HOME / 

RACE DJ がらぱASHIDAの自転車雑学 / 

第97回★全日本タイムトライアル

投稿者:DJ GALAPA

第97回★全日本タイムトライアル

みなさんこんにちは!DJがらぱです。

先週末は、私は秋田県に行っていました~
大潟村のソーラースポーツラインというところで開催された「全日本選手権タイムトライアル」のためです。

今月は全日本選手権と銘打ったロードレースが2つあって、そのひとつがこれです。
女子、U17、ジュニア、U23、エリートとカテゴリーがあり、それぞれの距離で一人ずつスタートしてタイムトライアルをするというもの。
U23とエリートでは30キロのド平坦なコースをひたすら選手は踏みまくります。
このソーラースポーツラインというところは、ソーラーカーのレースなどが普段から行われているところで、立体交差で一般道と交わらない完全なクローズドコースです。
そして、この場所一帯は「八郎潟」という場所。
ご存知の方も多いかと思いますが、八郎潟というのは広大な干拓地。
そのため、このソーラースポーツラインも海抜は0m以下の場所です。
しかもほとんど高低差のない平坦路。
さえぎるものがないので風の影響もモロに受けます。
さらに通常のロードレースと違い、集団ではなく一人で走るため、自力だけが頼りなのと、さらに、かなりの集中力が求められます。
そして選手のみなさんいわく、最後は「根性」だそうです(笑)。
私は前日に秋田に入り、以前国体でお世話になった役員のみなさんと再会を喜び、秋田ならではのおいしいお酒もいただき(笑)、日曜日を迎えました。
タイムトライアルは、普通のレースのスタートと比べ、前述の通り、集中力が要求されるため、緊張感と緊迫感がケタ違いです。
普段なら、スタート前にいろいろマイクを向けたりすることもあるのですが、この日ばかりはやりません。
スタートが進むにつれて徐々に先にスタートした選手がゴールへ飛び込んできますが、スタートのタイミングにかかる場合は微妙にずらしてお知らせをし、カウントダウンの邪魔にならないようにしたりなどなど、こちらも緊張しつつ進めていきます。
私の周りには応援の人はもちろんですが、各チームの監督や関係者なども固唾を呑んで選手がゴールしてくるのを待っています。
タイムを表示する速報のパソコン画面に張り付いて私も喋るのですが、エリートのときは、その隣にブリヂストンチームの方と愛三工業レーシングチームの方がいらっしゃり、あれこれとお話もしながらゴールを待ちました。
途中、北京オリンピックの代表でもあった飯島誠選手が39分01秒でフィニッシュし、あと数名のフィニッシュを残していましたが暫定でトップタイムに。
もうそのあとはブリヂストンチームの方は無線を握り締めて、他の選手がゴールするたび、タイムを見ては「飯島のほうが上です!」などとチームに報告をしています。
そしてそのあと、あと2人となったところで、先日ワールドカップのスクラッチで優勝した愛三工業の盛選手がゴールに飛び込み。
そしてタイムが、38分52秒!!!
その瞬間、お互いのチームの方が「おめでとうございます」「いやいや、ありがとうございます」「あーくやしい!」「やー嬉しい!」なんてやりとりを。

そして、最後のスタートだった、昨年の覇者、現在2連覇中のエキップアサダ梅丹本舗GDRの岡崎選手のタイムをあらためて固唾を呑んで見守ります。

時計は刻一刻と進み、盛選手のタイムを超えた時点でまたあらためて、BS、愛三両チームの方同士で「おめでとうございます」「いやいや、ありがとうございます」「あーくやしい!」「やー嬉しい!」なんてやりとりがもう一度繰り返されました。

 

ここで勝つ、ということは、今年の日本一、ということ。
だからこそ、の、すさまじい緊張感と緊迫感の中のタイムトライアルは、まさに力と力のぶつかり合いでした。
淡々と進むように思われますが、このタイムトライアルというもの、かなり熱いです。
ちなみに、ジュニアでは、京都の北桑田高校の徳田鍛造くんが見事優勝しました!
このあと、6月の終わりに、今度は広島で全日本ロードが行われます。
今年の日本一が出揃う6月、梅雨なんて言っていられません!

シェアをお願いします!

投稿者情報:DJ GALAPA

SNSをフォローして新着情報をチェック!