HOME / 

RACE DJ がらぱASHIDAの自転車雑学 / 

第114回★地区プロは楽しいぞ♪

投稿者:DJ GALAPA

第114回★地区プロは楽しいぞ♪

みなさんこんにちは!DJがらぱです。
10月も「あっ」という間に中旬から下旬へ。
そろそろ京都でも長袖の上にジャケットが欲しくなってきました。

11月に入れば、自転車競技は冬の楽しみ「シクロクロス」が始まります。
普通は春から秋がシーズンですが、関西は特にシクロクロスファンが多いので、「そろそろシーズンだね~」なんていう会話がこの時期ちらほらと出てくる感じです。

さて、そんな中、この10月中旬という時期に、競輪選手たちが、様々ないわゆるアマチュア競技で競い、来年の「全プロ」を目指す大会、「地区プロ」が行われます。

ちょうど10月22日、木曜日に近畿でも地区プロがありました。

ここのところずっと会場は奈良競輪場。
周長(1周の距離)は333.33m。いわゆる「さんさんバンク」です。

京都でおなじみの向日町競輪場は1周400m。
日本ではそのほか琵琶湖や和歌山競輪場などの500mバンクと3種類が主なバンクです。

333.33mのバンクは短いのでとてもレースがスピーディ。
直線距離が短いのでダイナミックな追い込みや最終コーナーでのスプリントが楽しめます。

さらに、333.33バンクはとてもわかりやすい!
1キロが3周の計算なので、距離の目安がとりやすく、見ているほうも簡単です。
日本で多い400mバンクは適度に直線もあり、レース展開はとてもおもしろいレースが多いのですが、いかんせん、1キロが「2.5周」になるので、なれないと、距離の感覚がつかみにくいのと、距離によってはスタートとゴール位置が逆になるので、見ていてわかりにくいのが難。
そういう点では、スピーディでダイナミックでわかりやすい333.33バンクはトラックレース初心者が見るにもおススメです。

そんな33バンクの奈良競輪場に、近畿地区(福井・滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫)の競輪選手が集い、熱戦が展開されました。
競輪選手は普段もちろん競輪をするわけですから、短距離の得意な選手ばかりかと思いきや、トラック競技で長い距離のレースになるポイントレースなどでもかなり見ごたえのある展開が繰り広げられます。

でも、なんと言っても圧巻は1キロTTやスプリント、ケイリンなどでのダイナミックな走り!
1キロTTでは上位3位までが1分6秒台という世界の違う走りでスタンドをうならせ、スプリントでは競輪を彷彿とさせるような接近戦で手に汗握り、ケイリンでは(優勝は村上博幸選手でしたが)1コーナーからのまさに鉄板というか、お見事というか、背中がゾクゾクするような捲くりでの素晴らしい1着などなどなど。
もう、たまりませ~ん!という感じでした。

しかも、団体は京都チームの優勝。

1キロタイムトライアルではワンツー、スプリントでは上位3位までを独占、などなど、表彰台で一番の存在感を見せ付けた京都チーム、滅茶苦茶強かったです。

しかも、ポイントレースで優勝した窓場加乃敏選手は息子さん(こないだの新潟国体でスプリント少年の部優勝した向陽高校の自転車部の千加頼くん)が、ケイリンのペーサー(途中残り600mくらいまでペースをあげながら選手を誘導する係り)を務めるなど、なかなかニクイ演出もありました。

地区プロでは、いつもは競輪ファンという方たちも多く応援に(平日開催だというのに、熱心なみなさんがたくさん!)来てくださいます。
私も最初3~4年くらい前、お手伝いさせていただき始めたころは普段と違う競輪選手ばかりに囲まれる雰囲気とファンのみなさんの本場開催ばりの声援というか野次というか(笑)に結構びびりましたが、すっかり応援のファンの方とも顔なじみの方が増え、楽しくやらせていただきました。
なかなか競輪開催は敷居が高くって・・・という人も、機会があればぜひぜひ競輪選手の走りを間近で見てみてください!
迫力が違います。

しかも、結構、子供たちの自転車教室なんかを積極的にやっていらっしゃる選手もいたりして。
実は、京都の選手はそういう動きも、活発です。

え~。賭け事でしょ~。とまず思ってしまう方も、そういうスタンスではなく、走りを堪能する、というスタンスで見ると、競輪はものすごく魅力的。
そんな競輪選手が集って普段と違う種目を駆け抜ける地区プロや全プロはまた魅力的。

今年の近プロは終了してしまいましたが、来年もし、チャンスがあれば、ナマでその走りをぜひ見てくださいね!

シェアをお願いします!

投稿者情報:DJ GALAPA

SNSをフォローして新着情報をチェック!