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自転車から異音がするときは(異音からトラブルを推測する)【2016/1…

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投稿者:mechanic

自転車から異音がするときは(異音からトラブルを推測する)【2016/11/21追記】

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BB30

自転車に乗っていると、車体から変な音が聞こえてくることがあります。これらの異音は、自転車からの故障のサインかもしれませんし、耳障りな騒音源でもあります。異音対策はプロショップでも解決に至らないこともある、扱いの難しいトラブルです。

また、どこから異音が発生しているのか特定がとても困難です。異音が自転車のフレーム内で反響して、発生個所とは異なる別場所から聞こえることがあります。この場合、異音が聞こえてくる個所をいくら探ってみても、発生個所は別の場所なので、異音を解消することができません。そのため、異音の原因は、音のパターンや、異音が発生する動作で特定していきます。また、一つ一つ原因をつぶしていかないとならない場合もあります。

今回は、実際にあった異音トラブルと、その原因を集めてみました。音が止まらない場合は、プロによるチェックを受けられることをお勧めします。

~ペダリング中の異音~編

ペダリング中、何かがこすれる音がする。

原因:靴がクランクにあたっていた・キーホルダーが揺れていた

「そんな馬鹿な…」と思ってしまう原因ですが、意外と多い異音源です。別の人が乗ると異音がなくなり、他のパーツに一切異常がない場合これがあり得ます。

トルク(ペダルに力)をかけると異音がする

「ギシギシ」ときしみ音がする。

原因:BB(クランクの軸受け部分)が寿命・シートポストのグリス切れ・ペダルの軸受けが痛んでいた・ヘッドパーツ(フォークの軸受け)が痛んでいた・ステム、ハンドル不良

軸受けが痛んでいるときに起こりやすいです。経験者やプロでも、考えられる原因を一つずつ潰していかないと、なかなか正しい原因にたどりつけない、難しい異音です。

●ダンシング(立ちこぎ)すると音が止む場合、シートポスト、サドルまわりが怪しいです。シートポストのグリス切れが考えられます。またサドルレールとヤグラの結合部から音が発生する場合があります。この場合もその部分をグリスアップすると止まる場合があります。

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●ハンドルに荷重をかけると音がする場合は、ステムとハンドルの結合部、フォークコラムとステムの結合部から音が発生している可能性があります。

痛んだBB。異音の原因の一つ

痛んだBB。異音の原因の一つ

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ペダルの軸から異音が発生する場合があります。グリス切れ、ガタが出ている等が考えられます。まずはペダルを一度外してねじ切り部分をグリスアップしてみましょう。それでも収まらない場合は、ペダル軸のベアリングのグリスアップやペダルの交換をおすすめします。

「キンキン」と高音の金属音がする。

トルクをかけて金属音がする場合スポークのクロス部分から音が発生している可能性があります。スポークのテンションが緩くなり、クロスしているスポークが擦れているので、スポークを締め直しスポークテンションを上げてみましょう。

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変速すると、「ジャラジャラ」と音がして変速が決まるまで時間がかかる。

原因:変速ワイヤーが伸びていた・リアエンド(後ろ変速機の取り付け部分)変形・チェーンの寿命・スプロケット(後ろギア)の寿命、固定不良・変速レバーの寿命

リアエンドは、転倒などでリアディレイラーに力がかかると比較的簡単に変形します。急に調子が悪くなった場合や、いくら調整してもうまくいかない場合はこれが原因のことが多いです。また、チェーンは使えば使うほど変速性能が低下し、寿命がきたチェーンを長く使うと、スプロケットも急速に摩耗していきます。

強く踏むと、「ガコッ」と少し空転するように感じる。

原因:チェーン、スプロケット、チェーンリング(前ギア)の寿命

チェーンが寿命を迎えると、他の駆動パーツを巻き込んで摩耗し、最終的にはチェーンがまともに引っ掛からなくなります。これが原因で横転された方もいましたので、必ずプロによる点検を受けてください。

~空走中(ペダリングを止めて走行中)の異音~編

空走中、「シュッ」と擦れる音がする。

原因:ホイールが振れて(変形し、波打って)いた・タイヤが破損し、異常に膨らんでいる箇所があった・ブレーキが調整不良で、シューがリムに当たりっぱなしだった・(ディスクブレーキ限定)ローターが歪んでいた

ホイールは、使っているうちにきれいな真円状ではなくなってきます。こうなると、ブレーキシューが定期的にリムに当たり、擦れた音がします。また、タイヤにこぶ状の膨らみができて、それがフレームに当たっている場合もあります。大変危険な状態なので、すぐにタイヤを交換してください。ディスクブレーキ搭載車の場合、利用するに従ってローターが変形し、音が出ることがあります。設計によっては、この異音は回避できないことがあります。

ブレーキをかけると音がする

●一般車でよくなるような「キー」という音がする

原因:ブレーキシューがなくなっていた・シューとリムの相性が悪かった・(ディスクブレーキ)馴染みが出て、性能を発揮できるようになった、またはリムかシューに油分が付着した。

シューがなくなると、メタルブレーキと呼ばれる、制動できない大変危険な状態になります。シューは無くなる前に交換しましょう。油分が付いている場合はリムとシューをディグリーザーをしみこませた布で拭き上げましょう。また、シューやセッティングによってはどうしても音がすることがあります。ディスクブレーキの場合-とくに高級機種の場合-は、ブレーキングを繰り返し、十分に性能が発揮できるようになる(「馴染みが出る」という)と、製品によりますが、大きな音がすることがあります。

●「ガリガリ」等削れているような音がする。

シューにガラス、小石、金属片が刺さって、ブレーキをかけるたびにリムを削っている可能性があります。一度シューに何か刺さってないかチェックしましょう。

また逆にリムがささくれて、シューを削っている場合があります。この場合はリムに目の細かい紙やすりでブレーキ面を滑らかにしましょう。

空走中、「バキバキ・ピキピキ」と音がする

原因:ハブが破損している・フレームが痛んでいる・ホイールのスポークが緩んでいる・スポーク交差部分が傷んでいる

比較的危険な異音で、安全に走行できなくなる可能性が高いです。速やかに点検されることをお勧めします。

新車で、手組ホイール(スポーク本数が32、36本のホイール)が使われている場合、初期のなじみが完全に取れてスポークの張りが緩くなると起こる場合もあります。この場合、「整備台の上では音がしないのに、乗っているとペダリングしなくても音が出る」状態になります。スポークの増し締めとフレ取りを行い、念のためスポーク交差点やハブとスポークの接触点に水に強いグリスを少量塗ってなじませ、汚れ防止のためはみ出したグリスをふき取ると改善する場合があります。

これらはあくまで一例です。まれにフレーム・フォークが破損して異音が生じていることもありますので、繰り返しになりますが、原因が特定できない場合はプロによる点検をお勧めします。

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mechanic

投稿者情報:mechanic

京都のサイクルショップ自転車のQBEI(きゅうべえ)が自転車メンテナンス全般に関して綴ったブログ。ネジの締め方からカーボンバイクの扱い、電動DURA-ACEまで、バイシクルメンテナンス・自転車の扱い方を幅広く掲載。

質問・コメント一覧

  • 2016/07/01 - mechanic

    渡邉京介 様

    お問合せありがとうございます。
    カーボンフレームや大径パイプのアルミフレームは、「このあたりから音がしている」ように聞こえても、実は違うところから音が発生して反響しているということがよくあります。
    ベアリングの音かもしれませんし、ヘッドチューブやフォークの亀裂、きしみかもれませんし、
    ハンドルや、もっと後ろの方から音がしている可能性もございます。
    お近くの自転車店に診てもらうことをおすすめいたします。

  • 2016/07/29 - にゃにゃしさん

    ロードバイクなのですが、
    チャリこいでたら
    後輪のブレーキをつかうとき、
    レバーをひくと、キュキュって
    音がなってることに気がつきました

    シューではなく、おそらく
    ブレーキのパーツのシューをつけるやつの
    前側と後側がネジで止まってる部分で
    擦れているようです。
    歪んでるのでしょうか?
    あぶらさせばいいのですか?

  • 2016/08/20 - mechanic

    にゃにゃしさん 様

    お答えが遅くなりまして申し訳ございません。
    ブレーキアーチの右アームと左アームとの間にガタがなければ、両アームの合わせ目に少量オイルをさしてみてください。
    ただし、ブレーキシュー(ゴム)やタイヤ、リムには垂れないようご注意ください。
    そのあと余分なオイルはふき取って、レバーを数回握って音を確認してみてください。

  • 2016/09/22 - 遠藤 和弘

    クロスバイクの後輪、フリーハブ付近からゴトゴト、ガタガタと音がします
    ただ、ペダルをこいでいるときはしません。
    ベアリングかと考え確認しましたが異常なく、グリスアップして試乗確認しましたが変わらず。
    タイヤを取り付けたり状態で、タイヤを左右に動かすと動き幅が若干大きいかなと感じます
    以上のことからフリーハブが原因なんでしょうか
    フリーハブの場合、終了、交換できるのでしょうか
    よろしくお願いします

  • 2016/09/25 - mechanic

    遠藤 和弘様
    ご返事遅くなりまして申し訳ございません。
    フリーボディーの内側に付いていますハブの爪の部分が錆びている可能性がございます。
    この爪は、ホイール側についています、ギザギザの部分にハブの爪を引っ掛けてリアタイヤを動かしています。
    ペダルを漕がずに、タイヤだけ回っている状態ですと通常タイヤが進んでいる方とは逆になるため、爪がギザギザの部分に引っかかることはありません。
    ただ爪が錆びていますと、爪とギザギザの部分が供回りしていまい音が出ている可能性がございます。
    こちらの場合ですと、爪の錆をとっていただけましたら音が消える場合があります。
    その場合、フリーボディーを交換せずに済みます。
    ご確認くださいませ。

  • 2016/10/03 - 前田空

    ロードバイクに乗っているんですがフロントか自分の真下あたりから音がするのですが何が原因でしょうか?
    カチッカチッッという音です

  • 2016/10/04 - mechanic

    前田空 様

    お問合せありがとうございます。

    お尋ねの件ですが、自転車は多くの部品の組み合わせでできておりますので、組み付け部のネジがゆるむことが多々ございます。
    増し締めで治る場合もあれば、ベアリング部にガタが出て、破損につながる場合もございます。

    実際には見てみないとなかなか原因をさぐることは難しいのですが、ペダル、クランク、ハンガー(ボトムブラケット)など、そのほかにもフレームに反響して予想外の箇所、たとえばハンドルやステムのはめ合わせ部分、シートカラー、後スプロケットのフリーボディ、チェーンなどから音鳴りしているケースもあります。

    ネジで固定されている部分は増し締めをする、またはグリスをさしなおして再度組み付け直す、という方法になります。
    はめ合わせている部分ですと、その隙間にグリスをさして締めなおします。
    (カーボン製品の場合はグリスではなくファイバーグリップなどの滑り止めを塗ります)

    また、カチッカチッという感じとは異なりますが、フロントの変速機にチェーンが当たって音が鳴るケースもあります。
    特にトップギアの場合、こいでいるときに高い負荷がかかるためチェーンリングがしなって、上に載っているチェーンが振られ、変速機に周期的に当たるといううようなケースはたいていの場合問題はありません。
    または、変速レバーにトリムという変速機位置を微妙に調整できる機能のついているものですと、レバー操作で直ることがあります。
    または、変速ワイヤーが伸びて変速機の位置ずれが生じたために、以前は音鳴りしなかった位置で音が鳴るケースもあります。この場合は変速ワイヤーを張ってやれば直ります。

    放っておくと部品の摩耗や破損につながるケースもありますので、もし原因が発見できなかった場合は、早めにお近くのスポーツ自転車店に見てもらってください。

  • 2016/10/18 - 清水優人

    クロスバイクのペダルを漕いでいると、ピキピキ響いてるような音がするので、シートポストにグリスを塗り直してみても異音が止まないです。以前BBの軸受けのネジ山をなめてしまい、そして無理やりいれようとしてフレームからバキッと音をさせてしまいました。その後自転車店に持っていき、ネジ山を切りなおしてもらい乗っている状況です。原因は軸受けの寿命なのですか?

  • 2016/10/20 - mechanic

    清水 様
    お問合せありがとうございます。

    お尋ねの件ですが、
    以前BBの軸受けのネジ山をなめてしまったのを修正したことがあるようですと、そこが原因という可能性はあると思います。
    該当のBB部品を増し締めしてみてください。
    それから、クランクもしっかり締めてください。
    そのほかではペダルの取り付けネジも増し締めをし、念のためシートカラーもいったん外して、裏側に薄くグリスを薄く塗ってはめ戻してみてください。

    なお、BBがカートリッジタイプでない旧式タイプの場合は、BBカップにベアリングによる削れがないかもチェックしてみてください。
    削れがあった場合は、一式交換が必要です。

    よろしくお願い致します。

  • 2016/10/20 - 矢野漱吾

    こんばんは。
    買ってから一年程経つ6段変速式のシティサイクルに乗っているのですが、最近特に上り坂の時に、ペダルの近くからペキペキという音が聞こえてきたのです。非常に気になり不安になっているのですが、改善するための方法はありますか?

  • 2016/10/21 - mechanic

    矢野 様
    お問合せありがとうございます。

    漕いでいる時にペダル近くから振動や異音がする場合は、ペダル、クランク、ボトムブラケットのゆるみがまず疑われます。

    左ペダルのペダル軸にペダルレンチまたは薄めの15mmスパナをかませ、クランクをまわしてちょうどスパナが時計の短針でいう10時か11時くらいの位置で、ぐっと増し締めしてみてください。(締める方向は、左ペダルの場合、反時計回りです)
    右ペダルの場合は、ちょうどスパナが時計の短針でいう1時か2時くらいの位置で、ぐっと増し締めしてみてください。(締める方向は、右ペダルの場合、時計回りです)
    もしそれで少しまだ締まったようであれば、試乗してみて音鳴りが消えたかどうかチェックしてみてください。
    締めすぎにはご注意ください。

    その次に、左右クランクの取付けねじが緩んでないかのチェックをしてみてください。
    クランクのキャップをマイナスドライバーなどでこじて外し、中に見えるボルトの頭にレンチをかまし、時計回りに増し締めしてみてください。(ここは左右とも同じ向きです)
    たいてはここは14mmのボックスレンチか、8mmの六角レンチを使うことが多いです。

    それでも音が消えないようですと、次はボトムブラケットをチェックします。
    クランクの、先に締めてみたボルトを外して、左右クランクを外します。
    クランクを外すにはコッタレス抜きを使いますが、まずはコッタレス抜きの中軸をめいっぱい手前に緩めておいて、工具外側の部分をクランクのネジ穴にはめ込んでいきます。(この作業中に中軸がボトムブラケットのシャフトに当っていると、クランクのネジが潰れて抜けなくなります。そのため先に工具の中軸をゆるめておくわけです)
    工具外側の部分が奥までしっかりはまったのを確認しましたら、次に工具中軸を締め込んでいきます。
    すると中軸がボトムブラケットを押すので、クランクの圧入が外れて、クランクが抜けてきます。

    左右ともクランクを外せたら、ボトムブラケットの左右のカップをはずし、カップや玉押し、ベアリングに削れがないかチェックします。
    削れがあれば、削れている部品、あるいは程度によってはすべてを交換します。
    クランクを再組付する際は、念のためボトムブラケットとの嵌合部に再度薄くグリスを塗ってから組み付けてください。

    組み付けが終わったら、再度試乗して、音鳴りが消えたかどうかチェックしてみてください。

    上の作業に自信がない場合や、工具類を持っておられない場合は、お近くのスポーツ自転車取扱店に点検を依頼されるとよいと思います。

  • 2016/10/23 - 丸山

    1年程ロードバイクに乗っているのですが、最近速度をはやめるとキュイっキュイっと規則的にかん高い音がするようになってしまいました
    なにかが擦れているのかと思ってフロント部分をいろいろいじっているのですが音が消えません
    チェックしたほうがいい部分や交換が必要な可能性についてご指導いただければと思います
    よろしくお願いします

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