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飛行機で自転車を輪行する方法

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投稿者:mechanic

飛行機で自転車を輪行する方法

トライアスロンやロードレースの遠征で、飛行機を使った移動をされる方も多いかと思われます。「乗り物でロードバイクやマウンテンバイクを運ぶ」というと、電車を使った「輪行」や、自動車を使った「車載・トランポ」が有名ですが、飛行機での自転車輸送(飛行機輪行)には、「手荒な荷物扱いを受けても自転車が壊れないようにする」必要があるという課題があります。

今回は、飛行機輪行の定番ケースである「SCICON AEROCOMFORT PLUS」(や、そのトライアスロンバイク向け仕様「SCICON AEROCOMFORT PLUS TRIATHLON」)を例に、飛行機輪行の手順やポイントを紹介します。

目次

飛行機輪行で気を付ける点

手荒な扱いに耐える、頑丈な構造であること

飛行機の手荷物は、自転車の持ち主以外がほかのたくさんの荷物と一緒に扱うので、空港によっては非常に手荒な扱いをされる恐れがあります。特に、自転車フレームのリアエンド付近は衝撃に弱いため、しっかり保護されていないと、「走ろうとしたら変速機が取れた」「フレームが割れている」などの重大な故障につながりかねません。

そこで、飛行機輪行をする際には、フロント・リアエンドの保護が確実にされていることを確認する必要があります。

AEROCOMFORT PLUS TRIATHLONAEROCOMFORT PLUS TRIATHLONAEROCOMFORT PLUS TRIATHLON

 

手荷物として預けることのできるサイズ、重量であること

大手航空会社や大型航空機を使う主要ルートであれば、梱包後サイズが比較的大きなサイズでも入れられることがありますが、小さな航空機の場合入れることができないので拒否されたり、LCCの場合荷姿や重量によってアップチャージを要求される可能性があります。

この部分は航空会社・便によって異なりますので、必ず予約時に確認を取っておくべきです。

自転車をあまり分解せずに梱包できる

イベント後のつかれた体で自転車を組み立てなおすのは非常に大変です。また、いろいろなパーツを取り外した場合、必要なネジを紛失したり、調整が狂い走行できなくなるなどのトラブル要素が増えてしまいます。

ですので、自転車の主要パーツについては、できるだけ取り外さずに梱包できるケースが疲労、安全性両面からおすすめです。

キャスターがついている

軽量なロードバイクでも車体重量は7kgはあり、また、保護のための緩衝材やケースの重さを加えると、総重量は10kg以上となってしまいます。また、コンパクトさを重視した通常の輪行袋なら肩ひもで楽に担げますが、保護性能重視のケースではそれも大変です。

なので、移動を考えて、キャスター付きケースを強く推奨します。また、あまりに小さなキャスターだと数回の利用で破損する例もありますので、華奢じゃないキャスターかどうか確認することをお勧めします。

AEROCOMFORT PLUS TRIATHLON

ケースの選び方

飛行機輪行向けには、大まかに「ハードケース」「ソフトケース」の二種類があります。

ハードケース

自転車を入れる箱に、緩衝材とキャスターをつけた構造のケースです。自転車の保護効果は高いのですが、ケースが重くかさばります。また、大型タイプの一部は手荷物の基準を超えて持ち込めない危険性もあります。

SERFAS SBC BIKE CASEなどいくつか種類があります。また、軽量化のため段ボールでできたハードケースも存在しました。

また、変わり種として「組み立ててない自転車を送るための箱を自転車屋にもらい、それを使う」という手もありますが、ほぼ完全に分解する必要があるため、非常に手間がかかります。

ソフトケース

緩衝材をつけた輪行袋です。ハードケースより小さくまとまり、かつ十分な保護効果があるため最近主流となっています。また、キャスターがついているモデルは移動が楽です。ただ、保護性能そのものはケースの緩衝材や構造によるので、ものによっては手荒な扱いを受けると自転車にダメージが入ってしまう危険性もあります。

SCICON AEROCOMFORT PLUSシリーズは保護性能を重視したソフトケースで、最近の定番品です。DHバーのついたバイクをそのまま収納できる「TRIATHLON」モデルが人気です。また、軽量さを重視する場合、OSTRICH OS-500もよくつかわれます。

DHバーが付いたままで入るのは便利

DHバーが付いたままで入るのは便利

飛行機輪行の方法

ケースの種類によってかなり異なるため、共通の手順はありませんが、「前後輪を外す」「フロントエンドとリアエンドにプロテクターを装着」「フレームとホイールを決まった場所に配置」「梱包」という流れになります。

空港で初めて行うのは非常に大変なので、できれば自室で予行演習してから実施してください。前後輪の外し方がわからない場合は「前後輪の着脱」を参考にやってみてください。

AEROCOMFORT PLUS TRIATHLONでの輪行手順を動画にしました。具体的な梱包方法を知りたい方はぜひご覧ください。

 

慣れた方であれば約5分で梱包可能です。

輪行バッグの選び方

飛行機輪行・電車輪行・宅配での輸送など、移動手段に合わせた輪行バッグの選び方については、下記の記事で詳しくご紹介しています。

ロードバイク輪行【飛行機・電車・宅配】移動手段別おすすめ輪行バッグ

ロードバイク輪行【飛行機・電車・宅配】移動手段別おすすめ輪行バッグ
 

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投稿者情報:mechanic

京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。

質問・コメント一覧

  • 2017/06/11 - 亮

    TOPEAKのキャリアをつけたままでも輪行は出来ますか?

  • 2017/06/12 - mechanic

    亮 様
    お問い合わせありがとうございます。
    このページでご紹介した方法はどれも前後輪を外すことでバッグなどに入れますので、キャリアが付いたままではその部分が出っ張ってしまい、バッグ等に入りません。
    外さないとだめということになります。
    よろしくお願いいたします。

  • 2017/07/21 - 本多智己

    ホイールベースに合わせてケース側の鉄フレームを移動(距離調整)させることは可能ですか?
    一般的なロードバイク(700c, サイズ50など)とミニベロ(20インチ)、両方の運搬が出来るものを探しています。
    お手数ですが教えて下さい。よろしくお願いいたします。

  • 2017/07/27 - mechanic

    本多様

    お問合せございます。
    本ページで紹介しております「SCICON AEROCOMFORT PLUS」のシリーズですと、ホイールベース約96~106cmまで、固定台の前フォーク用アームをスライドさせることで対応することができます。
    お手持ちの自転車のホイールベースを測ってみてくださいませ。
    よろしくお願い致します。

質問・コメントは下記フォームよりお送り頂けます。

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