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走行中の水分補給(ボトルケージの取り付け)
自転車で長距離走行をする場合は、特に夏場、脱水症状を防ぐために、一回の水分補給で約100ml、一時間に500ml程度の水分補給が必要とされています。
この問題に対処するため、多くのスポーツバイクは、「ボトルケージ」を取り付けることで、専用のボトル(水筒)を挿すことができるように設計されています。
目次
ボトル
自転車のボトルケージに適合する、片手で中身を飲むことができる専用品です。
- 一般ボトル
- 安価に販売されているサイクルボトルです。個性的なデザインのものや、メーカーロゴが入ったものもありますので、デザインの一部として装着される方もいます。
中身にプラスチック臭が移る、利用後漂白剤につけないと、以前入れていた中身のにおいがする、という欠点があります。 - 匂いの付かないボトル(衛生ボトル)
- ペットボトルと同じ素材を利用し、中身ににおいが移らないようにしたボトルです。繰り返し利用してもにおいが染み付きにくい、という利点もあります。硬いため、落とすと割れる、飲む際にボトルを握りにくい、という欠点があります。
- 保冷/保冷ボトル
- 断熱材をはさむことで、夏でも一緒に氷を入れることで、通常のボトルより長い間低温を保つことが出来ます。重く、握りにくいという欠点があります。
ほかにもアルミボトルや魔法瓶タイプなども存在します。
これらのボトルは片手で中身を飲むことが出来るので、経験豊富なライダーは走りながら水分補給することが出来ます。ただし、片手走行や手放し走行ができない方は、バランスを崩す可能性が高いので行わないでください。また、公道では車などによく注意してください。
ボトルケージ
ボトルを固定するボトルケージにも、挿すボトルや使う場面がちがう様々な製品が販売されています。
- 金属製単機能ケージ
- 一般的なボトルケージで、比較的丈夫で、固定力に優れます。また、推奨はしませんが、手で軽く曲げてボトルの固定力を調整することが出来ます。
- プラスチック製単機能ケージ
- こちらも一般的なボトルケージです。弾力性があり、ボトルの着脱を楽に行うことが出来ます。
- カーボン製ボトルケージ
- 軽量で、デザイン重視のボトルケージです。強い衝撃は避けてください。
- サイズ可変ボトルケージ
- サイクルボトルも、一般的なペットボトルや缶飲料も装着できるボトルケージです。
ボトルケージの取り付け
ボトルケージを取り付けるには、自転車本体にボトルケージ台座が必要です。
フレームに取り付けられているネジをアーレンキーではずし、ボトルケージを取り付けます。ボトルケージ付属のネジがある場合はそれを使ってください。
ボトルケージ取り付け穴がない時は
トラックレーサーフレームなど、ボトルケージ取り付けの穴がないフレームや、ボトルケージを二つ以上取り付けたいのに、取り付け穴がない、なんてことがあり得ますが、その場合は台座を増設して対処します。
台座やハンドル、シートポストにボトルケージ台座を増設する
ボトルケージアダプタを使います。フレームやハンドルバーに巻き付ける固定バンドと、ボトルケージ台座が一体化した製品です。
カーボンフレームやチューブの太いアルミフレームには取り付けできませんので、商品の対応チューブ径をよく確かめてから購入してください。
サドル後部にボトルケージ台座を増設する
トライアスロンやロングライドでよく使われますが、サドルレール後ろに取り付けるボトルケージ増設台座もあります。一気に二つのボトルケージ台座を増やせますが、ダンシングのような車体を振る動作が鈍くなってしまいます。
番外編:ボトルケージの活用法
ボトルケージには、サイクルボトル以外にもツール缶を挿すことが出来ます。チューブや工具、小さな鍵などを入れておくことが出来ます。
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投稿者情報:mechanic
京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。
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