<自転車メンテナンス> Vブレーキの調整
目次
Vブレーキとは?
Vブレーキは、二本のレバーで構成された非常にシンプルなブレーキです。別名をリニアプルカンチブレーキといい、あまり似ていませんがカンチブレーキの発展形です。強力なブレーキ力が特徴です。主にXC系MTB、クロスバイクに採用されます。
Vブレーキは強力なブレーキ力を持つ代わりに、リムとシューの間隔がかなり狭くなっています。そのためセッティングによってはリムとシューが擦れているように見える場合があります。またオフロードではディスクブレーキに比べて泥が詰まりやすく、制動力も落ちやすいので注意して下さい。
片効き調整
- 片効きとは?
- 直し方
左右のブレーキシューとリムとの間隔は、本来同じであるべきですが、何らかの原因により片方によってしまった状態のことを指します。この状態では、片方のブレーキシューが異常に摩耗する、ブレーキシューとリムが接触し抵抗になる、などの問題が発生します。
まずはリムの振れを見ます。「振れている」とはリムがゆがんできれいな円状でなくなったことを指します。片効き調整の前にホイールを空転させてブレーキシューとリムの間隔が場所によって変化していないか確認します。これが原因で片効きしているように見える場合があります。もし振れている場合は「振れ取り」をしますが、コツがいるのでよくわからない場合はショップに調整を依頼して下さい。
また、まれにホイールが傾いて入っていることがあるので、ここを参考に入れ直してください。
振れていない場合は、左右のブレーキアームに付いているネジのうち、よりリムに近いほうの調整ネジを締めて、リムとシューの間隔が均等になるようにします。
ブレーキシュー調整
ブレーキシューが正しい位置にないと、十分な制動力が得られなかったり、ブレーキでタイヤを傷める危険性があります。
ブレーキシューがリムのブレーキあたり面(リムが平面になるよう加工されている部分)からはみ出さず、かつ平行になっていれば大丈夫です。
ブレーキシューを固定しているナットを緩め、その状態で軽くブレーキレバーを握ります。するとブレーキシューがリムに対して平行になるので、レバーを握ったままブレーキシューを正しい位置に動かします。位置が決まったらシューを手で押さえながら固定ボルトを締めます。
ブレーキレバーの遊び調整
< ブレーキレバーに付いたアジャスターを動かすことで、ブレーキレバーの動く範囲を設定することができます。また、ブレーキシューが減ってもアジャスターで調整することで、シューが減っても制動することができます。 アジャスターは反時計回りにまわして緩めるとワイヤーを張る方向に動きます。ブレーキシューが減ってきたらこちらの方向に回して調整します。 逆にブレーキレバーの遊びを増やしたい場合は、時計回りに回して締めこみます。 ただし、アジャスターを反時計回りにまわしすぎると、アジャスターが外れる可能性があるので、大きく緩めるときは十分注意して下さい。 また、ブレーキシューがなくなり、シューホルダーがリムに接触すると、「メタルブレーキ」という状態になり、ブレーキは利かず、リムは大ダメージを負います。シューはリミットラインに達する前に交換しましょう。(リミットラインはブレーキシューの側面に刻印されています)
音鳴り
ブレーキの音鳴りを小さくするには、トーインが有効です。「トーイン」とは、ブレーキシューの後ろ側を1mmほど広く開けるセッティングのことです。
しかし、ブレーキの音鳴りは、シュー、フォーク、フレームの相性によるところが大きく、組み合わせによってはどうしても取りきれない場合があります。また、最近のシマノVブレーキでトーインにすると、ブレーキタッチ、制動力に悪影響が出てきます。注意して下さい。
ブレーキシュー交換
ブレーキシューが減って、リミットライン(シューに彫ってあります)に近づいてきたら、交換する必要があります。ブレーキシューには一体型とカートリッジ型があります。交換用シューはこちら
- 一体型
ブレーキシューとシューホルダーが一体化したもので、交換は、ブレーキシュー全体を外して行います。頻繁にブレーキ交換が必要となる場合は維持費がカートリッジ型よりかかります。
- カートリッジ型
高級なブレーキに採用されていることが多いブレーキシューで、シューのゴム部分のみ交換できます。シュー脱落防止用の固定ピンがついているのが特徴です。
交換方法
- 固定ピンを引き抜く
ブレーキシューの固定ピンが、進行方向と反対の位置についているので、抜きます。外しにくい場合が多いので、ホルダー自体を抜いてしまうことをお勧めします。
- ブレーキシューを引き抜く
進行方向と逆に引っ張り、シューを引き抜きます。
- シューを入れる
新しいブレーキシューを、外したときと同じ向きで入れます。アジャスターを最大限締めないと、レバーの間隔が狭くて取り付けられない場合があります。。また、固着を防ぐため取付時にシューの裏側(シューホルダーに接する部分)に薄くグリスを塗る方もいます。グリスを塗る場合は、絶対にリム面にグリスが付着しないように注意し、取付後にディグリーザーでブレーキとリムの接触面を脱脂して下さい。
- ブレーキを再調整します。
このままではシューがリムに正しく接触しないので、シューを正しい位置に再調整します。
ブレーキシューとシューホルダーが一体化したもので、交換は、ブレーキシュー全体を外して行います。頻繁にブレーキ交換が必要となる場合は維持費がカートリッジ型よりかかります。
高級なブレーキに採用されていることが多いブレーキシューで、シューのゴム部分のみ交換できます。シュー脱落防止用の固定ピンがついているのが特徴です。
交換方法
- 固定ピンを引き抜く
- ブレーキシューを引き抜く
- シューを入れる
- ブレーキを再調整します。
ブレーキシューの固定ピンが、進行方向と反対の位置についているので、抜きます。外しにくい場合が多いので、ホルダー自体を抜いてしまうことをお勧めします。
進行方向と逆に引っ張り、シューを引き抜きます。
新しいブレーキシューを、外したときと同じ向きで入れます。アジャスターを最大限締めないと、レバーの間隔が狭くて取り付けられない場合があります。。また、固着を防ぐため取付時にシューの裏側(シューホルダーに接する部分)に薄くグリスを塗る方もいます。グリスを塗る場合は、絶対にリム面にグリスが付着しないように注意し、取付後にディグリーザーでブレーキとリムの接触面を脱脂して下さい。
このままではシューがリムに正しく接触しないので、シューを正しい位置に再調整します。
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投稿者情報:mechanic