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<自転車メンテナンス> カンチブレーキの調整

投稿者:mechanic

<自転車メンテナンス> カンチブレーキの調整

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カンチブレーキ

泥詰まりに強く、またロード用のブレーキレバーで動かせることから、ランドナー、シクロクロスバイクに採用されることが多いブレーキです。

カンチブレーキの構造

カンチブレーキは、ブレーキ本体、アーチワイヤー、チドリ、ブレーキシューからなります。

このブレーキは、アーチワイヤーでワイヤーの引く向きを90°曲げることで制動しています。

カンチブレーキ

カンチブレーキは調整箇所が多く、慣れない方には調整が難しい代物です。自信がない方はショップに調整を依頼してください。

片効き調整

  • 片効きとは?
  • 左右のブレーキシューとリムとの間隔は、本来同じであるべきですが、何らかの原因により片方によってしまった状態のことを指します。この状態では、片方のブレーキシューが異常に摩耗する、ブレーキシューとリムが接触し抵抗になる、などの問題が発生します。

  • 直し方
  • まずはリムの振れを見ます。「振れている」とはリムがゆがんできれいな円状でなくなったことを指します。片効き調整の前にホイールを空転させてブレーキシューとリムの間隔が場所によって変化していないか確認します。これが原因で片効きしているように見える場合があります。もし振れている場合は「振れ取り」をしますが、コツがいるのでよくわからない場合はショップに調整を依頼して下さい。

    また、まれにホイールが傾いて入っていることがあるので、ここを参考に入れ直してください。

    片効き調整ネジ

    振れていない場合は、左右のブレーキアームに付いているネジのうち、よりリムに近いほうの調整ネジを締めて、リムとシューの間隔が均等になるようにします。一部のカンチブレーキは調整ネジが片方にしか付いていない場合があります。この場合は、調整ネジが付いている側のほうがリムに近ければ締め、遠ければ緩めて調整して下さい。

ブレーキシュー調整

ブレーキシューが正しい位置にないと、十分な制動力が得られなかったり、ブレーキでタイヤを傷める危険性があります。

  • 正しい位置
  • 正しいシューの位置

    ブレーキをかけたとき、ブレーキシューがリムのブレーキあたり面(リムが平面になるよう加工されている部分)からはみ出さず、かつ平行になっていれば大丈夫です。

  • 調整
  • まずはナットを10mmスパナで緩め、ブレーキシューが自由に動くようにして下さい。

    シューの位置調整

    ブレーキをかけたとき、シューがリムに対して正しく接するよう調整します。台座は自由に動くので、ベストな位置を見つけて下さい。

    ブレーキレバーをビニールテープなどを使って軽く握った状態で固定し、シューが軽くリムに当たった状態にしておくと簡単に調整できます。

    カンチブレーキ調整時の工夫

    調整が終了したら、シューの位置がずれないように5mmアーレンキーでしっかり固定し、ナットを締めて下さい。

ブレーキレバーの遊び調整

アジャスターの扱い

アジャスターを動かすことで、ブレーキレバーの動く範囲を設定することができます。また、ブレーキシューが減ってもアジャスターで調整することで、十分な制動力を得ることができます。

アジャスターは反時計回りにまわして緩めるとワイヤーを張る方向に動きます。ブレーキシューが減ってきたらこちらの方向に回して調整します。
逆にブレーキレバーの遊びを増やしたい場合は、時計回りに回して締めこみます。

ただし、アジャスターを反時計回りにまわしすぎると、アジャスターが外れて突然ブレーキが利かなくなる可能性があるので、大きく緩めるときは十分注意して下さい。

また、ブレーキシューがなくなり、シューホルダーがリムに接触すると、「メタルブレーキ」という状態になり、ブレーキは利かず、リムは大ダメージを負います。シューはリミットラインに達する前に交換しましょう。(リミットラインはブレーキシューの側面に刻印されています)

音鳴り

ブレーキの音鳴りを小さくするには、トーインが有効です。「トーイン」とは、ブレーキシューの後ろ側を1mmほど広く開けるセッティングのことです。

しかし、ブレーキの音鳴りは、シュー、フォーク、フレームの相性によるところが大きく、組み合わせによってはどうしても取りきれない場合があります。また、トーインにするとブレーキタッチがやわらかくなる傾向があります。

ブレーキシュー交換

  • 従来型
  • ※なれていない方には難しい作業なので、自信のない方はショップに依頼して下さい。

    交換作業は片方ずつ行ったほうが楽です。

    1. ブレーキシューを取り外します
    2. シューの着脱

      10mmスパナと5mmアーレンキーでシュー取付ボルトを緩め、シューを取り外します。

      カンチブレーキのシュー固定ネジ

    3. 新しいシューを取り付けます
    4. 突き出し量

      新しいシューを、方向に気をつけながら取り付けます。突き出し量が左右等しくなるようにして下さい。

    5. シューの位置を調整します
    6. 先に解説した正しい位置になるよう調整して下さい。

    7. シューを固定します
    8. 5mmアーレンキーでシュー取付ボルトが動かないようにしっかり固定し、ナットを確実に締め付けます。

  • Vブレーキ互換型
  • このようなタイプのカンチブレーキはVブレーキと同じシューを採用しています。こちらを参考にしてシューを交換して下さい。形こそ違いますが調整方法は同じです。

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