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Tacx ブレーキシューチューナーの使い方

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投稿者:mechanic

Tacx ブレーキシューチューナーの使い方

ロードバイクのキャリパーブレーキやクロスバイクのVブレーキをセッティングするうえで面倒なのは、ブレーキシューに僅かな傾きを与える(=トーイン)調整です。これを手助けしてくれるのが、今回紹介するTacx (タックス) BRAKESHOE TUNER (ブレーキシューチューナー)です。

Tacx (タックス) BRAKESHOE TUNER (ブレーキシューチューナー)

Tacx (タックス) BRAKESHOE TUNER (ブレーキシューチューナー)

Tacx (タックス) BRAKESHOE TUNER (ブレーキシューチューナー)は、V字型の本体と固定のためのネジで構成されています。また、トー角は予め設定されています。

使い方

  1. リムにブレーキシューチューナーを取り付ける
    リムにブレーキシューチューナーを取り付ける

    リムにブレーキシューチューナーを取り付ける

    ブレーキシューチューナーに固定ネジを取り付ける

    ブレーキシューチューナーに固定ネジを取り付ける

    リムにブレーキシューチューナーを取り付けたら、動かないようにネジで圧迫し、固定します。
    取り付ける際は、ブレーキシューチューナーの向きに注意して下さい。進行方向前が薄く、後ろが厚いのが正解です。

    ブレーキシューチューナーの取り付け向き

    ブレーキシューチューナーの取り付け向き

  2. ブレーキシューを調整する
    ブレーキシューとリムの間に挟む

    ブレーキシューとリムの間に挟む

    ブレーキシュー固定ネジを緩め、ブレーキシューチューナーをリムとブレーキシューの間に挟み込みます。この状態で、ブレーキレバーを軽く引きます。

    より具体的な調整については、Vブレーキの調整キャリパーブレーキの調整を御覧ください。

  3. ブレーキシューを固定する
    ブレーキシューを固定する

    ブレーキシューを固定する

    ブレーキレバーを軽く引いたまま、ブレーキシューを動かない程度に仮留します。仮留した後、ブレーキシューをしっかりと固定します。

  4. ブレーキシューチューナーを取り外す
    固定ネジを緩め、ブレーキシューチューナーを取り外します。

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投稿者情報:mechanic

京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。

質問・コメント一覧

  • 2012/12/23 - 丹羽 誠

    web上に色々な関連する情報がありますが、このサイトは非常に分かりやすくできています。ご努力に感謝します。
    ところで、TACXブレーキシューチューナーの使い方ですが、4枚目の写真の『ブレーキシューチューナーの取り付け向き
    』の赤文字の表記は逆ではないですか?1枚目の写真にマニュアルが写っていますが、この絵の矢印の向きと言うのは、ブレーキシューに対してリムの動きを示していると思います。すなわちブレーキシューの踵の方から当たり出して来るのが正しいと思います。4枚目の写真だと、これは自転車を前から見ていますから、ブレーキシューに対してリムは手前に動きます。赤のコメントの様に奥を薄くすると、奥の方(ブレーキシューのつま先)から先にリムに接触することになると思います。鳴きを止めるためには、ブレーキシューの踵から先にあたるようにすると思うのですが・・・。私が間違っていたら、ごめんなさい。私のMTBも踵から当たるように調整して、鳴きを止めています。
    関連する質問ですが、寒くなってから鳴きが発生しだしたのでこの調整を行ったのですが、ブレーキの利きが弱くなったような気がするのですが、どうなんでしょう?利きが緩やかになったので、そのように感じるだけでなのでしょうか?もう一つ、このチューナーは、通販でしか手に入りませんか?いくつか店を回ったのですが、アサヒではそんなものあるんですか?と言われてしまいました。
    もう一つだけ、教えてください。片効き調整のネジは、どのような仕組みで片利きを調整しているのですか?
    以上。

  • 2012/12/24 - mechanic

    丹羽 様。

    スタッフ森田です。
    お問合せありがとうございます。

    写真は後ホイールを写したもので、写真右側が進行方向前になります。
    ですので、ブレーキシューチューナーの薄い方を右にしております。
    こうしてセッティングすることで、向かい合う左右のブレーキシューは、前すぼみの角度(トーイン)で向かい合うこととなります。

    あと、この角度を変えますと、ブレーキシューの当たり時の感じが変わります。
    また効きの感じも変わります。
    よく鳴くセッティングではブレーキがよく効いたのに、鳴かないようにしたら効きが弱くなった、ということがよくあるのはそのためです。
    どっちをとるかの、微妙なところですね。

    またこのブレーキシューチューナーは、通販限定商品とメーカーがうたっているわけではございませんので、
    Tacx の取扱いのあるショップでしたら、取り寄せ可能です。

    次に写真に出ているデュアルピボットブレーキの片効き調整の仕組みですが、
    調整ねじの付いている側のアームは、そうでない反対側のアームとパンタグラフ式につながっていて、
    調整ねじをしめることで、対のアームを押し下げると同時に、自身のアームも押し上げていきます。
    そのため、中心のブレーキ本体取付け軸から見て、両方のアームが回転するという仕組みです。
    ただ、ずっと締め続けますと、回転すると同時に左右のアームの幅も狭まっていきますので、
    センタリング調整だけにとらわれず、リムとのクリアランスもいっしょに見る必要があります。

    適当なやり方に見えますが、調整ねじは適度に締めておいて、あえていじらず、
    手でブレーキ本体をつかんで左右にずらすようにセンタリング調整してやるというのも方法です。

    よろしくお願いいたします。

  • 2012/12/24 - 丹羽 誠

    大変丁寧に回答していただき、ありがとうございました。後輪の写真でしたか、申し訳ありませんでした。良く理解できました。片効きの件ですが、私の説明不足でした。デュアルピボットではなく、私のMTBは、カンチレバーなんです。よろしくお願いします。

  • 2012/12/26 - mechanic

    丹羽 様。

    スタッフ森田です。
    カンチレバーブレーキですと、以下の様な仕組みになっております。

    ブレーキ本体を取付ける、フレーム側の台座を中心にしたかたちでブレーキ本体に巻バネが入っておりまして、その足が2本あり、
    一方の足はカンチレバー本体からちょっと外に出て、フレーム側の台座の脇にあけられた穴ににさしこんで止めてあります。
    もう一方の、反対側の足は、カンチレバー本体から外にはデずに中にとどまっており、
    カンチレバーの側面から締めたりゆるめたりする仕組みの調整ネジの先端にあたっています。
    この調整ネジを締めますと、
    片方のバネ足は動けないのにもう片方のバネ足はぐいぐいと押されるので、巻バネがより強く巻かれることになり、
    カンチレバー本体を車体外側に押しやろうとする力が強くなります。
    逆に調整ネジをゆるめますと、巻バネの力が弛緩して、カンチレバー本体を車体外側に押しやろうとする力が弱くなって、
    車体反対側のカンチレバーの巻バネに負けて、リムの方によっていきます。

    左右に調整ネジがある場合は、一方をしめたり、もう一方をゆるめたりの加減でバランス調整をするとともに、
    ブレーキレバーの引きの軽さ重さの調整もできます。(左右ともちょっとゆるめて軽くする、または左右ともちょっと締めて重くする、など)

    また、フレーム側の台座根元にバネ引っ掛けの穴が3つ開いている場合は、バネ足を差し込む穴を変えて、そこでもバネの強弱を変えることができます。
    ただこの方法ではかなり大きく変わってしまいますけれど。

    参考になりましたでしょうか。
    よろしければことらもご覧になってみてください。
    https://www.qbei.jp/info/bicycle-maintenance/471

    またよろしくお願いいたします。

  • 2013/01/03 - 丹羽 誠

    ありがとうございました。自転車は、素晴らしいメカニズムで動いてるんですね。メンテナンスの参考になりました。

  • 2013/01/05 - mechanic

    丹羽 様。

    スタッフ森田です。
    また何かございましたらお気軽にお問合せ下さいませ。
    このたびはどうもありがとうございました。

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