- 一般工具(アーレンキー、各種ドライバーなど)
- 専用工具(ロックリング回し、BB関連工具など)
の二種類があります。専用工具があればメンテナンスできる箇所も広がりますが、専用工具は利用頻度と反比例して高価なものが多いので、必要になってからそろえればいいでしょう。
一般工具
- アーレンキー
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自転車メンテナンスに欠かせない工具のひとつで、一般に六角レンチとも呼ばれます。2/2.5/3/4/5/6/8mmがあればまず問題ないでしょう。あまりに安いセットものではネジをなめやすいので、しっかりしたセットの工具を購入されることをお勧めします。
先が丸くなったボールポイントのものは斜めでもレンチを回せるので狭いところでも回しやすく、Y字やT字のレンチがあれば力をかけやすい上に回しやすいので、作業効率があがります。 - プラス、マイナスドライバー
- 自転車では主に各種調整ネジの調整、小物の取り付けに利用されます。
- ネジにも規格が数種類あり、幅や溝の大きさが異なるものがあります。
- 適切な工具を使用することで、ネジが潰れるのを防げます。
- きゅうべえ取り扱いのドライバー
- レンチ
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ナットを回します。ナットをすばやく回したいときはオープンエンド(コの字型)で、しっかり締めたいときはメガネレンチを用いると良いでしょう。8/9/10/12mmがあれば多くの場合大丈夫です。
- モンキーレンチ
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大きなナットを回すときに用います。32mm、もしくは36mmまで開くものが最も良いです。
モンキーレンチには力を加えていい方向とだめな方向があります。逆に力を加えるとアゴの部分が破損する原因になります。
- ペンチ
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ワイヤーを引っ張ったり、インナーエンドキャップをかしめるのに使います。
専用工具
すべてを取り上げるのは難しいので、よく使うもののみ掲載します。
- スポークレンチ
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スポーク交換などの際にニップルを回す工具です。ポケットサイズなので普段から携行していれば、突然のスポーク折れなどにもすぐに対応できます。スポークの種類によってはサイズが異なったり、専用のスポークレンチが必要なものもあります。自身の使っているホイールに対応しているスポークレンチは何かを把握することが重要です。
- ペダルレンチ
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ペダルの交換に使用します。肉厚で、しっかり締まったペダルも外すことができます。
ペダルの中には、ペダルレンチでなく六角レンチでも固定できるもの、またはその片方しか対応していないものなどさまざまです。対応する規格を把握しておきましょう。 - ワイヤーカッター
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ブレーキワイヤーやシフトワイヤーの交換時に使います。ニッパーなどでも切れないことはないですが、刃がすぐボロボロになり、切り口も汚くなりがちなのでオススメしません。使用の際には、躊躇なく一気に力を加えるときれいに切れます。
- スプロケット押さえ
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これらの工具は、スプロケットの取り外しに使用します。
- メンテナンススタンド
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安定して作業できるのとできないとでは、効率も正確さも段違いです。ディスプレイスタンドとしても機能します。他、フレームそのものを下から持ち上げるタイプなどもあります。
- きゅうべえ取り扱いのディスプレイスタンド
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投稿者情報:mechanic
京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。
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- 2010/12/18 - mechanic
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こんにちはスタッフ山田です。
スポーク折れは店頭ではちょくちょく有る修理になります。
車輪は「タイヤ・チューブ」と「軸のハブ」と「金属のリム」それと「スポーク」
にて構成されています。
特にスポークはテンションをかけて組まれており、それぞれが引っ張り
合うことで車輪全体を固定しています。
(例えで言いますと太古の皮と同じでピンと張っていていい音が出るのが
正常な車輪となります。
もし皮に少しでも裂け目ができるとあっという間に破けてしますのが
スポーク折れになります。)経験上よく見られるのが、
1、スポークに何か引っ掛けて変形しており
乗り続けているうちにスポークが折れてしまい気づかずに使っていると
さらにスポークが折れるというものです。
(スポークが1本でもなくなりますとバランスが崩れて次々折れます。)2、歩道の段差などを無理して乗り上げているうちにリムが変形して
スポークが耐えられなくなり折れてしまう。3、積載オーバー
スポーク折れは突然感じることの多い故障ですが、実は徐々に進行した結果なので
定期点検で発見/修理できれば大きなトラブルは避けられるでしょう。
(弊社では年一回の定期点検をお勧めしております。)
オーナー様のご使用方法に問題がなくても、外的要因で力が加わったり
することもございますが感知できるものでもございません。
(長年使用されていると経年劣化もありえますが、どのような力が加わるかは
走行距離の問題でもございません。)普段なかなか気にすることもないことですのでびっくりされたのは
当然かと思います。具体的な修理方法としては、購入店舗で相談いただきスポークの交換や車輪ごとの交換になりますが
後輪も含めて総合的に点検修理されることをお勧めいたします。
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- 2011/03/23 - 根岸 敦
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自転車安全整備士の資格を取得したいのですが一番効率的な勉強方法は何ですか?
教えてください
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- 2011/03/23 - k.matsumoto
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自転車安全整備士の受験資格は実務経験2年以上となります。実技に関してはその実務上、自然と覚えるのではないかと思います。
実技試験はホイール組をさっさと終わらせると、あとの作業に時間的な余裕が生まれますので、ホイール組のスピードアップをまずは目指すとよいと思います。
最近は完組ホイールが増えているので、実務でもホイール組をする機会が減っているので、がんばって練習しましょう。学科に関してはそれ程難しくはないのですが、
・「自転車安全整備制度関係規程集」
・「普通自転車の点検整備マニュアル」
・「自転車の交通安全ブック」
・「TSマークハンドブック」
に目を通しておけば、ほぼ大丈夫だと思います。
また、ついでに一緒に行われる自転車技士も取得してはいかがでしょうか?実技試験は共通ですし、学科は別ですが、別々に受験するよりずっと楽だと思います。試験に関して詳しくは
【連絡先】
(財)日本交通管理技術協会 業務部(技能検定・技術審査係)
〒162-0843東京都新宿区市谷田町2-6エアマンズビル市ケ谷
電話:03-3260-3621 FAX:03-3260-3892
URL:http://www.tmt.or.jp/
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- カテゴリ/タグ:Tools(工具について), メンテナンス
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3年前に大手メーカーの婦人用を購入しました。使用は週1回幼児を乗せて3キロ隣のスイミングスクールに通うためだけに使用
しています。11月上旬いつものように幼児を乗せスクールの帰り、走行中突然ハンドルが揺れ始めガツンガツンという音が出て
前輪が湾曲しているように見えたので、とっさに危険を感じ下車して転倒はさけられました。
降りてみて点検したらスポークが2本おれていました。幼児を乗せたまま転倒していたらと思うと気が動転してしまいました。
原因は何なのでしょうか。想像もしていませんでしたので、驚くばかりです。使い方に問題があるのでしょうか?
週に1回30キロぐらいの走行で起こる問題でしょうか?購入時値段3.5万、購入時期平成19年
宜しくお願いいたします。