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<自転車メンテナンス> 各部グリスアップ

投稿者:mechanic

<自転車メンテナンス> 各部グリスアップ

目次

グリスアップとは?

グリスアップは、ネジの固着防止、回転部分の性能維持のために行います。最近は調整不要でグリスアップできないシールドベアリングを採用するパーツが増えてきたので、固着防止が主な目的になりました。

各種ネジのグリスアップ

ネジ

ボトルケージやキャリアを取り付けているネジは、めったなことでは触らないので、固着する場合があります。これを避けるためにも取付時にグリスを塗っておきましょう。

ペダル取り付けネジのグリスアップ

ペダル

強く締め付ける必要のあるペダル取り付けネジは、固着しやすい部分のひとつです。取り付け時にはネジにグリスを塗っておいてください。こちらを参照してください。

ヘッドパーツのグリスアップ

ヘッドパーツ

最近のヘッドパーツは防水性のあるシールドベアリングを採用しているものがほとんどですが、防水性向上のためグリスを塗っておくことをオススメします。悪路走行、雨天時の走行が多い方は、とくに頻繁なメンテナンスが必要となります。そのような方は、このような保護パーツを装着することでメンテナンス頻度を大きく引き下げることができます。

シートポストのグリスアップ

ポジションが固まるとほとんど動かすことがなくなり、あとで固着していることに気付くことがあります。また、まれに異音の原因になります。

  • 金属製シートポストで金属製フレームの場合
  • シートポスト1シートポスト2

    シートポストの、フレームと接する部分に高粘度のグリスをごく薄く塗ってください。クイックリリースタイプのシートクランプで、グリスを塗るとうまく固定できない場合は、シートポストを固定している部分にグリスがつかないようにしてください。

  • カーボンポスト、もしくはカーボンフレームの場合
  • 摩擦増強剤を、シートポストを固定している部分につけて、トルクレンチなどで指定トルクまで締めてください。グリスは決してつけないでください。詳しくはこちら

ハブのグリスアップ

ハブ

「カップ&コーン」タイプのベアリングを採用しているハブ(シマノハブはすべてこれです)は、グリスアップすることで性能を維持できます。また、MAVIC製完組みホイールなどは、シールドベアリングを採用しているため、メンテナンスはベアリングを交換することで行います。悪路走行、雨天時の走行が多い方は、頻繁なメンテナンスが必要です。難易度が高いので、メンテナンスはショップに依頼されることをお勧めします。

固着してしまったら

固着してしまった場合、以下のような対処を行ってください。しかし、これらの処置はなれていない方には難しいものが多いので、無理な対処はしないでください。

  • 浸透性のあるオイルを染み込ませる
  • ラスペネのようなネジゆるめに適したオイルを隙間に吹き付け、固着した部分に染み込ませます。固着の程度によりますが、ひどい固着の場合は数時間かけて染み込ませる場合もあります。また、このときオイルがブレーキやリムのブレーキ当たり面などに付着しないよう良く注意してください。もし付着してしまったらすぐにディグリーザーで洗浄してください。

  • 軽く衝撃を加える
  • ネジの頭をハンマーなどで叩き、噛み合いをゆるくします。もしくはネジが緩む方向に短時間大きな力をかけます。ネジを破壊しないよう気をつけてください。

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