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ロード用シューズの選び方 その2
前回に引き続きテーマはロードのシューズ。
前回は、SPD-SL、ルック、タイム等の3つ穴式シューズの説明でしたが、今回はシマノのSPDタイプ(2つ穴)のシューズとスピードプレイ用(4つ穴)シューズの話。
SPDとはシマノの二つ穴式のクリートを用いたシステム。3つ穴式のSPD-SLと名前は似ていますが、クリートの形状が全く異なり、互換性はありません。
SPD-SLタイプがソールが硬く力を効率よく伝達するのに特化した分、その硬いソールのために非常に歩きにくくなっています。
SPDタイプはその歩くことを優先させたシューズです。2つ穴式で固定するクリートはソールの間に埋まるように取り付けられるため、ほとんどクリートは地面と接しません。

ソールの間に埋まるようになっています。

ほとんどクリートが見えません
そのためクリートが削れる心配があまり無く、クリートが長持ちするのもメリットの一つです。自転車から降りて観光をするサイクリングやツーリング、山を歩くことのあるMTBにお勧めです。

フラット面

ビンディング面

クリート
ソールの硬いロード用タイプしかないSPD-SLとは異なり、SPD用シューズにはマウンテンツーリング用のトレッキングシューズの様なタイプから、ロードシューズタイプのものまであります。選択肢が豊富にあり、自分の用途にあったシューズを選べるのもSPDシューズのメリットの一つです。

トレッキングシューズタイプ

街乗り用
スピードプレイについて
スピードプレイはSPDやルック、タイムとは全く異なる機構を持ったペダルです。そのクリートは4つ穴で取付る様になっています。

4つ穴タイプ
4つ穴のシューズがラインナップにあるメーカーは少なく、SiDiやDMTが出しています。
ただ、3つ穴を4つ穴に変換するアダプターがあるので、それを使えば、シマノのSPD-SL等の3つ穴用シューズでもスピードプレイのクリートを取り付けられる様になります。
ペダルの話になってしまうので、今回はあまりふれませんが、スピードプレイのメリットとしては、足の前後位置と角度を別々にセッティングできる。
セッティングを微調整できる。
足とペダルの距離が短くなるため力が逃げにくく、ダイレクトに力が伝わる、等があります。
デメリットは価格が高い。
安いものでもクリートとセットで15,000円以上します。
シューズ選びは足にあったものを選ぶことはもちろん大切ですが、自転車がロードだからSPD-SLを選ぶのではなく、自分の用途にあったシューズを選ぶことも大切ですね。
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投稿者情報:mechanic
京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。
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