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ロングライド時の荷物の持ち方【2016/05/22情報追加】
1日かけてのロングライドやブルベでは、修理キットや補給食はジャージのポケットに入らないほどあるが、極力荷物は背負いたくないものです。そこで今回は、このような場合に各種装備を持ち歩く方法についてまとめます。ロードバイクで半日ツーリングの場合は、こちらの記事も参考にして下さい。
目次
ジャージのポケットを使う
一番の定番はサイクルジャージのポケットに荷物を入れる方法です。小さな修理キットであれば十分収まりますし、バックパックと違って蒸れにくいのも大きな利点です。
ただし使える容量は限られています。ですので、財布などの貴重品やスマートフォン、補給食を入れておくのに適しています。
※ スマートフォンやカメラを入れるときは、防水バッグに入れておくことを強くおすすめします。汗でぬれて壊れる可能性があります。
春夏ウェアについてのより詳細な説明は、こちらの記事にあります。
秋冬ウェアについてのより詳細な説明は、こちらの記事にあります。
大型サドルバッグやトップチューブバッグを使う
次に定番なのは、自転車に取り付ける各種バッグを活用することです。大容量サドルバッグやトップチューブバッグをフル活用すると、各種修理キットやウインドブレーカーも収まります。一般的なロングライドであればこれが最も効率的ですし、最近多くなってきた超大型サドルバッグであれば一泊旅行もこなせます。
ただ、サドルバッグはダンシング(立ちこぎ)時の重心バランスが悪くなってしまうため、人によっては違和感が出てしまうのが気になる点です。
リアキャリアを取り付ける
数日間にわたる自転車旅行や、普段の買い物にスポーツバイクを使いたい、といった用途であれば、リアキャリアを取り付けてしまうのが最も確実です。強度が有り重心も低めなため、走行安定性もさほど損なわれません。また、サイドバッグを取り付ければ、寝袋を入れたり、スーパーでの買い物を入れたりと利便性が高まります。
キャリアの取り付け出来る車種が限られている上、単純に1kgの重量増となってしまうため、ロードバイクではあまり使わない方法です。
フロントバッグを取り付ける
2日までの自転車旅行であれば、フロントバッグが便利です。停車時さっと取り出せる利便性が有り、また荷物を入れすぎなければ重量バランスも意外と悪くならず、ロングライドも苦になりません。取り付けが現物あわせである点と、取り付け位置の都合上フロントライトがそのままでは使えなくなってしまうため、自転車に応じて様々な工夫をしなければならない点が大変です。
フロントバッグ取り付け時、フロントライトの取り付け位置
フロントバッグを取り付けると、多くの場合フロントライトの光を遮る壁になってしまいます。そこで、
- 上記写真のように、フロントライトを高い位置に移動する
- フロントライトをバッグより低い位置へ移動する
必要があります。高くする場合は、このような商品を使ってライト台座を移動します。低くする場合はドロップバーエンドに取り付けるライト台座や、9mmクイックリリースに取り付ける台座を使います。ただしクイック台座の場合、フロントフォーク形状によっては取り付け困難な場合があります。
これ以外にもVブレーキ台座に取り付けるタイプなどもあります。
ボトルケージを増設する
宿泊について考えない、距離を稼ぐロングライドであれば、ボトルケージ台座を増設した上でツール缶を使う、という方法があります。重量増が非常に少なく、ダウンチューブ下に台座を増やした場合は重心が下がるため、ダンシング時の違和感がないのが特徴です。ただ、最も現物あわせが要求されるため、実現できる車種は限られます。
ダウンチューブ下に取り付ける方法
この方法は実現できる車種が限られ、またフレームサイズによって実現可能・不可能が分かれることがあります。また、カーボンフレームの場合、フレーム破損の恐れがありますのでおすすめしません。
フレーム下部にボトルケージ台座が無い場合は、ボトルケージ増設台座(フレームのダウンチューブより太い径に対応したもの)にてダウンチューブ下向きに台座を設置し、丈夫でボトルの抜き差しが固いボトルケージを鉄系の丈夫なネジで固定します。ボトルケージに通常かかる力の向きとは逆にかかるため、軽量ボトルケージや軽量ボルトは破損する可能性があります。また、念のため取り付けボルトには緩み止めを塗っておいた方が安全です。
取り付け後は、少し小さめのツール缶に工具や修理キットを入れて取り付けます。上記写真のようにほとんど余裕がないので、大型のツール缶ではギアや前輪に干渉することがあります。ブレーキを掛けたときのフロントフォークたわみもあるので、前輪クリアランスには余裕をもうけて下さい。
サドルに取り付ける方法
トライアスロンなどで定番の固定法で、サドル後ろにボトルを2本追加することも可能になります。このようなボトルケージ増設台座を使います。
スマートフォンの取り付け
最近ではGPSナビや、ログとりにスマートフォンを用いることが多くなりました。そのためハンドルやステムにスマートフォンを取り付けるためのマウントがあります。下記のものはステムのハンドルクランプの固定ネジとマウントが一体化したもの。
TOPEAK(トピーク) ライドケースマウントRX
TOPEAK(トピーク) ライドケース(iPhone6用)単体
このタイプは、ハンドル前方にスマホを設置できるので顔を動かさずに視線の移動だけで画面を見ることができます。
また、ハンドルのスペースを節約することができます。
ライトの取り付け
ロングライドの場合様々なものをハンドルに取り付けるため、ハンドルにスペースがなくなる場合があります。ハンドルのスペースを節約するために、ライトをハンドル下に取り付ける方法もあります。
CS-500はコラムスペーサーとマウントが一体型になったもの。これをとりつければ、ハンドル下にライトを設置できます。
トップチューブバッグ
また、スマートフォンを使用しながら長距離走行する際には、スマートフォンに給電をしながら使わなければいけない場合もあります。
その場合、バッテリーが濡れるのを防ぐために、防水対応のトップチューブバッグがおすすめです。トピークのフュエルタンクLは防水ジップで防水機能付きで、コードを出す穴も開いているので、給電用のバッテリーを収納するには最適です。
トピークのフュエルタンクLはスマホ給電バッテリー以外に下記のものを収納できるスペースがあります。
・携帯工具
・タイヤレバー
・タイヤブート
・チューブ×2本
・ポンプ
・CO2インフレーター
・CO2ボンベ
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投稿者情報:mechanic
京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。
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