第161回★今年の全日本シクロクロス
こんにちは!DJがらぱです。
前回「決戦前夜」とお届けした全日本シクロクロスは日曜日、勝負決しました。
結果は、
男子、辻浦圭一の9連覇!
女子、豊岡英子の6連覇!
今回初開催となったジュニアは沢田時が圧勝
という結果となりました。
結果だけ見れば「おお、強いものが勝ったのね」というふうに見えますが、この「連覇」という偉業、強い選手だから勝てるというような簡単なものではないことは、様々なスポーツでもよく見られること。
連覇を重ねれば重ねるほど、「勝つ」ということに対するプレッシャーやいわゆる雑音は多くなります。
言い訳したって勝てるわけではありません。
ましてやもし、連覇が止まってしまったときにあれこれ言い訳することなど選手が望むわけもありません。
体調が万全であるかどうかなど、当日にならなければわかりません。
否、万全になるように選手は調整に調整を重ねるわけですが、それとて絶対ではない、といったほうが正しいでしょうか。
私は選手を応援するMCという立場ですが、だからこそ、そんな選手のプレッシャーをとても近い位置で感じる瞬間が幾度となくあります。
ピリピリとした空気の中、スタートするレース。
飛び出してしまえばゴールするしかありません。
言い訳の出来ない死闘が始まります。
ましてやそのシーズンの日本一をかけるレースとなればなおさらです。
追う立場は気持ちの上ではぶつかるのみですから、王者のプレッシャーとはまた違うものながら、決戦への緊張感は強いもの。
そんな緊張感の中の全日本シクロクロスはまさに熱戦。
一瞬も気の抜けない展開の中での結果的には連覇、というストーリーとなったというわけです。
シクロクロスは全日本が終わると、ほぼ1ヵ月半後に世界選手権が待っています。
この全日本選手権を含めた世界選代表選手選考のためのセレクションレースの結果が代表選手への道筋となることが明確なため、各シーズンで集中した熱戦が展開されるという側面があります。
応援する側も、集中したシーズンの中で、世界選をかけて戦う選手たちを間近に見ながらそれぞれのカテゴリーのレースを楽しむという格好になるため、「我らが代表」という思いが強くなり、信じられないほど盛り上がります。
今年の全日本もそんな「我らが代表候補選手を応援する」「今シーズンの日本一を見届けたい」ファンの方々の応援
なんと多かったこと!
ものすごい人でした。
9連覇を達成した辻浦選手が
「プレッシャーをみなが与えているのではなく、みんなは期待してくれているんだ、と気がついて気持ちが切り替えられた」と語っていました。
プレッシャーを力に変えられる選手はそうやって一歩一歩高みに登っていくのだなあとステージでマイクを勝者に向けながら感じたのでした。
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投稿者情報:DJ GALAPA