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第28回☆気持ちで勝ち取ったアジア選手権 2連覇

投稿者:山本 良介

第28回☆気持ちで勝ち取ったアジア選手権 2連覇

みなさん、こんにちは。
忙しかった夏の連戦が終わり、少しの休養を取っていたらもう10月。
僕の感覚ではあっという間の9ヶ月が過ぎました。

ロードレースの世界では世界選手権が終わりましたね。
TTではカンチェラーラの圧勝。ロードではなんといつも2位の勝てない選手で有名だったオーストラリアのエバンスが優勝。
カンチェラーラは強過ぎる驚き、エバンスはまさかの驚きでした。(エバンス ファンのからすれば当然ですよね。)
ロードレースは観ていてもやっぱりワクワク楽しいし選手はみんな格好良い。
もちろん走るのも大好きなんでロードレースにたくさん出たいのですが今年は本業の遠征が多かった為に春先に1本走ったのみです。。。
でも!! 日程の調整がつきそうなので11月のツールド沖縄にエントリーしました。
ただエントリー締め切り最終日だった為に50kmにしか申し込めませんでした。
できれば200kmの部にエントリーしたかったんですけど、それでも今からすごく楽しみです。
ツールド沖縄のコースは合宿した事もあり走ったことがあるのでチャンスありか?!
ただ時期的にはちょうどオフまっただ中になると思うので楽しんで走りたいと思います。
いざスタートしてみたらアスリート魂に火がついちゃうかもしれないですけどね~~
ツールド沖縄の話はまたレース後にレポートしてみたいと思います。

トライアスロン界の話では、先週末に新潟で国体が開催されました。
各都道府県の選手が選抜されて正式に開催されたのは今回が初めてでした。
意外でしょ??
2000年にオリンピック正式競技になったのですが、国体競技ではなかったのです。。
今回はまだ得点は無く、まだ正式中の正式ではないのですがそれでも新たな一歩を迎えました。
選手としても嬉しい限りです。
僕自身は海外遠征の間で京都の予選レースに出場できず本戦も出場できませんでしたが、一緒にトレーニングしている後輩が出場し、5位に入賞してくれました。
来年は海外遠征と重ならなければ出場してみたいですね。
密かに計画しているのがロードレースの予選会に出場して、トライアスロンとW出場&W優勝を狙ってるんですけどね~
密かにですよ。

さて前置きが長くなりましたが今回は前回までの続きで夏のメインレース3連戦の3戦目・アジア選手権のお話を少々。
昨年優勝したので今年はディフェンディングチャンピオンとして挑むアジア選手権でした。
開催地は韓国・仁川。
仁川国際空港からすぐ近くの埋め立て地がコースでした。
韓国は近年、普及、強化、大会開催が充実しているようでトライアスロン人気も日本を凌ぐ勢いになってきています。
特に大会開催は素晴らしく、来年はソウルでもWCSレース開催が決まったようです。
僕自身もソウルのような大都会でレースできる事を今から楽しみにしています。
コースはスイムは海。バイクはド平坦の周回。ランは平坦のほとんど無いアップダウンのみのタフなコース。
アジアの現在の選手状況ですが、昨年まで競り合っていたカザフスタンの強豪2選手がいなくなりました。
1人は数年前にウクライナからカザフスタンに国籍を移してアジア人になったのですが、最近ウクライナ人の奥さんと結婚してまたウクライナに国籍を戻しました。
もう一人は1999年にも世界選手権を優勝してトライアスロン界では知らない選手はいないような有名選手でしたが昨年の北京五輪前にEPOドーピング陰性となり2年間の出場停止中。 いつも一緒にレースをしていただけに正直ショックでしたね。。。
日本人ではあまり無い事ですが海外の選手は自分と違う国籍の親戚がいる事が多いようでたまに国籍を移す選手がいます。
あとはエリート選手のトライアスリートカップルが多くなってきていてそのまま結婚してどちらかの国籍に移す選手もパラパラと。
その夫婦の子供は超エリートトライアスリートになりそうですよね?!
ともに国際大会を優勝するトップレベルのカップルが5組以上います。
いい点も悪い点もあるとは思いますが、一緒に練習してレベルアップしていけるはいいかもしれないですね。
話が大きく脱線してしまいましたが、アジアの中では現在、日本、韓国、中国、香港、強さの並びはこの順になると思います。
中国は層が厚く年々新しい選手が出てきます。韓国はオリンピックメダリストをナショナルコーチに迎えてジュニア育成に成功しています。
ジュニア、U23世代では韓国、中国がトップ争いを繰り広げています。
彼ら以上の伸びをしていかないと追いつかれてしまうので精進していかないとっ!

ようやくレースの方に戻りますが、スイムで9名の先頭集団を形成。
僕も3番手でスイムを終えて先頭集団でバイクへ。
先頭集団の内訳は、日本3、韓国3、中国2、香港1。
有力選手が揃った為に中盤以降は牽制状態に。
残りわずか3kmというところで同じ日本人の細田選手とエスケープに成功し集団に約10秒の差をつけてランへ。
無理して得た10秒のアドバンテージではなく、余裕を持ってのアドバンテージなので冷静にランスタート。
コースがタフな為にランスタートは力まず後半勝負を自分に言い聞かせる。
2,5kmの4周回で1周目予定通り余裕を持って走れ後続とは約15秒差まで広げる。
が、2周目に入って急に足が重くなり出す。
精神的には少し焦ってしまうが、自分を信じてここは焦らないように言い聞かす。
2周目終了時には2位の選手と7秒差。すぐ後ろまで迫ってきた。
2周目に焦らなかった分、自分のリズムを取り戻せたので3周目の上りからジワジワと攻撃開始。
少しずつだが後ろと開き出す。
完全に精神勝負。
後ろは常に自分の背中を見ながら。自分は折り返しのみでしか差の確認ができないので自分のペースで攻めるしかない。
3周目終了時で10数秒差まで開きラストの周回も攻め続けて約30秒差で優勝する事ができました。
自分としては苦しい精神勝負で勝てた事とアジアで2連覇できた事が収穫になりました。
これはこれからの取り組みにおいて大きな自信につながってくれると思います。

今年も残すところあと3ヶ月。
上がったり下がったりと波のあるシーズンでしたが今は最終戦の日本選手権に向け取り組んでいます。
アジアチャンピオンが日本チャンピオンのタイトルを逃す事のないように頑張ります。

では、ようやく秋らしく涼しくなってきましたのでウェアのチョイスを間違わずに練習に励みましょうね~

スタート前にライバルとの密談?!
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個人の表彰式。選手として幸せな舞台。
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団体表彰。日本は堂々の1位!
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投稿者情報:山本 良介

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