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第14回☆アスリートの厳しいルール。

投稿者:山本 良介

第14回☆アスリートの厳しいルール。

みなさん、こんにちは。
もう2月も下旬になり、一年の6分の1が終わりますね。
僕は20日から宮古島で2次合宿に入りました。
今回の合宿も気合いを入れてガッツリ頑張ります!
と、言いたい所ですがついに僕も体調を崩してしまいました。
このところ近畿地方にも数日、雪が降ったのですが雪の中でトレーニングを決行した結果 気管支炎になってしまいました。。。
気管から鼻にもきてしまい呼吸が苦しくハードワークができない状態です。
喘息になった事のある方ならご存知でしょうが、気管拡張のスプレーや薬は存在するのですが、ドーピングに引っかかってしまう為に自分は使用できません。
気管拡張のスプレーはドーピング機構に申請すれば使用する事も可能ですが時間や労力がかかってしまうのと、例え申請できるとは言えドーピングにひっかかる成分の入っている物は使いたくないというのが本音です。ですので今は練習以外の時間は睡眠のみにして自然治癒に専念しています。

近年、ドーピングの規制がどんどん厳しくなってきています。
まずは、オリンピック等の強化選手に指定された選手は3ヶ月ごとに毎日24時間の行動と居場所をインターネットに登録しなくてはなりません。
それを見てアンチドーピング機構の職員の方が抜き打ちでドーピング検査に来るのです。
ですので、登録している練習場所や自宅にいきなり検査という事もしばしば。
抜き打ち検査以外にも大会会場での検査やレース後の検査もあるので一年に10回以上は検査を受ける事になります。
一年中ずっと監視されているようなものですね。
あとは、市販薬の摂取や点滴を受ける事も容易にはできなくなりました。
ほとんどの市販薬にはドーピングに引っかかってしまう成分が入っている為に摂取できません。
病院で処方してもらう時にも禁止薬物表を持参してお医者さんにみていただいてからの処方になります。
そんなこんなで処方してもらえる薬はあまり効きにくいお薬のみとなってしまいます。。
点滴の方ですが、最近サッカー選手問題でも取り上げられていましたが、認められた医師以外からの点滴もドーピングとみなされてしまうようになりました。
血液に何かを注入するという事自体がNGとなってしまったのです。
それが例え栄養剤の点滴でも認められた医師以外にはNGになるようです。
アスリートもなかなか大変なものです。
やはり世の中からドーピングという行為が無くならない限りはより厳しくなっていくと思います。
一アスリートの立場から言わせてもらえば、全員が持って生まれたナチュラルな体で勝負したいですね。
自分の体一つでどこまで世界で戦えるのか? というのが僕の原点なのでよくそう思います。
そしてなにより理解しなければならないのはドーピングという行為にはリスクが伴うという事です。
何かを得るためや特化させる為には、何かを削り何かを失ってしまうのです。
一日でも早くドーピングが無くなる事を願います。

さて少しシビアな話題になってしまいましたが、次は自分にとって明るい話題を。
先日、京都市からスポーツ賞特別賞を受賞しました。
授賞式にも出席させていただき、受賞者代表で謝辞も読ませていただきました。
スポーツを仕事にして以来、初めての受賞ですごく嬉しく思っています。
一つ一つの練習やレースをコツコツと積み重ねてきた事が実を結んでくれたのかもしれません。
3月も、京都府からと愛知県からも受賞させていただく予定です。
この賞に恥じぬように今後も努力して結果を出していきたいですね。
そして、2012ロンドンではいい色のメダルを獲得して国から表彰していただけるように頑張らねばと感じた授賞式でした。

では、まずは体調を整えて充実した合宿になるように頑張ります!
皆さんも、体調には気をつけて頑張りましょうね!!

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投稿者情報:山本 良介

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