日本一を決める大会
こんにちは!DJがらぱです。
本当なら、6月中にみなさんにまたトピックスをお届けしたかったのですが、タイトルどおり、日本一を決める全日本選手権がちょうど6月終わりにあったため、若干遅刻気味での更新です。ごめんなさい!
毎年この時期に行われる全日本選手権ロード。
今年はいつもなら少しロードより早く開催される全日本TT(タイムトライアル)と全日本ロードがひとつにまとまっての開催となり、レース自体も3日間の日程となりました。
私達競技を支えるメンバーも前日の打合せを含め、移動を含め、ほぼ1週間に近い日程を全日本のために過ごします。
今年の開催は岩手県八幡平(はちまんたい)。
以前にも全日本が行われたこともある所です。
毎年、高校生と女子のためのステージレースも行われています。
タイムトライアル開催は初めてでしたが、ロードコースの一部を使って行われました。
全日本、は、例えば実業団のシリーズ戦や、例えばステージレースなどと違って、1年にたった1度。その時に勝つ、ということが求められるレース。
そこで勝てば1年間、全日本チャンピオンとして、日の丸の入ったチャンピオンの証のジャージ(これは日の丸をデザインして、各選手が所属するチームのデザインが特別に作られます。チャンピオンの証である白を基調とし、日の丸の入ったジャージは海外のレースでも人目でその人が全日本チャンピオンだとすべての見る人にわかるのです)を着用することを許されます。
カテゴリーは男子がU17+U15,ジュニア、U23、エリート。女子は、ジュニア+U17とエリート。
それぞれのカテゴリーで、その年のチャンピオンは一人だけ。
アタリマエですが、その重さ、価値、そして、選手のプレッシャー、期待は計り知れないものがあります。
また、この大会において与えられるUCIポイント(国際レースにおけるランキングがつけられます)も選手にとって大切なものです。
まさに「本番」のレースでどう勝つか。
そのシビアさでいうと、これほどまでに緊張するレースもなかなかない、それが全日本。
どれだけ普段強くても、その時、その場で勝つ、ということがどれほど難しく、そして価値のあるものか、ということを毎回、その場に同席して強く強く感じます。
レースの展開などは、各自転車メディアで紹介されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
手に汗握る展開、本当に一言では言えない、たくさんのドラマがありました。
その中でも、私個人的に、内心とても嬉しかったのは、男子ジュニアと、そしてU23。
写真の私を取り囲んでくれている3人は、ジュニアの優勝者と、U23の1位2位の選手。
すべて、出身高校は、京都の北桑田高校の子たち。
そして、U23の1位2位の二人は、兄弟です。
(もう一ついえば、ジュニアにはこの兄弟の弟くんも出場していました。兄弟3人全日本出場!)
ジュニアの優勝者松本くんは、昨シーズン非常に苦しんだところから、見事に調子を上げてきて、そして序盤からレースをかき回し、動かした後輩北桑田高校の選手たちの展開をうまく使う形で最後力強い走りを見せて一番最初にゴールを駆け抜けました。
U23の徳田兄弟は、途中人数のいた先頭集団から絶妙のタイミングでアタック。兄弟二人で逃げ続け、先頭集団はその徳田兄弟二人のまま、最後は手と手をとりあってガッツポーズでゴールを駆け抜けました。
結果としては兄、鍛造の昨年に続く全日本二連覇。
見事でした。
一緒に写真を撮ってもらうとき、彼らが「僕らにとってはがらぱさんは美山の母だから」と口々に言ってくれて涙腺崩壊しそうになったがらぱです(^^)
特に全日本は、この瞬間に勝負の女神を味方につけた、そんな選手が勝つレース。
でも、それは、勝負の女神を味方につけるためにいかにたくさんのものを積み上げてきたか、を目の当たりにする場とも言えます。
タイトルを取ることの価値。
特に全日本という場はそのことを強く感じます。
来年の全日本は栃木、那須町での開催が決まっています。
その那須町の地域密着型のチーム、那須ブラーゼンの佐野選手が男子エリートでは今年全日本チャンピオンに輝き、応援に来ていた那須町の町長さんも大興奮と感激の涙を見せられていました。
悲喜こもごも、と表現された方もいらっしゃいましたが、本当にドラマ、ドラマの連続。
全日本の余韻はまだまだハンパなく続きそうです。
でも選手たちは今年の全日本が終わり、もう次のレースに向けて動き出しています。
高校生たちにとっては、インターハイまでほぼあと1ヶ月。
大学生たちはインカレまであと2ヶ月。
そしてまもなくはじまるツールドフランスでは、今回その出場を見据えて全日本欠場となった新城幸也選手が出場。
女子の全日本チャンピオン、TTとロードダブルタイトルとなった萩原麻由子選手は女子版のジロデイタリアに出場。
9月には国内でもUCIレース、ツールド北海道もあります。
私も、もう次のレースへ、次のことへ、となるわけですが、選手たちのレースレポートをいろいろと読みながら、次のレースでの彼らの活躍を思い描き、その期待と全日本の余韻にまだまだ数日は浸りそうな、そんな感じです(^^)
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投稿者情報:DJ GALAPA