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第32回★重量バランス

投稿者:DJ GALAPA

第32回★重量バランス

みなさんこんにちは!DJがらぱです。
花粉がさらにホンカクテキですね・・・。
ハンパない鼻水と一時たりとも目薬を離せない目を抱えつつ、外に出るがらぱです(苦笑)

さて、前に、自転車をめぐる法律、条令のお話をしましたが、そのときに話題にしていた「子供を二人乗せるのは駄目」というものが、どうやら見直されそうですね。

確かに子供の少ないことが話題になっている昨今、そんなことでは2人以上の子供を育てることが難しくなるじゃないか!というようなことについては、頭ごなしに駄目、とやってしまったのではうまくない、ですね。

実際、私の周りでも、前と後ろに子供を乗せて自転車で送迎、というのはごくごく当たり前の光景。
私自身は結果的にやらなかったのですが、もし、車で行動していなかったら、やっていたでしょうし。

ただ、何回か、自転車に乗って子供二人とともに移動したことはあります。
どうしたか、といえば、前に子供を一人乗せ、もうひとりをおんぶして乗ったのです。
まだ下の子が小さかったということもありますが、これは案外いけました。
ただ、ずっしりとオシリに重量がかかって翌日オシリが痛くて大変でしたが(苦笑)

でも、このときにもやはり「怖いなあ」と思うことは道を走っていて何回もありました。
その理由は「前に子供を乗せていること」が原因だと思われる現象だったのですが、どういうふうになるか、想像がつくでしょうか。

それは、前荷重になっていることだと思われる現象なのですが、カーブを曲がるときに、想像以上に切れ込んでいく感覚でぐぐぐっと持っていかれそうになってしまう、いわゆるオーバーステアという現象です。

逆に後ろが重いとなかなか曲がってくれないアンダーステアになるのですが、これはあまり怖くない。

実際に前かごにかなり重い荷物を乗せてみればわかりますが、この切れ込む感覚はかなり怖いです。

子供を前に乗せているときも同じことで、重心の高い位置に重いものを乗せていると、想像以上に曲がっていってしまうことになります。

本当は子供を乗せるなら(成長の具合から言ってもしっかりして安心できるくらいの年齢になっていることもあるので)後ろに乗せるほうが、自転車の取り回しからいっても安心安全だといえます。
子供乗せのつくりも、どちらかというと前乗せは簡単なものが多く、後ろ乗せのほうがしっかりしている印象を受けます。

だから前に乗せることを前提とした子供乗せの作りつけているタイプの自転車はできるだけ重心を低くして、ハンドルの上に子供を乗せる(そのほうが、ハンドルの回転する中心で回るので持っていかれにくい)ように設計されているといえます。
決してガニマタ走りをしないためだけではないわけです。

もうすでに子供を2人乗せて安全なように、といくつかの自転車が設計されているようですが、できるだけ後ろ荷重になるように、安定するように、ということが考えられていることがわかります。

子供を乗せるときばかりでなく、荷物を乗せるときも、できるだけ重量配分を考えないと、思わぬオーバーステア、アンダーステアで怖い思いをすることもありますから、子供を乗せる話だから関係ない、と思わずに、自転車に安全に乗るための話として議論されていって欲しいなあ、などと思うのでした。

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