<自転車メンテナンス> チェーン交換
自転車のチェーンは、走れば走るほど磨耗します。一説には1000km~17000km利用すると寿命を迎えると言われています(英文http://www.kmcchain.com/index.php?ln=en&fn=service)。寿命を迎えたチェーンを使い続けると、歯飛び(クランクを強く踏み込むと空転する)、スプロケット、チェーンリングの異常摩耗の原因になります。寿命が近付いたチェーンはできるだけ早く交換してしまいましょう。
ここではシマノチェーンについて解説します。
目次
寿命を知る
チェーンの寿命とは、チェーンが伸びて、スプロケットと正しくかみ合わなくなることを指します。チェーンが寿命を迎えているか測定するには、チェーンチェッカーを利用して「伸び率」を測定してください。1%弱伸びると寿命で、他のパーツを痛めるので、必ずそこまで伸びる前に交換してください。
※チェーンの伸びとは
チェーンは、プレートとローラーでできていますが、「チェーンが伸びる」とは、ローラーが摩耗し、小さくなることでピン間隔が伸びることを指します。このことからチェーンの伸びを防ぐには、しっかり潤滑し、チェーンを大きく曲げるような無理な変速をしないことが一番だとわかります。
チェーンの外し方
チェーンを外すには、チェーンカッターと呼ばれる工具が必要です。図のようにチェーンカッターを切断するチェーンにセットし、ハンドルを回してピンを引き抜きます。この時矢が斜めになると容易に曲がってしまうので注意してください。また、引き抜いてはいけないピンがあるので気を付けてください。
チェーンの取り付け方
チェーンを購入する際、必ず規格、段数が一致していることを確認してください。たとえば、シマノコンポの10速モデルは、シマノ10sHGチェーンが必要です。
チェーンを購入したら、取り外したチェーンと同じ駒数になるよう、チェーンカッターで切断します。当たり前ですが、切り離すときはもう一度つなげるよう、形状を考えてください。切ったら、チェーンを自転車にセットします。とくにディレイラー付近は分かりづらいので、図を参考にしながらやってください。
チェーンをセットしたら、チェーンの端同士を繋ぎ、アンプルピンを差し込みます。差し込んだら、チェーンカッターでアンプルピンを押し込み、しっかり連結できたらアンプルピンの頭をチェーンカッターの穴、もしくはペンチで折取ります。繋いだ後はその個所を手で何回か曲げ、スムースに曲がるようにしてください。
※新品チェーンについているグリス
新品のチェーンには高粘度のグリスが塗られていますが、購入時これを落とす人とそのまま取り付ける人がいます。どちらが正しいかシマノに問い合わせをしたので、その時の回答を載せてきます。
「最初に塗られているグリスは、チェーンのさび止めとチェーンのローラー内の潤滑を担っています。ディグリーザーなどで徹底的に脱脂してしまうと、ローラー内のグリスまで流れてしまいます。この部分は十分な注油、潤滑が難しい部分なので、後から注入されるオイルでしっかり潤滑できない場合があります。この部分が潤滑されないとチェーンの寿命が短くなるので、脱脂する場合は表面だけにとどめておくことを推奨します。」
ミッシングリンク
チェーンを簡単に着脱するパーツとして「ミッシングリンク」があります。使い方は、
1.チェーンをつなげられるように切る
2.ミッシングリンクを取り付け、強く引っ張る
これで固定できます。取り外すときはミッシングリンク部分を両側から押してください。このような連結パーツの中には再利用を想定していないものもあるので、チェーン交換をしたら新しい物を使って取り付けましょう。
利用する工具
チェーンチェッカー(http://www.qbei.jp/product_info/product/7634/)
チェーンカッター(http://www.qbei.jp/product_info/product/6564/)
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投稿者情報:mechanic