<自転車メンテナンス> ステム・ハンドル交換
ハンドルまでの距離が合っていないとき、ハンドルを交換したいときは、ステム、ハンドルを交換する必要があります。
目次
各種規格
ハンドルの規格
ハンドルの形状は大きくフラットバー型とドロップバー型に分けることができます。ブレーキレバーなどの規格が異なるので、両者に互換性はありません。
フラットバーの規格
ハンドル中央部分、ステムと接続する部分の径は、一般的なMTB用フラットバーで25.4mm、31.8mmがあります。対応するステムが異なるので注意して下さい。また、形状(フラットバーか、ライザーバーか)、幅(広いほうが荒地に強くなります。握る部分の幅=肩幅が基本)、ベンド角が異なる様々なハンドルが存在します。
ドロップバーの規格
ハンドル中央部分、ステムと接続する部分の径は、一般的なロード用ドロップバーで26.0mm、31.8mmがあります。(他に特殊サイズも存在しますのでご注意ください。)対応するステムが異なるので注意して下さい。形状は大きく分けてシャロー型とアナトミック型があり、幅(肩幅にあわせるのが良いとされています。)、リーチ、ドロップ部落差が異なる様々なハンドルが存在します。最近は日本人向けとしてリーチ、落差を小さく抑え、手が小さくとも握りやすい形状のハンドルが各社から発売されています。
ステム交換(アヘッドステム編)
アヘッドステムの構造
アヘッドステムは、フォークから伸びたフォークコラムとハンドルをつなぐ一の字型のパーツです。ヘッドパーツ(フォークを滑らかに回転させるための軸受け)の調整をトップキャップについているボルトで行い、ステムの高さはコラムスペーサーを積み重ねることで決めます。
ステムの選択
最近はフォークコラム側のクランプ径はほぼオーバーサイズ(1・1/8)ですが、クロモリ車ではノーマルサイズが使われることもあります。また、一部のMTBではさらに大径のフォークコラムが採用されています。ハンドルもクランプ径がいくつかあるので注意してください。
さらに、必要な長さがあるか、用途があっているかで決定します。フォークコラムが短すぎてハンドルを上げられない場合は、ライズ角(傾き)の大きなステムを利用することである程度あげることができます。
さらに、デザイン、重量、価格もいろいろあります。
※細かいこととして、フォークコラムをクランプする部分の高さに注意して下さい。交換後クランプ部が短くなる場合は足りない分コラムスペーサーを追加する必要があります。
交換
- ハンドルを外す
- ステムを外す
- ステムを取り付ける
- ハンドルを取り付ける
ハンドルを固定しているボルトを外し、ハンドルを取り外します。
トップキャップを外し、クランプボルトを緩めてステムを上に引き抜きます。コラムスペーサーはなくさないようにとっておきましょう。
新しいステムを取り付けます。フォークコラムがカーボンの場合、固定部に摩擦力増強剤を塗っておくことをオススメします。
ハンドルの中央をクランプするように気をつけながら、ハンドルを仮止めします。仮止めしたらハンドルの角度を決めます。ハンドルや乗り手によって最適な角度は異なりますが、フラットハンドルでは握り部分が地面と平行になるように、シャローハンドルは下ハンドルの平行部が平行から10°上がるくらい、アナトミックハンドルは上のフラット部が平行になるようにします。
位置決めが完了したら、この記事を参考にしっかり固定して下さい。カーボンハンドルの場合はフォークコラムがカーボンの場合と同じように注意して取り付けて下さい。
ハンドルの交換(アヘッドステム編)
- ハンドルを外す
- 新しいハンドルを取り付ける
- パーツを取り付ける
- 仕上げ
グリップ、バーテープを外し、ハンドルに取り付けられているすべてのパーツを外します。そのあとでハンドルをステムから取外します。
新しいハンドルを、上の記事を参考にして固定します。もしブレーキワイヤや変速ワイヤの長さが短く、ハンドルを取り付けるとレバーを取り付けられない場合は、仮止め前にパーツを通しておくとうまくいきます。
フラットハンドルの場合、ブレーキレバーは45°下向きを目安にして下さい。シフトレバーは、ブレーキレバーを引ける位置でもっとも操作しやすい位置に調整してください。
ドロップハンドルの場合、下ハンドルの平行部に定規を当て、ブレーキレバーの先端がその定規に触れるくらい、レバーは車体と平行になるのが目安です。
グリップ、バーテープを取り付けて終了です。
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投稿者情報:mechanic