cervelo(サーベロ)2012年モデルS5
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cervelo(サーベロ)2012年モデルS5
先日、大阪で行われたcervelo(サーベロ)2012年先行モデルS5の展示会に行ってまいりました。
ツールでも大活躍のcervelo(サーベロ)の最新モデル
1996年以来、エアロロードバイクを制作し続けるサーヴェロの最新モデル。
そう、ツールドフランスでもガーミン・サーヴェロの第2ステージのチームTTでの勝利から始まり、トル・フースホフト(ノルウェー)が第8ステージまでマイヨジョーヌを守り、さらに超級山岳を含む第13ステージでも勝利、第16ステージではゴールスプリントでの勝利と、TT、ヒルクライム、スプリントと大活躍したバイクですから、その性能は語らずともです。
あ、いや、せっかくなんで語らせていただかないと続きません。
cervelo(サーベロ)S5の特徴
このバイクの特徴は、やはり、風洞実験で作りこまれたエアロ性能ですよね
ダウンチューブとフロントタイヤの隙間が普通のロードバイクの半分以下と言った感じでしょうか。(実測はしてないので、見た感じ)
ダウンチューブを下側にオフセットする為に、ヘッドチューブを下方向に伸ばし、フロントフォークのクラウン部分もそのためにデザインされています。
ボトルケージ取り付け部分もフラットな形状にすることで、ボトルを取り付けたときに空気抵抗が低減するように意図されて設計されてます。
また、低重心化を実現するために、ボトルケージ取り付けボルトが、通常よりBBに近いところに位置しております。
そして、ダウンチューブにもボトルケージを取り付けた際は、干渉を避けるために高い位置にも取り付け出来るように、ボトルケージ台座のネジ穴は通常2か所のところ、このバイクには3か所あります。
エアロダイナミクス効果を狙ったワイヤー内蔵処理。
電動コンポ―ネントDi2にも対応しており、全てのケーブルを内蔵処理できます。
リアディレーラーも、もちろんです。
BB裏のケーブルルーティングもスムーズは設計で、空気抵抗低減とともに軽快なシフトフィールに貢献する形状となっております。
もちろん、Di2のバッテリー台座も左チェーンステー下に装備されております。電動コンポーネントとの相性はバッチリ。
左右非対称のBBrightを採用。
BBシェルを反ドライブ側に11mmワイド化して、チェーンステー、シートチューブ、ダウンチューブとの集合部分を大口径化し、フレーム全体の剛性を向上しております。
BBrightによりオーバーサイズ化されたチェーンステーは左右非対称。
パワー伝達率は著しくアップしております。
シートチューブより横に張り出した形状は、リヤブレーキ本体の前方を隠すように意識して設計され、ブレーキキャリパー周辺の空気の流れをとと乗れる効果があります。
Pシリーズの開発によって培われたテクノロジーのフィードバックです。
トップチューブの上面から六角レンチでアクセスするクランプは、一般的な後部から締め付けるタイプなどとは異なり、 シートクランプ部分もよりスリムな翼状形状にすることができ、エアロ性能を向上しています。
cervelo(サーベロ)S5のスペック・ラインナップ
トップモデルのS5 VWD、VWDはVroomenWhiteDesignの頭文字をとったもの。さすがに自信を感じるネーミングです。残念ながら、今回はサンプルが間に合わなかったとのことで、現物を見ることはできませんでした。
次にS5 Team、写真の黒いフレームです。
実は、プロチームに供給されているのが、このS5 Teamスペックのモデル。って、セカンドグレードでツールで勝利できるんです!!
そして、末弟のS5、写真の白いフレームです。
上位機種との違いはカーボン素材と、その積層によるグレード差です。
ただ、セカンドグレードでさえ、ツールで勝てるのですから、ほとんどの人には、どのグレードでも十分に魅力なのではないかと思います。
まだ、トップグレードのS5 VWDの重量はVWDだと990g(サイズ54)!普通の(?)ロードバイクなら、軽量フレームとして、それ程驚く数値ではありませんが、エアロ形状のバイクでこの重量はビックリ。
現段階で、メーカーから詳細なスペックは公表されておりませんが、輸入代理店の方の予想では約500位のプリプレグ(=樹脂を含浸させたカーボンシート材料)を積層し作られているのではないか。とのお話でした。
えーっと、分かり易く言うと、フレームの型、つまり巨大な鯛焼き器みたいな「型」に、生八つ橋のような素材を500枚、それも、八つ橋を重ねる方向を1枚1枚方向を考えながら、そして場所によって種類、枚数を調整しながら、重ねて、それで、焼き上げて鯛焼き。。。いやフレームを完成させるわけです。
およそ、その手間と、設計の大変さがお分かり頂けるかと。。。
セカンドグレードのS5 Teamは1299g(サイズ54輸入代理店実測値)ですから、こちらはエアロ形状のロードバイクとしては、まあ、標準的。
こちらは約200のプリプレグから構成され、各部の積層の最適化により、剛性のバランスをとっているとの事です。
フロントフォークの重量は376gとこれも軽量です。
まあ、最近のロードバイクの場合、そこそこの軽量パーツで組めば、プロレースなら重りを積まなければいけないくらいですからねぇ。。。
あと、cervelo(サーベロ)のバイクに関しては、何れのモデルも特に、「○○社のカーボン 」とか「△△t(トン)のグレードを使っている」といったアナウンスはされておりません。
これには理由があって、実は4社のカーボンを混合して使用しているということです。
各部位に対して、最適な素材を最適な積層方向によりフレームが制作されているというので、本当に性能を第1に考えて作られているのだなと思いました。
Cervelo S5 VWD
- フレームセット¥680,000-
- SRAM RED完成車¥870,000-
- Shimano Dura-Ace Di2完成車¥1,000,000-
Cervelo S5 Team
- フレームセット¥460,000-
- Shimano Ultegra完成車¥580,000-
- Shimano Ultegra Di2完成車¥690,000-
- SRAM RED Special Edition完成車¥880,000-
Cervelo S5
- フレームセット¥360,000-
- Sram Rival完成車¥480,000-
Cervelo(サーヴェロ)S5のジオメトリー
※S5のヘッドチューブはRシリーズよりも6mm長く設計されています。これはS5のフォークのアクスルークラウン間が6mm短いためです。
cervelo(サーベロ)S5のフォトアルバム
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投稿者情報:matsumoto