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ロードバイク ローラー台の選び方【2017/05/10更新】
最近のローラー台は機能や構造、大きさも様々!価格帯も2万円台から20万円台まで幅広い!どれを選べばいいか分らないとお困りの方が多いはずです。これを読めば自分の用途に合ったベストな1台がきっと見つかります。
ローラー台とは
ローラー台とは自転車の後輪を台に固定して走る固定ローラー台、回転するローラーの上で走ってトレーニングすることができる装置のことを言います。室内でのトレーニングや日常の運動そして試合前のアップなどで使えます。特に冬は外で自転車に乗れない、または運動強度が下がるため、その期間の練習用として使用される方が多いです。
最近ではzwift(ズウィフト)といった、PCと連動させてバーチャルのゲーム感覚でレースやトレーニングができるモデルもあります。
ローラー台は昔の様にプロがトレーニングを行うためだけに使うものではなくなってきています。ローラー台を使う目的はプロ並みの高強度のトレーニングから軽い運動、ゲーム目的等様々になってきています。そのため各メーカーからは多種多様なローラー台が登場しています。
また動作音の大きさも様々なため、マンション等の集合住宅等の場合は振動が少なく静粛性に優れたモデルを選ぶ必要があります。住環境や使用目的に合ったモデルを選びましょう。
選ぶポイント
1、静粛性
2、使用目的
3、予算
ローラー台を選ぶにあたって最も重要なポイントを上げるとするならば上記2点になります。例えば集合住宅なので静粛性に優れたモデルということであれば、最も静粛性に優れたモデルがラインナップされている、ダイレクトドライブ式か固定ローラー台に絞り込み、そこから用途に合った機能を持ったモデル選ぶとよいでしょう。
下記ページにブランドや価格帯、最大負荷別の比較表等わかりやすい図で掲載しています。合わあせてローラー台選びの参考にしてみてください。
ローラー台メーカー
MINOURA(ミノウラ)
シンプルな機能でトレーニング目的の方にお勧めなモデルが多いです。日本メーカーで品質が安定しているのも特徴です。
MINOURA(ミノウラ、箕浦)サイクルトレーナー(ローラー台)をさらに詳しく
WAHOO (ワフー)
エクササイズやトレーニングに特化したモデルを出しているブランドです。あの有名なTEAM SKYがトレーニングに使用しているブランドということでも有名です。
スマホとのアプリとの連動にも力を入れています。
ELITE(エリート)
ローラー台メーカーで最も人気があります。製品開発に力を入れており、ラインナップ数が多く多種多様なモデルを出しています。静粛性に優れ、ZWIFTやPC、アプリとの連動に力を入れています。
ELITE(エリート)サイクルトレーナー(ローラー台)をさらに詳しく
TACX(タックス)
デザイン性に優れ、ZWIFTやPC、アプリとの連携にも力を入れています。
Tacx(タックス)サイクルトレーナー(ローラー台)をさらに詳しく
CycleOps(サイクルオプス)
実走感に優れた固定式ローラー台を出しています。
CycleOps(サイクルオプス)サイクルトレーナー(ローラー台)をさらにさらに詳しく
JETBLACK(ジェットブラック)
静粛性と携帯・収納性に優れたローラー台を出しています。
ローラー台の種類やその特徴
固定式ローラー台は、完全に固定してしまうので比較的初心者の方でも扱いやすいです。ただし固定されているので実走感はあまりありません。
3本ローラー台は3つのローラの上に乗りその上で自転車を漕ぐことが出来ます。実際走ってるときに近い感覚で自転車に乗ることが出来ますが、バランスをとることが非常に難しく、ペダリングガ慣れないうちは乗るのが難しいのが特徴です。
一言にローラー台といっても、ローラー台には様々な種類があり、価格帯も2万円~20万円と幅広いです。おおよそ、より高価なローラー台ほどより静かで、より強い負荷をかけることができます。
固定ローラー
ポイント
・もっともスタンダードなタイプのローラー台です
・低価格なモデルがモデルも多く、とりあえずローラー台を始めたい方にもおすすめ
・エクササイズから高強度のトレーニングまで様々な用途で使用可能
・タイヤが摩耗しやすい
前輪・後輪の両方を固定し、後輪側をローラー台本体にセットして使用します。
固定ローラーの負荷装置はタイヤにおしつけて負荷をかけるもの、後輪のリムに負荷装置をあてるものなどがあります。
前輪・後輪共に固定されているため、バランスを崩したりして転ぶ心配がありません。
自転車に不慣れな方から、激しいトレーニングを行う方まで幅広くおすすめできます。
また使用しない際には小さく折りたたむことができるので、収納性にも優れています。
また、静穏性にも優れているので、夜のアパートやマンションなどでも問題なく使用できるような製品もあります。
また最近では、後輪を外してローラー台本体にギアをとりつけて使用するダイレクトドライブ式タイプも登場しています。
様々なタイプのローラー台がありますが、後輪を固定するタイプのローラー台がもっともバリエーションに富んでいます。
メリット
上のタイプの固定ローラーがもっともスタンダードなタイプです。静音性、負荷の調整ともに優れています。
負荷のかかり方は自然ですし、正しく使用すれば音もそれほど大きくはなりません。
デメリット
しかし、バランスをとる必要がなく、ただ漕ぎ続けるだけなので、飽きやすいというデメリットもあります。
後輪を固定するために、負荷が自転車のフレームに伝わり、3本ローラーと比較してフレームへのダメージがあります。
また、固定ローラー台は自重式ではないものはタイヤをローラーに押し付けて使用するため、タイヤを消耗します。
そのため、普段走る時には使用しない、ローラー台用の後輪を別に用意するのがおすすめです。
また、各メーカーよりローラーでの耐摩耗性に非常に優れたローラー専用のタイヤなども発売されているため、それらを使用することをお勧めします。
ダイレクトドライブ式
近年登場した新しいタイプの固定ローラーです。
後輪に通常つけられているカセットスプロケットをローラー台に装着し、使用します。
メリット
タイヤやリムに何も押し付けないため、静音性は全ローラーの中で最も優れています。
タイヤが摩耗しないため、別のホイールを用意する必要がありません。使用の際には、後輪を外し、ローラー台につけるだけです。
また負荷のかかり方も自然で実際に走る感覚に近く、かなり強い負荷をかけることができるため、トッププロでも使えます。
ダイレクトドライブ式ローラー台について詳しくはこちらもご参照ください
ELITE(エリート)TURBO MUIN(ターボムイン)セッティングの方法 走行動画
デメリット
他のローラー台よりも多少高価であること、またその安定性や静音性のために非常にローラー台本体の
重量が重いということです。
使用中のスペースは固定ローラーとさほど変わりませんが、収納性にはあまり優れないため、
専用のスペースを確保できる方向けでもあります。
おすすめダイレクトドライブ式ローラー台
ELITE(エリート) VOLANO (ヴォラーノ) ダイレクトドライブ
上記はダイレクトドライブの中でも、小型化されており、静粛性にも特化したモデルです。
三本ローラー
もっとも古典的なローラー台です。前輪・後輪のどちらも固定せずに、自由に動く3本のローラーの上に
乗るタイプのローラー台です。ホイールのジャイロ効果で車体を安定させます。
何の支えもなく乗ることになるので、もっともバランス能力が問われるタイプのローラー台です。
まっすぐ走らなければ転んでしまうので、中級者以上向けのローラー台だともいえます。
メリット
自由に回転するローラーの上を走ることになるので、タイヤはあまり摩耗しません。
普段走っている状態の自転車でそのまま練習ができるので、ローラー台用のタイヤやカセットスプロケットなどを用意する必要もありません。
もっともバランスを要求される反面、もっとも実際に走っている感覚に近いローラー台でもあるので、飽きにくいです。
また自転車を走らせる感覚も同時に養うことができます。
デメリット
負荷は固定ローラーや後述のハイブリッドローラーほどかけることはできませんが、負荷装置つきの製品もあります。
静音性はあまり高くありませんが、負荷装置を使用することで抑えることができます。
固定ローラー台と比較すると静粛性はかなり劣ります。音のレベルとしては掃除機ぐらいの音がします。
収納性は製品によってさまざまで、完全にバラバラにして非常にコンパクトにできるものもありますが、
固定ローラーほどコンパクトにはできません。
難しいイメージのある3本ローラー台ですが、コツをつかめば簡単に乗ることができます。
3本ローラー台の乗り方はこちら
ハイブリッドローラー
固定ローラーと三本ローラーを合わせたようなローラー台です。
前輪を外し、フォークをクイックでローラー台に固定しますが、後輪は三本ローラーのようにそのまま使えます。
前側は固定されますが、後ろ側は自由に動きます。そのため、転倒する心配は少ないものの、ある程度
まっすぐ走らせる意識をもつ必要があります。またその構造上、実走感は三本ローラー並なので飽きづらいです。
収納性はかなり優れているので、普段保管しておく際にも困りません。
メリット
幅広い用途で使うことができます。
もがき練習も行うことができ、後輪が固定されていないため、ペダリングの練習、包括的なライディング技術を磨くことができます。
三本ローラーと固定ローラーの良いところを持ち合わせているので、今もっとも多くの人におススメできるタイプのローラー台だといえます。
デメリット
固定と3本ローラー台のいいとこどりをしたモデルではありますが、
固定ローラー台よりは高強度のトレーニングはできない、または3本ローラー台ほどはペダリングやライディングスキルアップの練習はできないというどっち付かずであるという一面もあります。
高強度のトレーニングを集中して行いたい、ペダリングスキルをもっと磨きたいなど目的がしっかり決まっている方にはあまり向かないモデルかもしれません。
また、流行りのzwiftに完全対応、負荷自動調整などの最先端の機能を備えたモデルはまだ出ていません。
MINOURA(ミノウラ、箕浦) FG540 LiveRide Hybrid Roller
自転車のきゅうべえではローラー台のレンタルもしています。実際の使用環境で音の大きさ等を確認することができます。
投稿者情報:mechanic
京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。
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