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ディスプレイスタンド(メンテナンススタンド)の使い方【スポーツバイクのメンテナンスに必須】
目次
ディスプレイスタンドとは
【スポーツバイクの保管に必要不可欠】
マウンテンバイクやクロスバイク、ロードバイクなどのスポーツバイクには、スタンドのついていないものが多いです。街中で見かけるスポーツバイクの多くは、壁にもたれかけられているのではないでしょうか。基本的にスポーツバイクには走行中に不要なものは取り付けられていないので、駐輪に必要なスタンドは省かれています。
しかし、スタンドがないと安定して駐輪することができません。壁にもたれかけるだけでは少し接触するだけで動いてしまい、壁とバイクの両方に傷や汚れがついてしまいます。
そこでスポーツバイクを保管する時には、ディスプレイスタンドがあると便利です。ディスプレイスタンドを使用することで、安定して保管することができます。
【スポーツバイクのメンテナンス時に必要不可欠】
ディスプレイスタンドは、バイクを掃除したり調整するときには必要不可欠です。特に変速調整はこのスタンドがあると楽に行うことができます。後輪を浮かすことができるので、ペダルを回しながら変速レバーで変速しながら、変速の調整を行うことができます。
ディスプレイスタンドの種類
リアエンドに挟むタイプ(変速調整におすすめ)
もっとも多く見られるタイプは、三角形になっているクイックリリースを両側から挟むタイプです。このようなタイプのスタンドはバイクが安定し、安価で、また様々なタイプのバイクに使用することができます。この記事では、このタイプのスタンドについて解説していきます。
安定感 :★★★★☆
見栄え :★★☆☆☆
整備のしやすさ:★★★★★
使いやすさ :★★★☆☆
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ハブ軸に挟むタイプ
片側のハブにひっかけ固定するタイプのものは見栄えがよく、また上から乗せるだけなので脱着が楽ですが、後輪が浮いていないため、整備や掃除する際には不便です。
安定感 :★★★☆☆
見栄え :★★★★★
整備のしやすさ:★☆☆☆☆
使いやすさ :★★★★☆
チェーンステーとシートステーに引っ掛けるタイプ
シートステーとチェーンステーの2点を引っ掛け固定するタイプのスタンドは、タイヤのサイズに合わせて調整する必要がないので脱着は楽ですが、グラつくためやや整備はしづらいです。
安定感 :★★☆☆☆
見栄え :★☆☆☆☆
整備のしやすさ:★★★★☆
使いやすさ :★★★★☆
ディスプレイスタンドの使い方
ここで紹介するディスプレイスタンドは、後輪のクイックリリースを両側から挟むことで使用します。
①ディスプレイスタンドのダイヤルを反時計回りに回し、左右とも緩めます。
②自由に動くようになるので、目測で幅をきめ、ダイヤルを時計回りに回し固定します。
幅は広すぎると再調整しなくてはならないので、狭めに調整します(狭すぎると安定性を失います)。
幅が広すぎるとタイヤが地面にあたってしまい、スタンドとして使用することができません。
狭すぎるとタイヤは地面に接触せず、スタンドとしての機能は果たしますが、安定しません。
タイヤが地面にあたらず、なおかつ狭すぎないように固定しましょう。
この時、幅の広い方を自転車の進行方向にすることで、安定感が増します。
しかし、幅の狭い方を進行方向にすることで、リアディレイラーの調整はしやすくなります。
両方とも試してみて、やりやすい方を選んでください。
③後輪のクイックリリースのでっぱりを挟み込むようにして装着します。
ディスプレイスタンドは左右非対称で、右側・左側があります。切り欠きがある方をクイックリリースのレバーがある側に、
筒状になっている方を反対側に装着します。まずこちらから装着するとスムーズです。
この時、ディスプレイスタンドを画像のように下側でなく後ろ側から装着するとスムーズです。
上側から装着するのもオススメです。
下側から装着するとバイクを持ち上げる必要があるのでスムーズさに欠けます。
また切り欠きが上をむくようにクイックリリースのレバーの向きを調整します。こうすることで外れにくくなり、安定します。
スタンドの切り欠きが下に向くようなセッティングをすると、すこしのはずみでホイールが外れてしまいます。
危険かつ自転車を倒してしまい傷をつけかねないので、なるべく上に向くようにしましょう。
④後輪を持ち上げると、スタンドの重さで下に向くので、再び地面に降ろします。
この時、タイヤが地面に当たってしまったり安定感に欠くときは、②に戻り、幅を狭くしてください。
ディスプレイスタンドの注意点
すでにキックスタンドなどが装着されているバイクには装着しづらく、場合によっては接触してしまうこともあるので注意が必要です。
またスタンドを装着しているときに乗車するとスタンドが破損するので、絶対に乗車しないでください。
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投稿者情報:mechanic
京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。
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