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スポーツ自転車のパンク応急処置(出先でのパンク修理)
長距離走行可能なロードバイクや、強い衝撃のかかるトレイル用MTBでは、走行中のパンクは最も起こりうるトラブルです。そのまま行動不能にならないように、手早いパンク修理をマスターしましょう。
この記事では、「クリンチャータイヤ」のパンク修理について取り上げています。一部ロードバイクに採用される「チューブラータイヤ」、高級MTBや一部ロードバイクに採用される「チューブレスタイヤ」については、今回は取り上げません。
スポーツ自転車で遠出する場合、サドルバッグの取り付け(スポーツ自転車編)で取り上げたアイテムを携行されることをお勧めします。
出先での空気の入れ方は、携帯ポンプの使い方を参考にして準備して下さい。
目次
パンク修理の基本・ゴム糊とパッチを用いた修理
スポーツ自転車のパンク修理に掲載しているパンク修理方法が、もっとも確実な方法です。正しく修理することで、チューブの寿命まで持ちます。しかし、ゴム糊が乾くまで時間がかかる・超小型のサドルバッグには入りきらないなどの、軽量ロードバイクにとっては無視できない問題があります。
チューブ交換
パンクした場合の一番手っ取り早い修理法は、チューブを予備のものに交換してしまうことです。タイヤが不良だったり、路面が大変悪いような場合を除いて、パンクは頻発するものではないので、多くの場合パンク修理をする必要はありません。あとは自宅か目的地で、パンクしたチューブをゴム糊を使ったパンク修理をするか、廃棄するかして処理します。自転車のタイヤ着脱もご覧ください。
グルーレスパッチを使った応急処置
応急処置としては、グルーレスパッチを使った簡易修理もお勧めです。このタイプのパッチは、両面テープを貼り付けたゴムパッチやプラスチックテープで、ゴム糊を塗って乾燥させる必要がないのが特徴です。修理方法は、パンク箇所を布や紙やすりできれいにしてからしっかり貼り付けるだけです。
耐久性・信頼性があまりないという欠点があるので、帰宅後には必ず修理箇所を点検し、空気が漏れているようであればチューブを新品に交換してください。
番外編・タイヤに穴が開いた、切れた場合
道路に落ちている釘を踏んでしまったり、タイヤのサイドに穴が開いてパンクした場合は、チューブの修理を行っただけではすぐにパンクしてしまいます。このような場合、タイヤパッチで応急処置を行うことで走行可能になります。
タイヤブートがない場合には、薄いプラスチック板を小さく切ったものや、布ガムテープを数枚重ねたものを穴の開いた箇所に入れることで代用することが出来ます。
ただ、穴の開いたタイヤは強度が低下しているので、パッチで補修したとしても安全面で問題があります。出来るだけ早く新品に交換してください。
Parktool TireBoot (TB-2C) パークツール タイヤブート
※チューブ用パッチも接着できますが、引っ張り強度が足りないためあっという間に穴が開いてしまいます。
タイヤブートを使った、タイヤの穴のふさぎ方は下記記事も参考にしてみてください。
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投稿者情報:mechanic
京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。
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