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第19回☆シミュレーションの重要性

投稿者:山本 良介

第19回☆シミュレーションの重要性

みなさん、こんにちは。
前回からずいぶん間隔が空いてしまいました。。
4月は開幕に向けて最終合宿やなんだかんだでバタバタしていました。
いよいよシーズンインになるワールドカップ石垣島大会に出場します。
3月まではなかなか心と体が合致せずに苦しんでいましたが4月に入り気候が暖かくなるとともに心身ともに充実してきました。
何歳になっても試行錯誤の日々です。
練習方法、取り組み方や考え方、世界の競技の進化にあわせて自分も頭をフルに使って進化していかなければなりません。
世界一になる為には他の進化よりも、更に自分が進化していかなければ世界の強豪に追いつき追い越す事はできないのですからね。
試しては見直し、試しては見直しの繰り返しです。
そうやってやってきた10年以上の経験から得た今の自分が信じている練習方法や取り組み方をこれからもこの場をお借りして紹介させてもらいますね。
興味がわいた方は是非試してみてください。
僕に合う練習が全ての人に合う事は難しいですが、なにかのヒントにはなるかと思いますので、良い所は取り入れ、悪い所は切り捨てて、自分流に吸収してみてください。

さて今回は題名にしている「シミュレーションの重要性」。
4月2日から最終合宿として宮古島で合宿を行いました。
この合宿でのメイン練習は「実践練習」。
実践とはレースと同じ3種目をつなげたレース形式トレーニングです。
今回の合宿で行ったのは、スプリント(25.75km)×2セット、51.5km、スーパースプリント(S400m+B5km+R1.5km)×3セット。
練習内容も重要ですが、シーズン前にこの練習を行うにあたり最も重要なのはレースまでの時間の流れや精神面の準備です。
「シミュレーション」ですね。
やる事、確認する事は細かくたくさんあります。
●前日に寝る前のイメージトレーニング
●目覚めてからの緊張感
●食事を食べるタイミング
●ウォーミングアップの仕方
●補給食をとるタイミング
等々、確認する事項はたくさんあります。
これを大きな大会の前や開幕前にシミュレーションしておくとトラブルも無くマイペース・平常心でレースに挑める事ができます。
レース前は落ち着いているつもりでも少しのトラブルで焦ってしまい時間がなくなりペースを乱してスタート時間を迎える事がありませんか??

では僕のレース前の流れを例として書かせてもらいます。

まずは前日の就寝前にレース当日の時間の流れやレースの良いイメージをおさらいしてから就寝。
当日の食事は4時間前を目安に時間に余裕を持ってゆっくり、消化の良いものを食べる。
食事後はリラックスをしながら休憩。
ここで寝てしまうと消化の妨げになったり体がだるくなってしまう可能性があるので僕は目をつぶるぐらいまでしかしません。
休憩後にシャワーを浴びてシャキッと目を覚まします。
ここから徐々にレースモードへとスイッチオン。
シャワー後にストレッチと補強運動で最初のウォーミングアップ。
次にバイクとランのアップへ。
時間や距離は各自の目安があると思いますが、どちらの種目も刺激入れを忘れないように。
心拍を上げるとともに各種目で一度乳酸を散らしておきます。
バイク、ランのアップ後にもう一度部屋に戻り荷物の最終確認と出発前にもう一度その日のレースをイメージ。
そして会場へ移動。
会場到着後はトランジッションのセットをしながらレースの流れのシミュレーション。
スイムはどこでフィニッシュしてどこからトランジットエリアへ入りどこからバイクスタートするのかを確認。バイクからランも同様に確認。
トランジットセット後はスイムウォームアップへ。
スイムのアップでは、風向きや潮の流れを確認しながら泳ぐ。
ここでもスピードを上げて刺激を入れておきます。
スイムアップ後はスタートまでストレッチや最後のイメージトレーニングをしながら過ごします。
スタートラインに立った時に平常心で自信を持てれば最高のスタートが切れます。

僕自身も何度もレースを経験してきていますがウォーミングアップの仕方などはまだまだ試行錯誤です。
大きいレース前に新しい事を試すのはリスクがあります。
実践練習のようなトレーニングができない方も普段の練習などで色々と試してみて自分に合うものをみつけてみてください。

では僕は一足お先に?(もしかすると先に開幕された方もおられると思いますが)石垣島大会の開幕戦で精一杯挑戦してきます!
ご声援よろしくお願いします!!!

実践練習のスタート前にプレイングコーチの福井選手と入念な打ち合わせ
実践練習のスタート前にプレイングコーチの福井選手と入念な打ち合わせ

 

ビーチスタートなども何歩で入水するかなど入念なチェックが必要。
ビーチスタートなども何歩で入水するかなど入念なチェックが必要。

 

トランジッションも1秒でも短縮できるように確実に速く
トランジッションも1秒でも短縮できるように確実に速く

 

レース前やレース中の補食も普段から試してみて自分に合うものをチョイス。摂取するタイミングも重要。
レース前やレース中の補食も普段から試してみて自分に合うものをチョイス。摂取するタイミングも重要。

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投稿者情報:山本 良介

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