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第96回★トラックレース紹介:ポイントレース

投稿者:DJ GALAPA

第96回★トラックレース紹介:ポイントレース

みなさんこんにちは!DJがらぱです。

今月は一体どれだけの距離を移動しまくっているのかわからなくなっている今日この頃な私です(笑)が、あっという間に5月も終わってしまいました。
先週末は、久しぶりのトラック競技。
全日本アマチュア選手権とJOC(ジュニアオリンピックカップ)のために、山口県の防府競輪場へ。
片道500キロの移動です。
全国から、指定された大会で上位に入賞した選手たちが集まるこの大会。
国体や、インターハイなど、全国大会での上位入賞者が集まる大会だけあって、どの競技も素晴らしい戦いの連続でした。
トラック競技、というのは、たくさんの種目があり、知らないと、あっという間に走りぬけてしまうし、ルールはややこしいし、などという理由から、敷居が高い印象もありますが、とってもとってもエキサイティングでおもしろい競技ばかりです。
トラック競技は、距離では「短距離系」と「中距離系」、競技の種類としては、「競走系」と「タイム系」の競技に分かれますが、要は、速い選手が強いわけです(笑)。
ただ、速い選手が強いといっても、ルールと勝者がわかりにくいものも。
そのひとつがポイントレースと呼ばれるものです。
このポイントレースは、トラックでは距離の長い競技のひとつで、いわゆる競走系なのですが、途中途中に設定されているポイント周回のタイミングでのコントロールライン通過の順位によってそれぞれポイントが与えられ、そのポイントの合計が高く、ゴールまで走った選手が優勝ということになります。
したがって、最後だけ1着で入ってきても勝てないわけです。逆に言えば、圧倒的なポイント差でポイントリーダーに立ってしまえば、最後の着順は1着でなくても勝てるわけで、これがわかりにくいと感じる原因のひとつでもあります。
ポイント周回の設定は2キロごと、なので、今回の防府競輪場のように333.33mのバンクでは6周に1回のタイミングです。
1位通過が5点、2位通過が3点、3位通過が2点、4位通過が1点の加算。

さらに、もし、先頭(集団の場合も)が、レース内で一番人数の大きい集団を追い越す(ラップする)ことをした場合、追い越した選手たちにそれぞれ20点という大きなポイントが与えられる代わりに、レースの先頭がその追いついた選手たちからその後方に位置していた選手たちに移動する(なんて字面で読んでもわかりにくい!)というちょっと聞いただけではわかりにくいルールがあるために、途中で「え?え?」ということも起こったり。
これは、追いついた選手に20点という大きな点数を与える代わりにすべての選手の周回数をそろえる(ラップされたから先頭だけ1周足すなどの措置をしない)という理由からなのですが、これをレース中にあれこれをお伝えするのが私の役目になるので、これが忙しい!

今回の全アマの場合、距離が40キロ、周回数にするとなんと120周!というレースになるため、途中で2回、このラップによる先頭の移動もあり、めまぐるしく変わる状況に私も必死(笑)。
しかも、途中途中のポイントの集計も合わせて実況中は自分でやりながら、なので、細かい足し算をし続ける必要があり、文字通り目の回る忙しさです。
でも、ポイントリーダーが現在誰で、それに続いている選手が何ポイント差で、次のポイントでひっくり返ったりする、なんてわかって見ればワクワクしますよね~。
なので、ポイントレースは特に、少ない脳みそフル回転で頑張るわけです(笑)。
ポイントレースに限らず、トラックレースは実は深ーい理由があって設定されているルールがたくさん。
また少しずつご紹介したいなあ~と思いますが、もし、お近くで、あるいはネットなどで、トラックレースを見る機会があったら是非じい~っとしばらく見てみてください!
ルールがわかってくると、ワクワクドキドキ度合いが全然違ってすっごい興奮しますよ!

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投稿者情報:DJ GALAPA

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