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この価格で高度計がわかる!? ヒルクライム向きサイコン SIGMA(シグマ) B…

投稿者:admin

この価格で高度計がわかる!? ヒルクライム向きサイコン SIGMA(シグマ) BC14.12ALTI 【サイクルコンピューター レビュー】

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昨年あたりからきゅうべえスタッフ内で良いと評判のSIGMA(シグマ)のサイクルコンピュータ。

普段はみな、サイコン、サイコンと呼ぶこれらのアイテム。

日本国内では、キャットアイという日本メーカーのものが定番で、数多くの商品ラインナップを誇ります。私もずっとキャットアイのサイコンを使用していたのですが、社内で盛り上がりを見せるSIGMA(シグマ)に興味を持ち、どんな商品があるのだろうとカタログを見たら、魅力的なモデルがありましたので、素直な感想と共に皆様にご紹介します。

まず、初めに、私がどういう自転車の乗り方をしているかを説明します。
競技などはまったくせず、毎日の通勤と休日に70km程度のサイクリングをたまにするくらいで、自動車の少ない道や、旧街道、峠などをまったり走って、美味しいものを食べて帰ってくるというのがほとんどです。自分で言うのもなんですが、気軽なサイクリングです。
自転車は、クロスバイクやツーリングバイクを所持しています。

で、私が今回紹介させていただくのが、こちらのサイコンです。
SIGMA BC14.12ALTI

BC14.12

こちらのサイコンは、輸入代理店によると、
・ワイヤータイプ
20種機能搭載
・5種類高度計表示(オートキャリブレーション機能付)
・PC取込データ管理機能(オプション使用時)
・オートスタート機能
・車載移動時の休止機能
・バックライト機能
・バッテリーチェンジバックアップ機能搭載
http://www.akiworld.co.jp/sigma/com-bc1412.html

 

「ほーほー。って、えぇ、説明これだけ?20種類の機能って何だ?」とは思いながら、
高度が測れて定価6,316円(税別)というのはお買い得だなぁというのが最初の印象。
個人的には、競技をまったくしないので、ケイデンスや心拍計は必要ありません。多機能過ぎて高価な製品は、お財布事情的にも遠慮したかったので、この程度の価格ならまぁOK。

同じような機能のキャットアイのCC-AT200Wというモデルが、現在は廃盤になっていますが、定価で15,000円くらいしたように覚えていますので、お得さは明らかです。

しかしながら、CC-AT200Wはデジテルワイヤレスで、こちらは有線式となっています。
一般的に有線式はワイヤレスに比べ、劣っているような印象で語られることが多々有りますが、ワイヤレスはワイヤレスで電池が2つ必要になったり、繋がらなくなった時に原因がわかりにくかったりしますので、シンプルに電池1つで動くのはそれはそれでいいもんです。一度取り付けてしまえば基本的には外すこともありませんし。
しかも、きゅうべえで自転車と一緒に購入いただいた方には無料で取り付けてのお届けになりますので、最初のサイコンにもいいと思いますよ!

おっと、ついついセールストークになりましたので、話をもとにもどします。。

 

 

代理店のサイト情報量が少なくてよくわからぬまま過ごしていて、ふとしたときにウチの商品ページを見てみたら、ものすごく詳しい説明文で掲載されているではありませんか!!

どんだけウチのスタッフはSIGMA好きなんだよ、と思いながらふむふむと読んでいきました。

「なるほど。いや、でもでも、やっぱり何と言ってもキャットアイですよ、オプションパーツなどで小物類も充実してるし、どうせ海外ブランドの安いサイコンなんてのものは、正確性にも欠けて、見た目だけで、壊れたらそれっきりで、小物類も取り寄せできないんでしょと。」

 

そう思ってた時期が私にもありました。

 

SIGMA大好きスタッフ山田によると、そんなこともなく、小さなパーツからでも取り寄せできるようです。(当店商品ページにアイテムの掲載がない場合は、お気軽にお問い合わせ下さいね。)
じゃ、まぁ、使ってみようかなと思って始めたSIGMAのBC14.12ALTI。

WEB上にあまり情報がなかったので、この記事がサイコン選びの参考になればと思います。

 

 

 

 

早速、パッケージ・付属品から見ていきましょう。
BC14.12
透明のケースにサイコン本体と、説明書が2種類、ワイヤードのセンサーと、マグネット、取り付けバンド、電池が入っています。

BC14.12
箱の側面には、made in Chinaのシールが。

ドイツブランドのSIGMAといえど、生産は中国・台湾のようです。
今時、あらゆるものが中国・台湾で生産されているので、この価格ならこんなものかなといったところでしょうか。

BC14.12
そしてこの説明書は、JP、中文、PT、ES、GB/US、DEで書かれている様で、日本語しか読めない私にも安心です(笑)
こちらの説明書は、おおまかに出来ることや設定項目、注意事項などが欠かれています。

 

BC14.12 BC14.12
そしてもう一つの説明書は、地図の様に折りたたまれていて、
具体的な設定方法がボタン操作とともに記されています。

しかし、こちらの説明書は、文章はなく、ほぼ図示で、設定項目名のみ日本語に対応している感じです。この説明書の方は代理店にもPDFファイルで掲載されています。
http://www.akiworld.co.jp/sigma/pdf/Manual_bc14.12-jp.pdf

 

 

これらの説明書からこのBC14.12ALTIは、
・本体にボタンが4つある。(ディスプレイ前方に2つ、後方に2つ。)
・ディスプレイ表示は3段構成で、上段は速度表示、中段に機能項目、下段にその機能項目の数値が表示される。
(上段左に、平均速度より早いか遅いかを三角形で表示するいわゆるペースアローが表示されます。)

表示できる機能項目は、走行距離、走行時間、平均速度、最高速度、積算走行距離、積算走行時間、時刻、のベーシックな7つのものに加えて、現在地の標高最大標高獲得標高積算標高気温があります。
なお、走行中は積算走行距離・積算走行時間・積算標高は自動的に非表示になり、停車時に再び表示出来るようになります。

他の機能としては、
・サービスインターバル機能
→特定の距離を走行し、自転車の点検が必要な時期が来たらお知らせしてくれる機能(初期状態では無効)。

・メモリー機能
→積算値と設定値をサイコン内蔵のメモリーチップに記憶することで、バッテリー交換時に再設定の必要がない(時刻の設定を除く)。

・バックライト機能
→夜間走行時でもディスプレイを確認できる。

・PC互換機能
→オプションのSIGMA DATA CENTERとドッキングステーションがあれば、積算値や最新値をPCに読み込むことができる。また、PCに上でサイコンの設定をすることもできる。

 

設定メニューでは、言語、単位、現在の標高、活動拠点の標高、ホイールサイズ、時刻、積算走行時間、積算走行距離、積算標高、画面コントラストの設定ができます。
言語は、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、オランダ語、ポーランド語から選べます。
単位は、KMH(キロメートル)、MPH(マイル)から選べます。
活動拠点の標高というのがなかなかのミソで、以下に説明します。基本的にはご自宅の標高になると思います。

まず、BC14.12ALTIの標高は気圧に基づいて測定されます。天候の変化は気圧に影響するため、それに従って現在の標高値も変化します。
これを補正するために参考標高を入力する必要があります。
・現在地の標高を使った補正。
・活動拠点(スタート地点)の標高を使った補正

現在地の標高を使った補正というのは、標高が分かる地点に行った時に標高をその場で入力して補正するというものです。

活動拠点の標高を使った補正というのは、予め拠点の標高を設定しておいて、スタート前にワンタッチで標高を補正する機能です。ポチポチと数字を入力する必要もなく、なかなか良さそうな機能です。

機能については、ふむふむなるほどといったところでしょうか。

 

 

 

続いて装着方法についてです。
装着方法については、説明書通りで、一般的な有線式と変わりありませんので詳しくは省略します。
2016-02-08 10.14.53 2010-01-01 00.00.00-4
ただ、キャットアイはワイヤーが2本ひとまとめになっていますが、こちらは1本です。
2本ひとまとめのコードはしっかり巻きつけると比較的キレイにみえますが、やや手間がかかります。
1本だと丁寧に巻こうが、ラフに巻こうが見た目に差が出にくいような気がします。まぁ、この辺りは好みの問題もありますので、軽く流します。

 

setting
ちなみに本体はハンドルにもステムにも取り付けられる構造になっていて好みで選ぶことができます。ただ、後述する理由により、ステムに取り付けるのが良いように感じました。

 

mg
ホイールマグネットはキャットアイの様にネジで締め込んでいくのではなく、ギュット挟む感じです。これにちょっと難儀しました。挟んだだけなのですが、慣れてないせいか、これでいいのかなといった感じです。ただ、エアロスポークにも取り付け出来そうです。

 

 

 

続いて、操作方法ですが、
BC14.12ALTIには4つの操作ボタンがあります。

b
右手前のボタンがMODE1ボタン、右奥のボタンがMODE2ボタン、
左手前がSETボタン、左奥がRESETボタンです。

MODE1ボタンを押していくと
走行距離 → 走行時間 → 平均速度 → 最高速度 → 走行距離 → ・・・
と表示が切り替わっていきます。

MODE2ボタンを押していくと
時計 → 温度 → (積算走行距離) → (積算走行時間) → (積算標高) → 現在地の標高 → 獲得標高 → 最大標高 → 時計 → ・・・
と表示が切り替わっていきます。

積算走行距離と積算走行時間、積算標高は走行中は非表示になりますので、走行中は
時計 → 温度 → 現在地の標高 → 獲得標高 → 最大標高 → 時計 → ・・・
となります。

 

実際に押してみて気付きました、キャットアイのワンボタンで、画面に対して垂直に押せるボタンの操作のしやすさ・ありがたさに。押し出すように、また、引き込むように押すボタンはどうも操作しずらいと思いました。本体がズレそうに思います。慣れの問題なのかもしれませんが。。ですので、ステムに取り付けるほうが良いかなと思います。
ただ、機能が多いのでボタンで分かれているのはありがたいです。クリックする回数を減らせますので。

他には、RESETボタンとSETボタンを同時に押せばバックライトモード。

MODE1ボタンとMODE2ボタンを同時に長押しすれば標高補正が可能です。

 

 

では走りだしてみましょう。

①まずは、自宅で標高をセットして、通勤して高度の変化をみる。

初期設定で自宅の標高を入力していましたので、出発前にMODE1ボタンとMODE2を同時押しします。
これで簡単に標高補正ができました。便利ですね。

(なお、今回高度は、国土地理院の標高がわかるWeb上の地図を利用しました。)

実際に走ってみると、ホイールに装着したマグネットに反応して現在の走行速度が表示されます。

そこでまずひとつ気づきます。
速度が更新される間隔が短い。つまり速度変化に頻繁にメーターが反応している、気がする・・。(あくまでキャットアイの入門モデルに比べればですが・・。)
より正確な数値が測れそうな気がします。
以降、サイコンのベーシックな7機能については、置いておいて、このサイコンの魅力である高度機能についてちょっと実験をしてみたのでそれをレポートします。

曇り(早朝まで雨)の日に、朝8時半に出発して、8時50分に会社に到着。
高度を見てみると、33m。実際会社の高度は30.3mのようですので、3mくらい差がありました。

そのまま一日勤務して、また計測。
スリープ中は高度が変化しませんので、出発は補正をせず33mからしてみました。
18時半頃に自宅に到着。結果32m。
実際は36mですので、4mの誤差ですね。
Image8

 

②一日サイクリングをして変化をみてみる。

晴れ(正午付近のみミゾレ混じりの小雨)の日に、朝8時半に自宅で高度補正をして、出発。
9時前に会社前到着。
高度は、33m。たまたまだと思いますが、前回と同じ結果になりました。

11時40分頃枚方市のお茶屋さんでぼた餅を買いました。
サイコンは57mの表示でした。実際は、49.3mのようです。

17時50分頃京都大学付近のとある場所に行った際は、サイコンは74mでした。実際は、63.8mのようです。

18時50分に自宅に戻った時は、33mでした。実際は36mです。

 

 

★考察★
結果として、正確な高度が表示されるわけではありませんでしたが、坂道を登れば高度が上がっていき、下れば下がっていくことは確認できました。
より正確な数値を求める場合には、もっと高価な機材に頼る必要があるかもしれませんが、相対的な一つの指標として高度があることは、サイクリングの楽しみ方を増やしてくれる要素だと思いました。
峠などで頂上まであと何キロという標識はありますが、あと何メートル登るという標識はあまりないと思います。
高度機能付きサイコンを使って、あらかじめその峠の標高を知っていれば、あとおよそ何メートル登りがあるということがわかります。例えば、長野・岐阜にまたがる乗鞍は、標高2700mありますから、休憩のたびに、「疲れた~、あと何キロだ?」より、「疲れた~、あとなんぼほど登るの?」という感じになると思いませんか?それに応えてくれるわけです。
また、獲得標高も記録されているので、振り返った時に1日のサイクリングで概ね何メートル登ったのかなというのがわかるのも楽しかったです。
ヒルクライムのレースに出るような登り好きな方にも良いかもしれません。ただ、ハートレート機能がないですし、気圧による高度測定ですので、天気が変われば正確性は落ちていくので、本気の方には向かないかもしれません。

サイコンの特徴として、スリープ機能から復帰した時に表示項目が走行距離に戻されるのは個人的には困りました。時刻表示が標準だと使いやすいと思いました。もしくは、その辺りを設定で変えられれば尚良しだったのですが。
また、バックライト機能が地味に助かります。特に冬場は日が短いので活躍の機会も多かったです。
その他ベーシックな機能については、特筆すべき点はありませんでしたが、4つの操作ボタンに慣れることができれば使いやすそうです。

 

 

データセンター・ドッキングステーションについて
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オプションのドッキングステーションとデータセンターがあれば、走行データをパソコンに取り込む事ができます。
今回はデータセンターのV3.2.1を使ってみました。V4以上は日本語非対応です。
走行データを、シグマ専用のデータファイルとCSVファイルで保存可能です。
また、サイコンの設定を複数記録しておくことができるので、パソコンに接続して車両に応じてサイコンの設定をサクッと変えることもできます。

しかしながら、BC14.12の場合は、あまり有効でないように思いました。
サイコン自体に日にちの設定がないので、走行データが、取り込んだ日にちの走行データとして記録されることや、そもそも有線式なので他のバイクに移植する手間がかかるため、サイコンの設定をサクッと変えることができてもめんどくさいからです。BCシリーズのデータセンターは、ROXシリーズのような十分な解析が行える作りになっていないので、走行データの保存はできるが、それ以上についてはおまけ的な感じが強いです。
PC上のソフトウェアなので、今後のアップデートで変わっていってほしいです。

 

使用して思った事を長々と書きましたが、思った事をまとめます。

【良いところ】
・ベーシックな機能プラス、おおまかな現在地の標高、これまでの最高の標高、積算標高(獲得標高)、気温がわかる。
・ハンドルにもステムにも取り付けられる。バックライト機能もある。
・機能のわりにお求めやすい価格。
・山岳トレーニングや、峠越え、山によく行く人にオススメ。
・最初のサイコンにも、これまでベーシックな安いサイコンを使ってきてマンネリ化してる人にも、オススメ。

 

【もの足りないところ】
・スリープモードになると表示が[走行距離]に戻されるところ。
・ホイールマグネットがやや装着しづらいところ。
・オプションのデータセンターの機能が不十分。
・これまで高性能のサイコンを使用してきた人にはむいていないかもしれません。

 

このサイコンでは、高度を絶対的な値としてみる場合には、正確性を欠きます。サイクリングを楽しむための相対的な尺度としてみる場合には、サイクリング中のアップダウンが少し楽しくなるかもしれません。平坦な道だけを走行する通勤自転車に取り付けるより、休日の峠サイクリング・郊外のサイクリングを楽しむのに向いていると思います。

サイコン選びの参考にして頂ければ幸いです。

SIGMA(シグマ) BC14.12ALTI 高度計搭載サイクルコンピューター

SIGMAについて

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