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【初心者必読】購入後のメンテナンス(1週間後・1ヶ月後・半年後)

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投稿者:mechanic

【初心者必読】購入後のメンテナンス(1週間後・1ヶ月後・半年後)

目次

■1週間後に点検・メンテナンスしておくと良い箇所

スポーツ自転車は、細いタイヤや高精度な部品を使用することによって
シティサイクルよりも快適に速く走れることができます。
しかし、そんな自転車でもメンテナンスをしなければ購入後の性能を維持できません。
また、思わぬ事故を招く場合もあります。
安全・快適に走行するために必要な作業でもあるので、ぜひチェックしてください。

スポーツ自転車を購入した後、1週間後、1ヶ月後、また半年後にチェックしたほうが良い
項目をまとめました。

自分の自転車を自らメンテナンスすることで、より愛着が湧くことでしょう。

 

 

 

□伸びたワイヤーを張る(ブレーキ、シフトケーブル)

◇自転車のブレーキ、変速は、金属製のワイヤーを引っ張ることで行っています。
ワイヤーが伸びてしまうと、ブレーキであれば効きが悪く感じたり、
変速であれば上手くギアが変わらないなどのトラブルを引き起こします。

 

ここではアジャスターによる簡易的な調整方法を紹介します。
アジャスターは通常、時計回りに動かせばワイヤーが緩み、反時計回りに回せば
ワイヤーを張ることができます。

☆ペットボトルとは逆、と覚えておくといいかもしれません。

 

1.アジャスターを回す

ブレーキの効きが悪い場合はワイヤーを張り、効きすぎる場合は緩めましょう。

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変速できないという場合にはワイヤーを張り、1回の変速で2段変速してしまうという場合には
ワイヤーを緩めてください。

アジャスターadjust

☆より詳しい説明をこちらの記事で行っています。併せて参考にしてみてください。

 

 

 

 

・チェーンの汚れを拭き取り、注油をする

◇チェーンが汚れていると、変速性能が落ちるだけでなく、異音や
パーツの寿命を短くなっていきます。

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汚れたチェーンは布で拭くなどし、チェーンオイルを挿して油分を補充しましょう。
画像はチェーン洗浄専用のツールです。新品のように綺麗にできます。

☆チェーンは自転車用のケミカルを使用することでより綺麗にできます。
こちらの記事で紹介しています。

・空気を入れる

◇スポーツ自転車の空気はすぐに抜けてしまうので、乗車前には毎回確認しましょう。
適切な空気圧が保たれていないと、パンクをしやすくなったり、走行性能が落ちます。

スポーツ自転車のチューブには、ママチャリとは違う”仏式(フレンチバルブ)”
という規格が使われています。適切なポンプを用いて、空気を入れてください。

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☆↓こちらの記事で、より詳しく規格などについても説明しています。↓

スポーツバイクの空気の入れ方

 

・ハンドル周りのがたつきを確認する

◇ハンドルの緩みやガタつきは、大事故を起こしかねません。
ネジやボルトが緩んでいないか、圧力の掛かるべき箇所に圧力がかかっているか
などを確認してください。

ハンドルを持ち上げ、地面に落とすことでガタつきや異音をチェックします。

ヘッドの緩み

クイックリリースの緩み

詳しい解説はこちら。

 

 

■1ヶ月後に点検・メンテナンスをしておくと良い箇所

☆そろそろスポーツ自転車の挙動にも慣れてきて、自転車と共にある生活を
楽しんでおられる頃合いだと思います。少しずつメンテナンスしていきましょう。

☆1週間後にしたメンテナンス

上述した”1週間後に点検・メンテナンスしておくと良い箇所“も行ってください。
また1度すればいいというものではなく、自転車に乗るときは毎週行ってください。

☆自転車を綺麗にする

◇自転車は結構すぐに汚れてしまいます。特にギア周りや、ハンドルなどは汚れやすいです。
自転車を綺麗にすることで、スムーズな走行性能を維持するだけでなく、
パーツやフレームの劣化を防ぐことができます。

クリーナーを使ってのメンテナンスはこちら

 

 

■半年後に点検・メンテナンスをしておくと良い箇所

・タイヤの摩耗をチェックする

◇タイヤは走れば走るほど摩耗していきます。パンクしやすくなったり、グリップ力が低下して
砂や鉄板などで滑りやすくなります。

タイヤの摩耗チェックはこちら

タイヤの選び方についても紹介・解説しています。

 

・ねじ・ボルト類の緩みをチェックする

◇ネジやボルトは緩むことはあっても勝手に締まることはありません。
シートポスト、ステム、ハンドルのボルトなど、緩みがないか確認をしましょう。
締めすぎるのも、緩みすぎているのも、パーツの破損などを招きます。
ボルトやネジにはどれぐらいの力で締めればいいのか、という”トルク指定”があります。

自転車のネジの取り扱いについてより詳しく解説しています。


 

☆チェック箇所

・シートポスト … 緩みすぎはサドルが下がってきます。締めすぎはパーツの破損を招きます。
・ステム     … 緩みすぎ・緩みすぎともに、ハンドルが外れてしまうなど非常に危険です。
・ハンドル   … ハンドルの長さが左右で違ったり、握りづらくなったり、破損します。
・ブレーキ    …  しっかりと確実にブレーキングするためにチェックしましょう。
・ワイヤー   … ワイヤーの緩みは、ブレーキが効かなくなったり巻き込んだりして危険です。


 

☆締め付けトルクが管理できるトルクレンチもお勧めです。(カーボンパーツには必須です。)
トルクレンチの扱い方
自転車各部ねじの締め方

・ホイールの振れを確認する

◇自転車を持ち上げて、ホイールを空転させてみてください。
左右や上下にホイールがズレていませんか?これを振れといいます。
ホイールの触れは、簡単に言えばネジの緩みによって引き起こされます。
ホイールが振れていると、まっすぐ進まないだけでなく、強度が下がったり
ブレーキが適切にできなくなったりします。
振れは放っておくと、どんどんひどくなっていきます。
ホイールの振れは、早期発見が重要です。チェックしておきましょう。

・消耗品の消耗具合を確認する

☆自転車の部品やパーツは、使っているうちに汚れ、性能が低下していきます。
消耗具合を確認し、消耗が激しいようであれば、交換しましょう。


☆チェック箇所☆

・バーテープ、グリップ
・チェーン
・ブレーキシュー
・各種ワイヤー



ブレーキワイヤー交換(キャリパーブレーキ)

バーテープの交換のやり方はこちら

 各所のメンテナンス方法はこちら

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乗車前の点検(スポーツ自転車編) 後編

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投稿者情報:mechanic

京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。

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