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WAHOO ELEMNTは、GARMIN EDGEシリーズを越えるサイクルコンピ…

投稿者:mechanic

WAHOO ELEMNTは、GARMIN EDGEシリーズを越えるサイクルコンピュータなのか?

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“GPS付高機能サイクルコンピュータ”というジャンルについて考える時、どんなブランドが思いつきますか?GARMINはもちろん、CATEYEやLezyne、BrytonやSIGMAなど様々なモデルが市場にはあります。しかし、流行に敏感な人は気づいているかもしれません。「GARMINを使っている人がとても多い」ということに。

ANT+センサー対応で、GPSナビ付で、地図機能がついていて…。いつかは欲しくなる高機能サイクルコンピュータ(以下サイコン)に必要な機能はどのメーカーの製品も備えています。


しかし、設定がしづらかったり、画面が見づらい、アクセサリーが少ないなど、様々な点を鑑みるとGARMIN EDGEシリーズに行き着いた、という方も少なくないでしょう。今回ご紹介するWAHOO FITNESS ELEMNTは、そんなGARMIN一強の市場に一石を投じる存在となりそうです。

以下、スペックを始め、しばらく使用してみて感じたことなどをご紹介します。

WAHOO FITNESS ELEMNT

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アメリカのWAHOO FITNESS社がラインナップするGPS高機能サイクルコンピュータ、ELEMNT(エレメント)。

手に持った時思ったのは、「大きい」ということ。GARMIN EDGEシリーズでいうと、8xxシリーズ程度でしょうか。操作方法は、物理ボタンのみ。タッチスクリーンは採用していません。雨水に反応したり、徐々に挙動が怪しくなったり、タッチスクリーンよりは物理ボタンでしっかりと操作したい派の筆者にとっての第一印象は上々です。

スペック

重量:3.5 Oz(約99g)
サイズ:横57.5mm×縦90.5mm×高さ21.2mm
画面サイズ:2.7インチ
通信形式:Bluetooth4.0、ANT+
バッテリー:充電式リチウムイオン(連続稼働時間16時間)

重量は他社製品と比較しても同程度。小型のものよりはやや重いほどに収まっています。画面サイズは2.7インチと、地図表示や自転車上で邪魔に感じない大きさとしてベストだと感じます。液晶は白黒ですが、解像度もなかなか高いです。

通信形式はBluetooth4.0、ANT+に対応しているため、純正はもちろん、他社のセンサーでも使用することができます。

バッテリーは16時間連続使用が可能というスペックになっていますが、地図機能を使用すると10時間持つか持たないかぐらいだと感じました。

なお、充電しながらの使用が可能(!)なので、超ロングライドをする方にもオススメできます。

本体について

ボタン数は6つ。使用頻度の低い電源ボタンなどはサイドに配され、ライド中に頻繁に使用するラップ停止/一時停止ページ切り替えなどは下部に配置されており、滑り止め加工もあるため走行中にいちいち視線を落とす必要はなさそうです。
標準でアウトフロントマウントが付属しており、自転車にスッキリと取り付けることができます。心拍計、ケイデンスセンサー、スピードセンサーなどはすべてANT+で通信を行い、ペアリングは自転車への取り付け後クランクを回せば検出され可能になります(心拍計は実際に装着してください)。

スピードセンサーはマグネット+チェーンステー取付けタイプではなく、ハブに巻き付けるタイプのものが採用されており、ホイール交換時のセンサー移植がとても楽に行えます。また出っ張りなどもないので、センサーが何かに当たるということもありません。

デザインに関しても、なんとなく角の取れた丸っこくてかわいいデザインが多いGPSサイコンの中では、無骨でシックなデザインだと思います。

ソフトウェアについて

筆者は普段Garmin Edge 520を使用しています。そこでいくつか気になることがありました。中でも「小さい画面と小さいボタンで、設定するのが面倒」と思っていたのは、おそらく筆者だけではないはず。

Wahoo ELEMNTにはスマートフォン用アプリ(iPhone/Android)が無料で提供されており、乗り手の身長・体重・生年月日、走行中の表示項目やファームウェアアップデートなどすべてアプリから行えるようになっています。

特に秀逸だと感じたのは表示項目のカスタマイズです。1つの画面に最大11個のデータを表示することができ、表示する順番や項目の追加・削除などもすべてスマートフォンから行えるため、とても快適です。小さいボタンをポチポチ押して追加、削除、並び替えをする必要はなくなりました。スピード、ケイデンス、心拍数、パワー、走行距離、時間など、基本的な項目はすべて網羅しており、初めて見るものも少なくありません。

とくに”筋肉酸素“というデータ群は、ほとんどの方が初めて見るのではないでしょうか。BSXInsight、MOXY社の筋酸素量センサーに対応と記述されていますが、あいにくセンサーを持っていないので検証はできませんでした。

あらゆる項目の設定がシンプルで分かりやすいので、初めて使う方はそのままでも十分に使えますし、後々色々見たい!となったときにもしっかり応えてくれる(応えてくれすぎる)設計になっています。

走行中について

普段は基本的にスピード、距離、平均時速、走行距離など、あまり表示する項目が多くはありません。普段は地図機能も使いません。ですがWahoo ELEMNTはあまりにも色々と表示できるので、見るか分からないものも表示してしまいます。

走行中は画面の切り替え、拡大・縮小を行うことになります。
切り替えは本体右下のボタンを押すことで、順番通り(追加・削除・順入れ替え可能)に切り替わります。本体右側にある拡大縮小ボタンでは、表示項目を増やしたり減らしたりできます。例えば、普段11個のデータを表示しておいて、集中して登るときは表示項目をスピードと距離だけにする、ということも可能になります。
初期プロファイルでは、ラップデータ、ワークアウトデータ、クライム中、マップの4つが用意されており、これらを自分好みにカスタムすることができます。

ラップデータ … 直前のラップデータを表示します。走行中は見ないが休憩中に見たい、というデータを表示するのがオススメ。(最大11個)

ワークアウトデータ … 走行中に見るデータです。スピード、心拍数、ケイデンスなどペーシングに必要なデータを表示するのがオススメ。(最大11個)

クライム中 … 登りで頑張るときに見るデータです。マップを読み込ませることで、登りの勾配をチェックしながら走行できます。(最大5個)

マップ … マップを表示します。マップのみの表示や、マップ+速度の表示なども可能です。マップは拡大縮小が可能です。

それに加えて、カスタムデータフィールドを追加することができます。
完全に自分好みの画面を作ることで、必要な情報だけを表示させることができます。

走行ログの比較

センサーのレスポンスはどうか?獲得標高や距離はどう出るのか?
EDGE 520とELEMNTを両方装着し、2時間強のライドを行いました。

GARMIN EDGE 520(走行時間:2:21:29 走行距離:57.8km 獲得標高:783m)

 

WAHOO ELEMNT(走行時間:2:23:43 走行距離:58.2km 獲得標高:869m)

EDGE 520では心拍、ケイデンスも測定していましたが、比較のために省いています。こうしてみると、まったく同じ数字にならないのは分かっていましたが、多少の差はあるようです。どちらが正しいというわけではありませんが、許容範囲内かと思われます。実際、走っているときに表示されるスピードは気温は、ほとんど同じか0.2km/hほどELEMNTのほうが速く表示されているかな、という程度でした。

獲得標高については、双方ともStravaによる補正を行っています。GPSのログに関しては、まったくと言っていいほど同じでした。道の左側によりすぎているか、コーナーでやや中央よりになったかまで反映されていたので、GPS精度はほぼ一緒と考えてよさそうです。

マップ機能について

結果からいうと、ELEMNTのマップ機能は非常に優秀です。

白黒の液晶とはいえ、解像度は高く、日本語で地名まで表示し、小さな道も表示してくれます。

スゴイ!ポイント
あらかじめルートを作り読み込ませることで、ナビが可能

Stravaとの連携をすることで、Stravaで作成したルートを即時に読み込み、表示させることが可能です。しかも、右左折の際にはLEDの点灯とサウンドで方向を指示してくれます。ルートから外れた場合には赤色のLED点滅+サウンドで教えてくれ、ルートに戻った時には緑色のLEDが点灯することで通知してくれます。レスポンスもよく、わざと道を外れてしまったときにはすぐに通知が飛んできました。

正直、マップを表示することやナビ機能自体は珍しくありません。しかし、あまり右左折の情報をしっかり教えてくれなかったり、反応が遅くてルートから外れていても気づけなかったりということも起こります。カラーLEDの点滅点灯やサウンドによって、その心配は大幅に減りました。知らない道でもまったく臆せず走れるようになります。地図を見たり前をみたり、公道には危険がたくさんあります。初めて走る道などでは特に前方不注意を引き起こしかねません。地図機能に頼ろうと思ったものの、結局スマートフォンの地図アプリを使うことになった、という事態にはまずならないでしょう。

もちろん、北を常に上にするか進行方向を上にするかも選べます。

STRAVAのMyルートがすぐに使える

初めてのロングライドを計画する時、ルートラボを利用する方は多いのではないでしょうか。しかし、筆者の場合は「自転車乗りがよく通る道を優先して選んでくれる」Stravaのルート機能をよく使います。作成したルートは、その場で同期可能です。家に帰ってPCに接続し、地図データを入れるなんて面倒なことはしなくてもよくなります。地図データはあらかじめ用意されているものをダウンロードしておけば、日本全国の地図を見ることができます。普段の走行中は地図を縮小しておき、目的地に近づいたら拡大してナビに頼る、なんてことも可能です。

また、表示するルートは最後に同期した時のルートからその場選ぶことができるので、1泊2日の小旅行でルートを往路/復路で分けておくということも可能です。

気になる点

使用していれば、いくつか気になるところも出てきます。

日本語がちょっと変
ほとんど日本語の表示には問題ありませんが、ところどころで表示が崩れていたり、意味の分からない日本語になっていたりします。例えば、トレーニングを終えてデータを保存しようと停止ボタンを押した時、END RIDE ? NO/YESなら意味は分かります。しかし、日本語だと終了 乗りますか? いいえ/はい と出るため、どちらを選んでいいのか分かりません(ちなみに正解は”はい”です)。

日本語訳の質に関しては、そのうち改良されるような気もしますし、ほとんどの場合問題がないのでそのままでも良いかもしれません。もちろん、各国の言語に対応しており、ELEMNT本体から設定を変更することができます。簡単な英語ばかりなので、英語のほうがかえってわかりやすい、ということもなくはないかもしれません。

起動に時間がかかる
GARMIN EDGEの場合は、電源オフから使用再開まで約20秒かかります(データの蓄積などにより変動)。WAHOO ELEMNTの場合には、33秒かかりました。
コンビニで休憩するために一時的に電源をオフにした時などは、1分ほどかかったこともありました。

Wi-Fi接続がほぼ必須
便利なMAP機能を使うためには、Wi-FIへの接続が必須になります。また、ファームウェアアップデート、走行データの自動アップロード、コース&マップのダウンロードにも必要になります。ですので、PCに接続して同期する必要はありませんが、出先などでWi-Fi環境がないとやや不便だと感じることがあるかもしれません。

アクセサリー類が不十分
GARMIN用であれば、どこの自転車屋にでもマウントや専用アクセサリがあり、各社さまざまなパーツを出しています。まだ新鋭であるWAHOO ELEMNTには、適合するサードパーティ製アクセサリーなどのラインナップが不足しているという点もあります。しかし、どこにも記述はありませんでしたが、GARMIN用のマウントにWAHOO ELEMNTの取り付けを行うことはできました。ただし、横向きにつくこと、ごくわずかに固定力不足を感じるなど、完全な互換性があるというわけではなさそうなので、注意が必要です。

要約

良いところ
・高機能かつシンプルで使いやすい!
・煩雑な設定をスマートフォンから行え、非常にスムーズ!
・地図機能が優秀!
・普段使いからレース、ロングライドまで、あらゆる層のニーズに柔軟に応えてくれる

気になるところ
・本体・アプリケーションの日本語訳が少し怪しい?(英語設定可)
・やや起動に時間がかかる。
・Stravaとの連携にWi-Fi環境が必須。

シリアスライダー向けのエアロ仕様モデル

WAHOO ELEMNT BOLT GPS CYLE COMPUTER
商品ページはこちら
なんと、WAHOO ELEMNTからエアロ形状モデルが登場しました!!

・アウトフロントマウントは、バイクのフロント部分の空気の流れをスムーズにして空気抵抗を低減。

・BOLT(ボルト)本体の側面は、最大限に風を切ることができる形状に仕上がっています。

・本体とフロントマウントを一体化することで「画面の見やすさ」と「空気抵抗の低減」を両立したデザインになっています。

 

CFD(数値流体力学)テストでは、平均21mphの速度で40kmのタイムトライアルを行った場合、一般的なサイクルコンピュータと比較して、BOLT(ボルト)は約12.6秒もの短縮を実現しました。さらに、従来のサイコンに比べて、空気抵抗を50%以上も削減することに成功し、約1.5Wもの空気抵抗の低減効果があるという結果が出ています。

最後に

WAHOO ELEMNTは、実用に堪える製品であるということがわかりました。
特にロングライドにおいては、心強い味方となってくれること間違いなしでしょう。周りがGARMINばっかりだから被りたくない、という方にとってもベストな選択肢となるはずです。

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