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携帯工具の選び方・使い方 おすすめマルチツール・コンパクトツール【20…

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投稿者:mechanic

携帯工具の選び方・使い方 おすすめマルチツール・コンパクトツール【2018年6月更新】

目次

携帯工具とは

スポーツバイクでよく使うアーレンキーやドライバーなど複数の工具が一体化・小型化した携帯性に優れたツールです。アウトドアで使う十徳ナイフのような折りたたみ式のものが主流です。

出先でのトラブルやセッティングなどの微調整に使うため自転車で走るときには必ず持って行くことをおススメします。

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使用例

・走る前に変速調整をしていたのに、実際走っているとフロントメカにチェーンが当たる。

・シートポストの高さを少し調整したい

・クリートの角度を変えたい

・チェーンが切れた

・サドルの前後、角度を調整。

・フラットバー用のブレーキの引きしろの調整

 

2mm:5800R8000 系等のシマノの新型フロントディレイラーのアジャスターボルト調整

2.5mm:サイコンのマウント、レクマウントの取り付けねじ

4mm:クリート取り付けねじ、ステムのハンドルクランプ、ステムのフォークコラムクランプのねじ、シートクランプ

   

5mm:シマノSTIレバーの取り付けねじ、ステムのハンドルクランプ、ステムのフォークコラムクランプのねじ、シートクランプ

プラスドライバー:シマノやカンパニョーロのリアディレイラーのアジャスターボルト調整

トルクスレンチ T25:ディスクブレーキのローターの取り付けねじ

 

携帯工具の選び方

携帯工具に備わっている工具の種類、工具のサイズ、大きさは様々です。アーレンキーだけがセットになったものや、CO2インフレーター、ペダルスタンドが付属したものまであります。

選ぶ基準には、携帯性、丈夫さ、軽さ、万能、デザイン、使いやすさ等があります。相反する基準もあるため何を優先するかを決める必要があります。

どの携帯工具を選べばいいかわからないときは下記の優先順位を考えると選びやすいです。

1.必要な工具を考える

上記に上げた使用例であれば、下記のものが揃っていれば対応できます。

  • アーレンキー(2mm、2.5mm、4mm、5mm、6mm)
  • プラスドライバー
  • チェーンツール

・チェーンが切れた場合、自力での走行が不可能になるため、チェーンカッターが付属したものをおすすめします。

・チェーンカッターが付いた携帯工具は大きくなり、他のツールを使うときにねじが回しにくい等使い勝手が悪くなるため、またはあまり使わない工具もついてくることが多いため、

携帯工具は小型なものにして、チェーンカッターは小型のものを別で持っておくという方法もあります。

下記のものは標準的な携帯工具です。ディスクブレーキのローターに使われているT25サイズのトルクスも付属しています。


 

TOPEAK (トピーク) Hexus II (ヘキサス2) TOL17400

●アーレンキー:2、2.5、3、4(2本)、5、6、8mm
●ディスクブレーキ用 T25 ”Torx” レンチ
●(+)ドライバー
●(-)ドライバー
●スポークレンチ:14G、15G
●チェーン ツール(SHIMANO HG、UG、IG対応)
●チェーン フック
●エンジニアリング プラスチック タイヤレバー(2本)

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LIBIQ(リビック) MINI TOOL 携帯工具ミニツール LQ014

●アーレンキー2, 2.5,  4, 5, 6,mm

●トルクスレンチ T25

●プラスドライバー

アルミの削り出しにより非常に軽く、丈夫なフレームです。凹凸の削り出し加工により軽量でありながら高剛性。
力を入れて使用してもフレームがたわむことがなくしっかりねじを回すことができます。
コンパクトなボディに必要最低限なツールが収納されています。


LEZYNE(レザイン) SV11TOOL

●アーレンキー: 2, 2.5, 3, 4, 5, 6, 8mm
●トルクス: T25, T30
●マイナスドライバー
●プラスドライバー
●チェーンカッター:(9/10/11 speed)

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ただ、自転車によっては、ネジに六角ボルトではなく、トルクスのネジが使われている場合があります。またサイズも上記のもの以外が使われていることもあります。

そのため、自分が乗っている自転車に使われているネジの規格を調べ、使われているネジの種類、サイズが備わった携帯工具を選びましょう。

2.スペースに合わせて大きさを選ぶ

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同じ装備の携帯工具であっても、極端に小型化したものや、力を入れやすいように大きく作られているものまで大きさも様々です。

大きさを決める基準としては、ツールケースやサドルバックに普段入れているもの(チューブ、携帯ポンプ)が入った状態で、残りのスペースに入る大きさ以内のものを選ぶといいかもしれません。

大きすぎてそこに入らないということになると、肝心な時に持っていくのを忘れていた、または、結局邪魔になり持って行かないということにもなります。


最近ではボトルゲージに収めて置けるものや、クイックリリースと一体型になった携帯工具もあります。このタイプであれば、持って行くスペースがない場合でも携帯することができます。

下記のものはクイックリリースのレバーの部分が携帯工具になっています。チェーンカッターも付属しています。


PEDROS (ペドロス) Tulio (トゥーリオ クイックリリースツールキット)

● 4 / 5 / 6 / 8 mm アーレンキー
●マイナスドライバー
●Chain tool
● 3.0 / 3.2 スポークレンチ

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下記のものはボトルゲージの下部に携帯工具が入っています。

TOPEAK(トピーク) ニンジャTC8プラス

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バーエンドの様にドロップハンドルにはめておけるチェーンカッターもあります。携帯工具はチェーンカッターが付属していない軽量なものにして、併用する使い方もできます。

TOPEAK(トピーク) ニンジャC

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フレーム素材のメリット・デメリット

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携帯工具は工具の素材の他にも、フレーム素材(赤丸箇所)にも種類があり、それぞれ特徴やメリットデメリットがあります。

●カーボン・・・軽く、耐久性にも優れているが、高額です。

●金属・・・耐久性に優れて、力もかけやすいが、重量が重くなります。

●樹脂・・・プラスチック・・・・軽く、低価格なものが多いが、金属製と比べると耐久性が劣っています。

壊れやすい箇所

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携帯工具の使用時、フレームとツールを固定しているボルトの部分(赤丸箇所)に力が加わります。樹脂製フレームなどの場合はこの固定部分から破損することが多いです。

特にこのボルトの部分が緩んでいてガタがある状態で使用すると破損しやすくなります。使ているうちに緩む部分ですので、定期的に増し締めをしましょう。

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また、使用するときも、端を持つのではなく、できるだけ支点に近いところを持つようにしましょう。

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一部、ツールの根元を切削加工したタイプの携帯工具は、通常の工具では線で接触するためガタが出やすいところを、面で接触するように加工してありますので、大変ガタが出にくくなっています。長期のハードな利用を想定される場合は、このタイプを選ばれることをお勧めします。

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携帯工具の種類

その他の携帯工具をご紹介します。

 小型携帯ツール

アーレンキー数サイズのみ、またはプラス、マイナスドライバーだけがセットになった必要最低限のものがセットになっています。大体5ツール前後です。

Dixna(ディズナ) フィストツール

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BRIDGESTONE (ブリヂストン) ハンディツール 5機能 CT-SP51

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PARK TOOL(パークツール) マイクロフォールディングツールセット AWS-13

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備えあれば憂いなし

どんなトラブルにも対応できるような装備を備えています。大体20ツールがセットされています。デメリットは重くなることと体積も増えるためツールケースや小型のサドルバックに入らない可能性もあります。

SIGMA(シグマ) PT16

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Parktool RescueTool21 (MTB-7C) パークツール レスキューツール21

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TOPEAK Alien II (TOL11300) トピーク エイリアンII 26ツール

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変わり種

標準的な装備以外が付いている携帯工具をご紹介します。


 

下記のものは5Nmのトルク管理ができる携帯工具です。カーボンフレームに乗っている方におすすめです。

birzman(バーズマン) M-TORQUE4

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2ピースの組み合わせにより21機能のツールとなります。

TOPEAK(トピーク) ツールモンスター

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MINOURA(ミノウラ) HPS-9 Get’a ペダルスタンド

駐輪時にペダルに取り付けて簡易スタンドとして使えます。

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インフレーター付き

CO2インフレーターと携帯工具が一式になったものもあります。CO2インフレーターを使う場合、携帯ポンプを持っていく必要がなくなります。

ARK TOOL(パークツール) MT-40 マルチツール

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投稿者情報:mechanic

京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。

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